【20代・30代の株のリアル】 株式投資でうまく資産を築いているのはミレニアル世代よりもZ世代?

株式会社トレジャープロモート

2024.12.09 10:00

新NISAによって若い世代にも株式投資がいちだんと広がった2024年。オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」(運営会社:株式会社トレジャープロモート、東京都千代田区、代表取締役社長:瀬川 丈)では、20代・30代の個人投資家600人を対象に、株式投資への取り組み関するアンケート調査を実施しました。

いまの20代は、いわゆる「Z世代」(1990年代後半から2000年代に生まれた世代)に含まれる一方、30代の多くは、1980年代から1995年前後に生まれた「ミレニアル世代」にあたります。この両者では、株式投資への取り組みに違いがあるのでしょうか。

【調査概要】
調査対象:全国の株式投資に取り組む20代・30代
調査期間:2024年11月13日
サンプル数:600人(20代:300人、30代:300人)
調査方法:インターネット調査
調査主体:株式会社トレジャープロモート

※「株の学校ドットコム」では個人投資家を対象としたアンケート調査を継続的に実施しています。過去の調査結果などは、こちらをご参照ください。https://www.kabunogakkou.com/media/category/voice/

※本調査について記事等に引用いただく際には、「株の学校ドットコム」(https://www.kabunogakkou.com/)へのリンクを設定いただけますと幸いです。

株歴5年以上の人は30代が20代の倍以上

20代と30代の個人投資家にまず尋ねたのは、株式投資の経験年数。20代で最も回答数が多かったのは「1年~3年未満」の36.0%。一方の30代では「3年~5年未満」が最も多く、29.7%でした。やはり30代のほうが経験年数は長い傾向にあり、「1年~3年未満」では16.7ポイント差で20代のほうが多く、反対に「5年~10年未満」では13ポイントの差で30代のほうが多くなりました。

20代の場合、株歴3年以上の人は47.3%と半数以下だったのに対し、30代は7割近くの68.7%。およそ1.5倍の差がつきました。さらに5年以上で比較してみると、20代は17.0%ですが、30代では39.0%の人が該当し、その差は2倍以上になります。

20代ですでに資産1000万円以上の人も

20代・30代の個人投資家は、株式投資でどれくらいの資産を保有しているのか。個別株のほか投資信託やETFも含めた総資産額について尋ねたところ、最も回答数が多かったのは、20代・30代ともに「100万円未満」でした。20代は27.0%、30代は29.0%です。裏を返すと、株式投資で100万円以上の資産を築いている人が、20代では73.0%、30代では71.0%いることがわかります。

どちらも世代も多くの人は500万円未満の回答でしたが、その一方で、1000万円以上、3000万円以上、さらには5000万円以上の資産を保有していると回答した人もいます。1000万円以上で区切ってみると、20代では12.7%、30代は21.0%になりました。どちらの世代にも株式投資に積極的な層がいることがうかがえます。

累計損益はプラスの人が圧倒的多数

株式投資の成果について尋ねた結果にも、世代が現れることになりました。累計損益がプラスと回答した人の割合は、20代が92.7%、30代が93.3%で、どちらの世代も大半の人がプラスになっています。株歴5年未満の人が多いこともあり、近年の株価上昇の恩恵を享受できているようです。

損益プラスと回答した人にその額を聞いたところ、最も回答が多かったのは、どちらの世代も「+50万円未満」で、20代が39.6%、30代は35.7%でした。+300万円以上と回答した人の割合を見てみると、20代が36.3%なのに対し、30代はそれよりも少ない30.4%。+1000万円以上で比較しても、20代の18.0%に対して、30代では10.8%でした。

20代のほうが30代よりも累計利益額が多くなった理由について、はっきりしたことはわかりませんが、30代は20代より経験が長い分、コロナショックなどの相場の下落を経験している人が多いのかもしません。

20代・30代が株式投資に取り組む理由は?

株式投資によって一定の資産形成ができている様子の20代と30代の個人投資家。では、彼らはなぜ、株式投資に取り組んでいるのでしょうか? その理由について、複数回答で尋ねました。

最も多く選ばれたのは、20代・30代ともに「生活に使えるお金を増やすため」で、特に30代では半数を超える53.0%の人がこれを選びました。それに続くのは「人生100年時代を見すえた老後資金を準備するため」「趣味や旅行など自分のやりたいことに使うお金を増やすため」で、トップ3は同じ項目が並びました。

世代による差が出たのは、30代が20代を10.7ポイントも上回った「生活に使えるお金を増やすため」のほかに、「住宅の購入やリフォーム、車の購入資金を得るため」では、20代の18.3%に対して30代は11.7%(6.6ポイント差)。さらに、「FIRE(経済的自立による早期リタイア)を達成するため」を選んだ人は、20代では22.0%と2割を超えた一方、30代では16.3%でした(5.7ポイント差)。

20代では、夢や理想の実現といった目的からも株式投資に取り組んでいるのに対して、30代になるとより現実的に、生活のために…という思いが強くなるのかもしれません。また、株式投資に取り組むうちに「経済について学ぶ」「株式投資そのものが面白い」などの意識も高まっていくようです。

20代、30代ともに7割以上の人が具体的な目標を持って取り組んでいる

株式投資によって達成したい目標について、自由記入形式で回答してもらいました。「無し」「特にない」といった回答をした人もいる中(20代で28.0%、30代で22.7%)、具体的な目標を掲げて取り組んでいる人も多くいました。その一部をご紹介します(すべて原文ママ)。

■20代が株式投資で達成したい目標

「子供がお金を理由にやりたいことを諦める必要がない収入を得ること」(25歳・男性)

「欲しいもの全部買えるまで貯める」(28歳・女性)

「まずは40歳でアッパーマス層に到達すること」(29歳・男性)

「老後までお金に困るような生活にならない資金作り、老後に悠々自適にやりたいことができるようになるための資金作り」(22歳・女性)

「独自のミニファンドを作成し、運用したいから」(25歳・男性)

■30代が株式投資で達成したい目標

「自分の応援した会社の株価が上昇して利益がすこしでも出ることを目標にしています。いろんな企業があることを知って自分自身の視野を広げたいです」(33歳・女性)

「株式の配当で生活できるぐらいの資産を築くようにしたい」(39歳・男性)

「資産・金額を増やしたいもありますが、知識・教養を身に付けたい、それが目標であり目的です。しかしながら、運の要素も高く、リスクが伴います。その見据える判断力・危機管理の持ち方の勉強としての位置付けもあります」(34歳・女性)

「不労所得で50歳に早期退職をすることが今の目標です」(32歳・男性)

「60歳になる前に退職して働かずに暮らしていきたい」(34歳・女性)

若い世代の希望になる株式投資の魅力

今回のアンケート調査により、20代・30代の個人投資家にとっての株式投資は、希望をもって取り組むことができ、かつ実際に資産を築くことのできる大きな力のひとつになっていることが見えてきました。その背景には堅調な株価推移があるものの、株式投資の魅力やメリットを十分に感じられているのではないでしょうか。

株式投資には様々な手法やスタイルがあり、じっくりと時間をかけて資産を増やす以外にも、より短期間で大きく稼ぐ道もあります。株式投資に取り組む理由は人それぞれであるように、その目的や目標に見合ったスタイルもまたそれぞれで、まずは自分に最もふさわしい選択肢をとることが重要です。

株の学校ドットコムでは、人生を豊かにするための一手段として株式投資に真剣に取り組もうとする人が必要な知識と手段を選択できるよう、今後もより良い情報提供に努めてまいります。

■株の学校ドットコムについて https://www.kabunogakkou.com

2002年より、投資勉強会として投資・金融に関する各種セミナーを開催。2009年からは、オンライン形式の株式スクール「株の学校ドットコム」として、より幅広い層に向けた投資教育・情報発信を行っています。現役のトレーダーを講師に迎え、あくまで本質にこだわった講義が多くの支持を得ています。講座の受講者数は累計89万人を超え(2024年11月現在)、同種のサービスとして国内最大級の規模を誇っています。

■株の学校ドットコム金融教育研究所について

近年、国民のライフプラン多様化に伴う金融リテラシー向上が課題とされ、さまざまな金融教育が広がりつつあります。しかしながら、学習者が必ずしも適切な教育機関と出会えているとは言えない現状があります。そこで、株の学校ドットコムでは金融教育研究所を設立し、金融教育を必要とする学習者がライフステージとライフプランに合わせた適切な教育者に出会えることを目的とした調査・研究を行っています。

■トレジャープロモートについて

投資・トレード教育、企業経営・起業家教育に主軸を置いたコンテンツの企画・制作、それらを効率的かつ効果的に学習するためのシステム開発・運営、広く届けるためのメディア運営などを行っています。オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」、株式投資・トレードの情報サイト「かぶまど」の運営のほか、脳科学の視点を取り入れて独自に開発したオンライン学習システム等の提供も行っています。

■会社概要

社   名:株式会社トレジャープロモート
本社所在地:東京都千代田区丸の内1-6-2 新丸の内センタービル21階
代 表 者:代表取締役社長 瀬川 丈
設   立:2005年12月26日
電話番号 :03-3216-7354(代)
資 本 金:5,000,000円
従業員数 :23名(業務委託スタッフ含む)
事業内容 :投資教育事業/セミナー開発事業/コンサルティング事業/メディア運営事業/金融商品仲介業
ホームページ:https://www.tpromote.com

金融商品取引法等に係る表示

□金融商品仲介業者
 商  号:株式会社トレジャープロモート
 登録番号:関東財務局長(金仲)第581号

□所属金融商品取引業者
 商  号:株式会社SBI証券(金融商品取引業者、商品先物取引業者)
 登録番号:関東財務局長(金商)第44号
 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会

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カテゴリ
金融・保険