旗揚げ390周年記念公演第一弾「奢りの都市」

公益財団法人江戸糸あやつり人形結城座

2025.05.09 15:42

20年ぶり佐藤信×結城座

20年ぶりに劇作家・演出家の佐藤信を招き、世阿弥の『融』を下敷きに現代を映し出す物語が糸あやつり人形の世界と佐藤信の演出で展開されます。

 結城座旗揚げ390周年記念公演第一弾として、満を持して佐藤信氏との20年ぶりのタッグを組み新作作品「奢りの都市」を公演いたします。

 本作は、嵯峨天皇の十二皇子で、「源氏物語」のモデルになったとも言われる源融を主人公にした世阿弥の名作『融』を下敷きにして、近未来の「ミヤコ」を舞台に、都市という場所とそこに生きる人びとの栄枯盛衰を描きます。 

 能役者・清水寛二氏を客演に迎え、江戸糸あやつり人形と能という2つの異なる古典芸能についての想像力を、遠く奈良時代の「散楽」にまで遡らせて、“舞い”や“祈り”といった原初の姿に思いを巡らせながら、新しい融合表現をこころみる意欲作です。

<あらすじ>

ある日、ぼくが目覚めるとそこは「ミヤコ」と呼ばれる見知らぬ場所だった。人気のない町をさまよい途方にくれたぼく(結城孫三郎)の前に、「汐汲みの老人」と名乗る老人(両川船遊)があらわれる。「汐汲みの老人」に誘われて、ぼくは「ミヤコ」の千年の時を旅する。いくつかの不思議な経験を重ねたあと、最後にぼくは「河原院」と呼ばれる豪華な屋敷の廃墟にたどり着く。そこはかつて河原左大臣と呼ばれた源融が、陸奥千賀の景色をそのままに移し、豪奢な暮らしを営んだ場所だという。夜のおとずれととも

に、いまは荒れ果てた浜辺を模した「河原院」の庭に、微かな潮の香りがただよい、この屋敷の主だった源融(清水寛二)が姿をあらわす。

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種類
イベント

カテゴリ
エンタメ