デスクトップ版 Vivaldi 5.6 – Vivaldi に Mastodon を導入

Vivaldi Technologies

2022.12.07 17:06

Vivaldi は先日、ブラウザとしては初の独自の Mastodon インスタンス、Vivaldi Social を立ち上げました。今回リリースしたデスクトップ版の最新バージョンでは、ブラウザのサイドパネルに Mastodon を組み込んだ他、タブグループのピン留めを可能にし、UI の改善を行いました。

Vivaldi Technologies(ヴィヴァルディ テクノロジーズ/本社:ノルウェー・オスロ、CEO:Jon von Tetzchner)は 2022 年 12 月 7 日、デスクトップ版無料ウェブブラウザ Vivaldi の最新版となる 5.6 をリリースしました。5.6 ではサイドパネルに独自の Mastodon インスタンス「Vivaldi Social」を組み込んだ他、タブスタックのピン留めなどの機能を追加しました。

Vivaldi は、ビッグテック企業とは異なる、ユーザーのプライバシーを守るブラウザやサービス等の新たな選択肢を提供してきました。その一環として、私たちは先日独自の Mastodon インスタンス「Vivaldi Social」を立ち上げました。Vivaldi Social には日本語ユーザーも多数参加し、独自のハッシュタグで盛り上がっています。

本日発表する最新バージョン、Vivaldi 5.6 では、ブラウザ界では初の試みとして、デスクトップ版ブラウザのサイドパネルに独自の Mastodon コミュニティ機能を組み込みました。加えて、タブスタックのピン留めが可能になりました。

Vivaldi 5.6 は Windows、macOS、Linux 向けに、無料で提供しています。

分散型ソーシャルネットワーク Mastodon が、サイドパネルにスタンバイ

Vivaldi のサイドバーには複数の便利な機能がスタンバイしています。Vivaldi 5.6 では、ここに Mastodon インスタンスのひとつ Vivaldi Social が加わりました。

Vivaldi は、必要以上の監視システムやトラッキング、データのプロファイリングなどが行われない環境でコミュニケーションできる場所を提供したいと考えています。Vivaldi Social は、オープンスタンダードに基づいた分散型ソーシャルネットワークの仕組みに賛同し、導入しました。

Mastodon サーバーのプラットフォームは、非中央集権型の分散ソーシャルネットワーキングで、World Wide Web Consortium (W3C) により推奨されている通信プロトコルの Activity Pub という標準規格を通してやり取りします。この仕組みを使ったソーシャルネットワークは、Fediverse(フェディバース、「連合 (federation)」+「世界 (universe)」)とも呼ばれています。

特定のサーバーに閉じこめられたソーシャルネットワークとは違い、新しいユーザーの投稿をサーバーがどのように取り扱うのか、共有、返信、投稿への賛同などをユーザーがどのようにやり取りするのかを ActivityPub プロトコルが定義します。

Vivaldi Social は Fediverse に属する Mastodon インスタンスのひとつです。Vivaldi ユーザーでなくてもアカウントを取得できますし、他のインスタンスにいる Mastodon ユーザーと交流できます。

Vivaldi の同期などに使うアカウントをお持ちであれば、同じアカウント情報を使用して Vivaldi Social にサインインしてすぐに連合型ネットワークに参加できます。ただし、Vivaldi Social を使うには、サインイン後、アカウントを有効にする必要があります。Vivaldi Social の基本とはじめ方については、「トニーでもわかる!Vivaldi Social #Mastodon」記事をご覧ください。

Vivaldi 5.6 では、ブラウザのサイドパネルに Vivaldi Social が追加されていますが、同様に他の Mastodon インスタンスをウェブパネルとして追加することも可能です。ウェブサイトを閲覧しながら、サイドパネルで Mastodon を利用できます。

タブスタックをピン留め

タブバーのスペースを大幅に節約できる、タブのピン留め機能は多くのユーザーに活用されています。ピン留めされたタブは、ブラウザの起動時に読み込まれ、自動的に開かれます。操作を誤って閉じてしまうこともありません。任意のタブを右クリックすると、タブバーにタブをピン留めするオプションが表示されます。

5.6 ではこの機能をさらに拡張し、タブスタック(グループ)もピン留めできるようになりました。タブスタック上で右クリックし、コンテキストメニューから「タブをピン留め」のオプションを選択すると、スタックにより使用されていたタブバー上のスペースが解放されます。

Vivaldi はタブスタックを二段型、アコーディオン、コンパクト型の三種類のユニークな方法で表示できますが、どの方法に設定していても、ピン留めすることができます。

使いやすく生まれ変わった「設定」ページ

Vivaldi のこだわりは機能と設定項目の多彩さです。常に、新しい便利さの提供に誇りを持って取り組んでいます。

多種多様な機能や設定を探しやすくする工夫も大切です。5.6 では、ユーザーが使いたい機能や設定を素早く見つけられるようするために設定ページを見直して、カテゴリーごとにカラフルな機能アイコンを追加しました。設定から元のデザインに戻すことも可能です。

 

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