第2回『幸福度調査』、東海エリアが全項目で満足度トップ

タメニー株式会社

2024.10.23 10:30

~居住環境に求めるのは「治安が良い」こと、地方創生のカギは安心安全か~

タメニー株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長: 栗沢研丞、証券コード:東証グロース6181)は、現代社会に必要とされる幸福感について調査研究し、当社事業(結婚相談所「パートナーエージェント」、結婚式プロデュース「スマ婚」「2次会くん」「LUMINOUS」「ラフスタ」など)の品質向上等に生かすため、全国の20~60代の男女4,812人に対して、「幸福度調査2024」を実施いたしましたので、お知らせいたします。

<調査背景>
心身の豊かさを表す指標として、「Well-being(ウェルビーイング)」という言葉が今、改めて注目を集めています。GDPなどの経済的な豊かさだけでなく、一人ひとりの生活の質や生活への満足度などから、幸福度を測るものです。
多様性が進むなか、仕事や恋愛、結婚、お金、家族との関係など、幸せの感じ方も人それぞれです。こうした主観的な幸福感を知るため、当社では昨年に引き続き、全国の20~60代の男女4,812人を対象に、アンケートを実施させていただきました。
当社ではこの調査結果を活用し、引き続き事業活動を通じて人々の幸せを追求してまいります。同時に、こうした調査結果の公表により、社会全体の幸福度向上に貢献できることを願っています。
『タメニー幸福度調査2024』制作者 広報 平田恵

 

 

<全体サマリ>
■幸福度は2年連続で「家族」との関係値が最も高い

今年も、「家族との関係値」「パートナー(配偶者・恋人)との関係値」「金銭面」「仕事(働き方)」「住環境」「健康状態」の6項目について、どのくらい幸福感を感じているかを聞きました。
全体平均は50点中25.07点で、昨年の25.18点に比べるとわずかに低い結果となりました。幸福度が最も高かったのは、昨年と同じく「家族との関係値」(31.69点)でした。一方、最も低かったのは「金銭面」(20.22点)でした。昨年(19.79点)より0.43点高くなったものの、物価高が続くなかで金銭面ではまだまだ満足感を得られていない人が少なくないようです。

 

 

 

 

■幸福度は男性の方が高め、女性は「家族との関係値」が男性を上回る

男女別に見ると、男性は25.51点、女性は24.57点で、男性の方が0.94点高くなっています。男女で差が大きかったのは「仕事(働き方)」で、男性は22.47点、女性は20.79点でした。なお、男性より女性の方が満足度が高かったのは、「家族との関係値」のみでした。
エリア別では、北陸で男女差が大きく、男性26.11点、女性21.97点と4.14点の差がありました。一方、男女差が少なかったのは東北で、男性23.49点、女性23.38点とわずか0.11点の差でした。

 

 

 

 

■60代はすべての項目で幸福度がトップ、20代が2位

年代別に幸福度を見ると、60代(27.54点)の幸福度が最も高く、次いで20代(24.84点)、50代(24.79点)、30代(24.32点)、40代(24.05点)という結果となりました。昨年調査より幸福度が高かったのは60代・50代で、若い世代や子育て世代については、先行きにやや不安感を感じる人が増えているのかもしれません。
また20代は、「家族との関係値」(31.76点)、「金銭面」(20.56点)、「仕事(働き方)」(22.05点)、「健康状態」(25.35点)が60代に次いで高く、30~50代よりも幸福感を感じている部分が多くなりました。

 

 

 

■既婚者は未婚者より幸福度が7.20点高い

未婚者と既婚者で幸福度を比較したところ、全体平均は既婚者が28.35点、未婚者が21.15点で、既婚者が7.20点上回りました。昨年の調査においても既婚者の幸福度の方が高い結果となっています。

 

 

未婚者はパートナーがいない方も含まれるため、「パートナー(配偶者・恋人)との関係値」については既婚者の方が特に高くなっていますが、その他の項目でも既婚者の方が高い結果となりました。「家族との関係値」「仕事(働き方)」「金銭面」は未婚者より6点以上高く、結婚することで満足度が高まる面が増えるのかもしれません。

 

 

 

■エリア別幸福度1位は「東海」、東京含む「南関東」は連続2位

エリア別では、昨年4位の「東海」エリアが1位となりました。2位は、東京を含む「南関東」エリアが2年連続でランクイン。3位は「中国」エリア、4位は昨年1位の「近畿」エリア、5位は「北海道」エリアとなっています。

 

 

 

 

1位の東海エリア(27.16点)は、「家族との関係値」「パートナー(配偶者・恋人)との関係値」「金銭面」「仕事(働き方)」「住環境」「健康状態」の6項目すべてでトップとなりました。
東海エリアは、工業製品出荷額でトップ(経済産業省「2023年経済構造実態調査」)を誇る愛知県をはじめとして企業数が多く、特に愛知県は2021年度の県民経済計算(内閣府)で、1人当たりの県民所得が東京都に次いで2位となっています。一方で、海や山など自然も豊かで住みやすい環境が整っており、そのバランスの良さからすべての面で満足度が高い結果となったのかもしれません。

 

 

【東海エリアの良いところ】
・治安が良い(20代女性・未婚、20代男性・未婚)
・治安が良い。子育てしやすいところ(30代女性・既婚)
・車があればどこでもアクセスが良い(40代男性・既婚)
・中核市ですが程よく自然環境があること(60代男性・既婚)


2位は、昨年に引き続き南関東エリア(26.44点)でした。項目別では、「パートナー(配偶者・恋人)との関係値」「金銭面」「仕事(働き方)」「住環境」「健康状態」で、東海エリアに次いで2位となっています。

 

 

【南関東エリアの良いところ】
・大きな公園があり、自然を感じることができる場所がたくさんある。子どもが遊べる場所も多い(20代女性・既婚)
・資産価値が高い(30代女性・既婚)
・治安が良い、駅やバス停から近い、学校も近い、医療の充実(40代男性・既婚)
・都心へのアクセスが良いし、住宅地としてとても静かに過ごせる(50代男性・未婚)


3位は中国エリア(25.69点)で、昨年調査の7位から大幅にランクアップしています。
「家族との関係値」「パートナー(配偶者・恋人)との関係値」「金銭面」「仕事(働き方)」の4項目で昨年を上回っており、特に「金銭面」は昨年の18.45点から21.17点と、2.72点高くなりました。

 

 

【中国エリアの良いところ】
・都会でも田舎でもないところ(20代男性・未婚)
・自然豊かで季節を楽しめる(30代女性・未婚)
・駅に近く、スーパーやドラッグストアなど生活用品の購入ができるお店が多い。公園や子育て支援も充実している(30代女性・既婚)
・自然災害が少ない。自然豊かで、静か。生活に必要な物を買うことができる店が近い(60代女性・未婚)

 

 

■セレモニーを実施した人の幸福度は高め、パートナーとの関係値は+8.6点

今回の調査では、結婚している男女3,986人に対し、挙式やリゾート挙式などのセレモニーを開催したか聞きました。その結果、「挙式」(48.6%)と「披露宴」(42.2%)を開催した人がそれぞれ半数近くとなりました。

 

 

何らかのセレモニーを実施した人としていない人で幸福度を比較したところ、全ての項目で実施した人の方が高い結果となりました。特に「パートナー(配偶者・恋人)との関係値」は、「実施していない」人よりも8.56点高くなっています。

 

 

 

 

■子どもがいる人は、いない人より幸福度が高い

また、結婚している男女のうち、「答えたくない」と回答した人を除く2,697人の子どもの数を調べると、2人が41.2%で最も多く、次いで1人が25.6%でした。子どもの人数別に幸福度(平均)を見ると、子どもが「0人」(n=494人)の27.49点に対し、「1人」(n=690人)は28.22点、「2人」(n=1,110人)は28.47点、「3人」(n=342人)は27.71点、「4人」(n=50人)は28.90 点で、いずれも子どもがいない人よりも幸福度は高いことが分かりました。また、該当者は少ないものの、「5人以上」(n=11人)は35.15点で最も高くなり、子育ての大変さはあっても高い幸福感が得られているようです。

 

 

 

 

 

■居住環境に求めるのは「治安が良い」こと、地方創生のカギは安心安全か

石破茂政権の発足で、東京一極集中を解消し、地方の活性化を目指す「地方創生」に注目が集まっています。昨今は地域によっては移住支援金などもあり、地方で住む場所を検討している人も少なくないでしょう。そこで、全国の20~60代の男女603人を対象に、居住する場所として、どんな環境が理想的だと考えているのか聞いてみました。
最も回答者が多かったのは、「治安が良い」(57.4%)でした。次いで、「スーパーなど商業施設が近くにある」(55.2%)、「交通の利便性が良い」(46.9%)、「自然災害のリスクが少ない」(42.5%)、「医療施設が充実している」(35.8%)が上位にランクインしています。
一方、「希望する仕事に就ける」は23.2%にとどまっており、仕事よりも安心安全で商業施設や医療施設など生活に必要なインフラが整っている環境が重視されていることが伺えました。リモートワークなど仕事の柔軟性も高まっているなかで、安心安全に過ごせる環境が地方創生のカギになってくるのかもしれません。

 

 

男女別に見ると、男性より女性の方が10点以上高かったのは、「治安が良い」(62.6%)、「スーパーなど商業施設が近くにある」(64.0%)、「自然災害のリスクが少ない」(50.5%)、「広さや間取りなど、理想の住居に住める」(39.1%)、「公共施設が充実している」(32.9%)でした。
民間有識者による「人口戦略会議」の報告書では、2050年に744の市区町村で、20~39歳の女性の人口が半分になると推測しています。今回の調査では、「希望する仕事に就ける」ことを重視する女性(24.6%)は男性(22.0%)より多くなっており、安心・安全面の他にも、女性が希望する職場で働けるかが重要となってくるのかもしれません。

 

 

 

本調査内容を使用される際は、『タメニー幸福度調査2024』と明記いただきますよう、お願いいたします。

 

 

「エリア別幸福度」に関する調査概要
【調査期間】2024年9月18~21日、10月11~12日
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】4,812人
【調査対象】全国20~69歳の男女
※エリア、男女、既婚者・未婚者、子どもの有無が識別できるように実施
1 北海道
2 東北(青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島、新潟)
3 北関東(茨城、栃木、群馬、山梨、長野)
4 南関東(埼玉、千葉、東京、神奈川)
5 東海(静岡、岐阜、愛知、三重)
6 北陸(富山、石川、福井)
7 近畿(滋賀、京都、奈良、和歌山、大阪、兵庫)
8 中国(鳥取、島根、岡山、広島、山口)
9 四国(徳島、香川、愛媛、高知)
10 九州(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄)

※各項目の数値は小数第二位を四捨五入しているため、各項目の合計が100%とならない場合がございます。

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