PressWalker 株式会社シニアジョブ漫画『老後の仕事がありません』の企画裏側を編集者、漫画家、原案者がトーク

漫画『老後の仕事がありません』の企画裏側を編集者、漫画家、原案者がトーク

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「原案原稿が書ける人をどうキープするかが鍵」編集者が広報担当向けにアドバイス

シニア転職支援の（株）シニアジョブ（本社：東京都新宿区／代表取締役　中島康恵／以下、シニアジョブ）広報部が主催する、「自費出版ではない漫画企画はどのように立ち上がったのか？〜広報向けセミナー・漫画『老後の仕事がありません！』誕生秘話〜」が、2024年12月17日に開催され、ゲスト登壇した週刊SPA！編集の秋山純一郎氏から参加した広報担当向けに「原案原稿が書ける人をどうキープするかが鍵」などの漫画連載企画についてのアドバイスが行われました。

広報向けセミナー「自費出版ではない漫画企画はどのように立ち上がったのか？」の開催理由と概要

シニアジョブ広報部が2024年12月17日に、「自費出版ではない漫画企画はどのように立ち上がったのか？〜広報向けセミナー・漫画『老後の仕事がありません！』誕生秘話〜」を開催した理由は、広報目的で自費出版ではない漫画連載を実現したことが比較的珍しい例であることから、漫画連載の経緯や手法を広報担当の参考のために広く共有することや、漫画という表現・伝達手法への理解を深めることにありました。

セミナーでは、漫画『老後の仕事がありません！』の原案担当であるシニアジョブで、広報部長および漫画プロジェクトの責任者を務める安彦守人がスピーカーを務め、原案担当や広報としての立場から、広報が漫画連載を目指す場合のアドバイスを述べたほか、ゲストとして週刊SPA！編集の秋山純一郎氏、漫画家の齋藤邦雄氏が登壇し、それぞれの立場から広報担当向けのアドバイスを行いました。

イベント名：　自費出版ではない漫画企画はどのように立ち上がったのか？〜広報向けセミナー・漫画『老後の仕事がありません！』誕生秘話〜
日時：　　　　2024年12月17日（火）15:00〜16:00
会場：　　　　Google Meetによるオンライン開催
スピーカー：　株式会社シニアジョブ　漫画プロジェクト責任者・広報部長　安彦守人
ゲスト：　　　株式会社扶桑社　週刊SPA！編集　秋山純一郎氏
　　　　　　　漫画家　齋藤邦雄氏
参加人数：　　7名

広報向けセミナー「自費出版ではない漫画企画はどのように立ち上がったのか？」でのトーク内容

広報向けセミナー「自費出版ではない漫画企画はどのように立ち上がったのか？」では、スピーカーを務めたシニアジョブの広報部長で漫画プロジェクト責任者でもある安彦が、シニアジョブはなぜ漫画原案を書こうと思ったのかについて、また、新たに漫画連載を考える広報担当へのアドバイスを述べつつ、漫画『老後の仕事がありません！』の企画の立ち上げ経緯や連載中の苦労や工夫について、ゲストである週刊SPA！編集の秋山氏や漫画家の齋藤氏を交えたトークを行いました。
トーク内容の一部を下記に抜粋します。

編集・秋山氏「原案原稿が書ける人をどうキープするかが鍵」

編集者の秋山氏からは、原案と漫画家、編集者の3者体制での漫画制作の場合、「まずテキストの原案がないと始まらない」ことから、企業が原案を担当して漫画企画を進める際には、「社内で原案の原稿が書ける人をどうキープするかが鍵となる」といった広報担当向けのアドバイスがありました。

編集・秋山氏「代表の連載を通じて、漫画を作った際の解像度がある程度見えていたことで、漫画の企画を立てやすかった」

編集者の秋山氏は、漫画連載企画の原案担当にシニアジョブを据えた動機として、漫画企画の前に1年以上、シニアジョブ代表取締役・中島康恵のコラム連載が続いていた中で、アウトプットの質や量が担保され、「漫画を作った際の解像度がある程度見えていた」ことが大きかったと述べました。

漫画家・斎藤氏「知らない業界のため、詳しい原案が序盤はありがたかったが、情報量を削ることは心苦しかった」

漫画家の齋藤氏は、企業の販促用漫画も含め、企業などの原案を元に漫画を執筆した経験は以前にもあったものの、人材業界やシニアの転職は知見がなく、身近でない内容だったために苦労があったことを語りました。その中で、プロジェクト序盤でシニアジョブから提供された情報量の多い原案原稿は、不足する知見を補うために有効だったものの、作画に当たって情報量を削らなければならない心苦しさがあったことを明かし、連携の難しさに触れました。

漫画家・斎藤氏「毎回、異なるシニア転職の課題が原案に入っていたことで、漫画のストーリーを確立しやすかった」

漫画家の齋藤氏は、一般的なわかりやすい漫画のパターンと異なり、『老後の仕事がありません！』では、主人公のモチベーションや悪役の存在が単純なものではないことから苦労があったとしつつ、毎話異なる明確なシニア転職の課題がテーマに据えられていたことで、ストーリーの核を構築しやすかったと語りました。

原案・安彦「アイディアはとにかくたくさん提供すべき」

原案を担当したシニアジョブ広報の安彦は、「未経験の漫画原案では特にアイディアの良し悪しもわからない」ことや、話を重ねるごとに刻々と状況や判断が変化する連載の環境も含めて、「ボツになることや短命で終わることも覚悟をしつつ、アイディアはとにかくたくさん提供すべき」と広報担当向けにアドバイスを行いました。

原案・安彦「漫画連載も広報手法になり得るが、自社が伝えたいことのみでは企画になり得ない」

原案を担当したシニアジョブ広報の安彦は、一般的な広報施策では、情報発信や媒体露出が最終的に特定のステークホルダーにどういった影響を与えるかまで考えて行う場合があるものの、“読み物”としてエンタメ性などの要素が入る漫画連載やコラム連載においては、そうした自社目線のみでの企画は難しいことから、「作品全体を通じての影響に視点を拡げて考える必要がある」と述べました。

スピーカーおよびゲストプロフィール

株式会社シニアジョブ　漫画プロジェクト責任者／広報部長　安彦守人（あびこもりと）

1979年生まれ。有料メルマガのライターなどを経て、コンサルティング会社の広報、マーケティング、ライターの兼務を10年間継続。研究事業等にも携わり、その後、一部上場企業の広報などを経て現職。社外との提携交渉や共同企画なども担当。また外部のメディアでもライターとして活動中。漫画『老後の仕事がありません！』では、プロジェクト責任者として構想段階から参加し、原案作成を遂行。

株式会社扶桑社　週刊SPA！編集　秋山純一郎（あきやま　じゅんいちろう）

週刊SPA!編集。貧困問題、副業、仮想通貨、サラリーマンキャリア論、金融などの特集からグラビアまで担当。漫画『老後の仕事がありません！』の他、シニアジョブ代表コラムも担当。

漫画家　齋藤邦雄（さいとう　くにお）

2015年デビュー。過去作品に『まんがで治す超速ストレッチ』『【マンガでわかるアウトプット大全】もしも社畜ゾンビが「アウトプット大全」を読んだら』など

株式会社シニアジョブについて

50歳以上のシニアに特化した人材紹介と人材派遣の「シニアジョブエージェント」、同じくシニアに特化した求人メディア「シニアジョブ」を提供する会社です。学生起業家出身である代表取締役の中島が、人材不足にも関わらずシニアの就職が困難であるという社会課題に気づき、その解決をライフワークとするべく業種転換。徹底した効率化とスピードによって、シニアの総合人材会社としてそれぞれ延べ9万件を超える求職者と求人企業が登録。2024年5月よりMySPA!（扶桑社）で漫画原案を担当するほか、代表の中島が日刊SPA!（同）やビジネス+IT（SBクリエイティブ）などでコラムを連載中。

漫画『老後の仕事がありません！』について

『老後の仕事がありません！〜シニア転職崖っぷち物語〜』は、2024年5月3日より「週刊SPA！」が運営するサブスクサービス「MySPA！（マイスパ）」で隔週連載されています。
『まんがで治す超速ストレッチ』（扶桑社）、『【マンガでわかるアウトプット大全】もしも社畜ゾンビが「アウトプット大全」を読んだら』(サンクチュアリ出版)などの作画で活躍した漫画家の齋藤邦雄が漫画を著作、シニアジョブがこれまでに培ったシニア転職支援の知見をもとに原案を担当しています。

架空のシニア専門人材紹介会社「シルバージョブ」の新人キャリアアドバイザー、真田むつみが、様々な事情を抱えるシニア求職者たちに振り回されつつも、シニアが働き続けることの意味を考え、成長していく作品です。
各回に登場する様々なシニアはフィクションで実在しませんが、シニアジョブの知見をもとに実際にシニアが抱える就職における課題や悩みなどを描写しており、シニアの転職・再就職の参考になればとの思いから、シニアジョブは原案に携わっています。