家庭内別居の経験割合は?別居後の夫婦関係は?──既婚男女3,000人アンケート調査
ノマドマーケティング株式会社(東京都渋谷区)は2024年9月、
全国の30歳~59歳までの既婚男女3,000人を対象に「家庭内別居に関するアンケート調査」を実施しました。
前回、2021年9月に実施した同アンケート調査の設問、調査人数・調査対象を大幅に増やしました。
【前回調査との比較】
調査人数…100人(男性26人・女性74人)→3,000人(男性1,785人・女性・1,215人)
■家庭内別居をしたことがありますか?
全国の30歳~59歳までの既婚男女3,000人(男性1,785人・女性1,215人)に、「家庭内別居をしたことがあるかどうか」を聞きました。
家庭内別居をしたことがあると回答したのは、3,000人中461人で約15%。内訳は男性306人・女性155人でした。
2021年9月の前回調査では、100人中44人が家庭内別居を経験したと回答。家庭内別居経験者の割合はぐんと減りましたが、それでも10人に1人は家庭内別居を経験していることがわかりました。
■家庭内別居にどのようなイメージがありますか?
次に、「家庭内別居をしたことがない」と回答した既婚男女2,539人(男性1,479人・女性1,060人)に対し、家庭内別居に抱くイメージを聞きました。
完全別居を勧める声、離婚を勧める声などさまざまな意見が寄せられました。子どもへの影響などを考慮し、離婚して完全に関係を切ったり別居したりするのを避ける人たちの気持ちを汲んだ意見も。
■相手から家庭内別居を提案されたらどうしますか?
もし、パートナーから家庭内別居を提案されたらどうするのか、これまで家庭内別居をしたことがないと回答した既婚男女2,539人に聞きました。
男性はほぼ半分が「話し合いをして回避(738人)」と回答した一方、女性は「条件付きで応じる(304人)」と回答する人が多くなりました。
提案に全面的に応じる(家庭内別居をする)と回答した人は、男女ともにごくわずか。「離婚する」と回答したのは、男性のほうが高い割合になっています。
■なぜ家庭内別居になりましたか?
続いて、「家庭内別居をしたことがある」と回答した既婚男女461人(男性306人・女性155人)への質問です。
なぜ家庭内別居に至ったのか、理由を聞きました。(複数選択可)
男女ともにもっとも多かったのは、「喧嘩が続いた(173人)」でした。
意外にも多かったのが、「生活リズムのずれで自然に(158人)」という回答。仕事などで家族が寝ている時間に帰宅するなど、自然と顔を合わせる機会が減っていき、そのまま家庭内別居状態になったパターンが考えられます。
「相手に冷めた・嫌いになった(124人)」という回答も、残念ながら多数派に。
特に回答数が多かった項目について、男女別の回答割合をまとめました。
3番目に多かった「相手に冷めた・嫌いになった」は、女性の回答割合が男性を大きく上回る結果に。「好きな人ができた」は男性の回答割合が高くなり、反対に「相手の浮気・不倫があった」は女性の回答割合が高くなりました。
その他の意見では、男性側は「セックスレス」を、女性側は「いびき」を挙げた人がそれぞれ散見されました。中には「新型コロナウイルス」の感染流行がきっかけで家庭内別居を始めた人も。
■完全別居・離婚をしないのはなぜ?
家庭内別居をしたことがあると回答した人に、家を出て完全別居をしたり離婚したりしないのはなぜなのかを聞きました。
最多だったのは「今はそのタイミングではないと思うから(151人)」でした。
嫌々ながらも、まだ別居や離婚をするほどではないと考えている人が多いことがわかります。費用面や子どもへの影響のほか、実家を頼れないなど、別居・離婚がしたくてもできない状態だと言えるでしょう。
また、その他の意見の中にはすでに離婚を申し出ているという声も。
■家庭内別居を終わらせるために何かしましたか?
家庭内別居状態が続くと、お互いにストレスが溜まったり子どもへの影響も大きくなったりする可能性が高くなります。家庭内別居をしたことがあると回答した既婚男女461人に、家庭内別居を終わらせるためにしたことを聞きました。
男女ともに「話し合いをした」が最多回答でした。
家庭内別居状態が自然に解消したという人も見られましたが、やはり何らかのきっかけがないとこの状態が続きやすいと言えます。
女性に目立った回答が「このままでいい」です。夫への気遣いや身の回りの世話をしなくて良い家庭内別居は、意外にも「ラク」だと感じる人が少なくありませんでした。
■家庭内別居中のルールはありますか?
家庭内別居をしているとき、お互いに何かルールを設けたかを聞きました。ここからは、家庭内別居を経験したと回答した既婚男女461人のうち、無作為に抽出した男女200人(男性133人・女性67人)の回答をまとめています。
特に多かったのは「挨拶」です。次いで「生活費などの費用面」「病気のときのサポート」「子どもの前では喧嘩しない」と続きます。
食事は別でとるという家庭もあれば、一緒にとるようにしている家庭も。大きなトラブルを発生させず、お互い快適に過ごせるよう、それぞれの状況に応じたルール作りをしていることがわかります。
■家庭内別居を経て、夫婦関係はどうなりましたか?
最後に、家庭内別居をしたことがあると回答した既婚男女に対し、家庭内別居を経て「夫婦関係がどうなったか」を聞きました。
家庭内別居を経て夫婦関係が改善したと回答したのは全体の2割超。
男女ともに、夫婦関係は「変わらなかった」と回答した人がもっとも多くなりました。家庭内別居を経て夫婦関係が悪くなったと感じている人も少なくありませんが、特に女性はそう感じている割合が高くなっています。
■まとめ
家庭内別居を経験したことがあると回答した人は既婚男女3,000人中461人で約15%。そのうち男性306人・女性155人と、男性のほうが高い割合になりました。
「関係が冷え切っている」「一緒にいる意味がない」など、ネガティブなイメージを抱かれる家庭内別居。しかし、実際にはお互いの生活リズムがすれ違ってしまったがために、自然と家庭内別居状態になっている家庭も多いことがわかりました。
中には、パートナーへのイライラが募ったり気持ちが冷めたりして、自ら家庭内別居を選択した人も。
長年一緒にいると喧嘩続きになり、顔を合わせるのが嫌になることもあるでしょう。家を出ていったり離婚したりするほどではないと判断したとき、クールダウンの意味を込めて家庭内別居を選ぶ人もいるのではないでしょうか。
今後もノマドマーケティング株式会社では、夫婦関係の在り方について調査を続けてまいります。
調査期間:2024年9月27日~2024年9月27日
調査対象:全国の30歳~59歳以下の既婚男女
調査方法:インターネットを利用
・アンケートサイトFreeasy(https://freeasy24.research-plus.net/)
・引用元データ(https://kikonclub.com/questionnaires/13)
調査エリア:全国
有効回答数:3,000(男性:1,785人・女性:1,215人)
- 30代…413人(男性:190人・女性:223人)
- 40代…1,093人(男性:589人・女性504人)
- 50代…1,494人(男性:1,006人・女性:488人)
■本調査についてのお問い合わせ先
ノマドマーケティング株式会社
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-1-12 フロンティア恵比寿7F
担当者:伊藤
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