【ハラル認証を取得した企業インタビュー】~老舗海苔メーカーの地域資源を活かした多角化とグローバル展開

一般社団法人ハラル・ジャパン協会

2024.11.30 05:25

水産業界は気候変動による漁獲量の変動や市場の変化といった前例のない課題に直面しています。今回は、静岡市の海苔メーカー、株式会社磯駒海苔様の輸出事業戦略と地域に根ざした持続可能な企業の実現に向けた挑戦をご紹介します。

株式会社 磯駒海苔 

1984年に静岡市駿河区で設立された株式会社磯駒海苔は、海苔や桜えびを中心に食品の製造・販売を行い、ふりかけ商品「のりたっぷり桜えびふりかけ」は数々の受賞歴を誇ります。また、地元静岡の素材を活かした粉末飲料「抹茶ラテ」など、事業の多角化にも積極的に取り組んでいます。

海苔以外の商品開発の理由

海苔の生産は気候変動や人口減少の影響を受けやすく、安定した事業運営のため事業の多角化が必須と考えています。その一環として、静岡産抹茶を使用した粉末ラテを開発しました。ふりかけ製造で培った技術を応用し、高品質かつ効率的に生産を実現しています。

海外輸出への取り組み

2014年からラテ商品を中心に中東や東南アジア市場へ進出。食品安全規格ISO 22000やハラル認証を取得し、中東市場では紅いもラテが高評価を得ました。ユダヤ教のコーシャ市場にも進出し、イスラエルへの輸出を実現しています。

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