【考えておきたい災害時のお金】 71.4%が災害による経済的不安を懸念、 一方で「お金の防災」を行ったことがあるのは約2割

Sasuke Financial Lab株式会社

2024.10.04 10:30

〜9月の防災の日・防災週間を経て、防災対策を行った人は約3割にとどまる〜

Sasuke Financial Lab株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:松井 清隆、以下「当社」)が運営する保険の一括比較・見積もりサイト「コのほけん!(https://konohoken.com/)」は、全国の20歳~60歳の男女360名を対象に、2024年9月12日~13日の2日間においてインターネットリサーチによる「災害とお金の不安に関する意識調査」を実施しました。

アンケート調査記事はこちら:https://konohoken.com/article/konohoken-research/reports-disaster-and-household-risks-202410/

調査背景

毎年9月1日は防災の日、そして8月30日~9月5日は防災週間と定められています。これは1923(大正12)年9月1日に発生した関東大震災や1959(昭和34)年9月に被害をもたらした伊勢湾台風にちなみ、国民の防災意識向上を目的に制定されたものです。年々激しさを増す自然災害への対策として最近注目されているのが、お金や保険、そしてそれらの知識で災害に備える「お金の防災」です。災害時に必要な備蓄や取るべき行動などに比べ、お金にかかわることにはどう対処すればよいのか具体的にイメージしづらい人も多いのではないでしょうか。そこで今回は全国の20歳~60歳の男女360名を対象に「災害とお金の不安に関する意識調査」を行いました。

調査サマリー

  • 約7割が災害によるお金の不安を感じていると回答。理由は「復旧には多くの費用がかかりそうだからが最多。
  • 保険が災害によるお金の不安に有効と考える人は約6割、一方で有効と思わない人の理由は「保険料が高く負担に感じるから」が最多。
  • 8割近くが直近3か月間に特に防災対策を行っておらず、「お金の防災」を行ったことがある人は約2割にとどまる。

調査結果詳細

今不安を感じている災害、過半数が「地震」と回答

あなたが今最も不安を感じている自然災害は何ですか?」(N=360)と質問したところ、「地震」が他と大差をつけて最多の64.7.%、次いで「台風」が8.1%、「豪雨」が5.0%となった一方で、「特になし」も12.8%という結果になりました。

  • 地震:64.7%
  • 台風:8.1%
  • 豪雨:5.0%
  • 津波:3.6%
  • 洪水:1.9%
  • 大雪:1.7%
  • 落雷:1.1%
  • 土砂災害:0.8%
  • 高潮:0.3%
  • 特になし:12.8%

約7割が災害によるお金の不安を感じていると回答

災害によるお金の不安をどの程度感じていますか?」(N=360)と質問したところ、「とても不安を感じている」が39.2%、「やや不安を感じている」が32.2%という結果となりました。

  • とても不安を感じている:39.2%
  • やや不安を感じている:32.2%
  • どちらともいえない:16.9%
  • あまり不安を感じていない:6.4%
  • まったく不安を感じていない:5.3%

災害によるお金の不安を感じている理由、「復旧には多くの費用がかかりそうだから」が最多

Q2で「とても不安を感じている」「やや不安を感じている」と回答した人に対し、「災害によるお金の不安を感じている理由は何ですか?(複数回答)」(N=257)と質問したところ、「復旧には多くの費用がかかりそうだから」が最多の63.4%、次いで「復旧にかかる費用が予測できないから」が52.5%、「貯蓄がないなど復旧のための費用が足りないと思うから」が40.9%という結果となりました。

  • 復旧には多くの費用がかかりそうだから:63.4%
  • 復旧にかかる費用が予測できないから:52.5%
  • 貯蓄がないなど復旧のための費用が足りないと思うから:40.9%
  • 災害に備えたお金の準備をしていないから:33.1%
  • 保険金や支援金が受け取れるか心配だから:28.0%
  • 災害に備えた保険に加入していないから:24.5%
  • 被災後に今の収入が維持できるか心配だから:22.6%
  • 被災後の住宅ローンや家賃などの支払いが心配だから:17.9%
  • その他:0.0%

約6割が保険は災害によるお金の不安に有効だと回答、一方でどちらともいえないという回答も約3割

地震保険などの保険は災害によるお金の不安に対して有効だと思いますか?」(N=360)と質問したところ、「とても思う」が16.9%、「やや思う」が40.3%となった一方で、「どちらともいえない」が30.3%という結果になりました。

  • とても思う:16.9%
  • やや思う:40.3%
  • どちらともいえない:30.3%
  • あまり思わない:6.1%
  • まったく思わない:6.4%

保険が災害によるお金の不安に有効だと思わない理由、「保険料が高く負担に感じるから」が最多

Q4で「あまり思わない」「まったく思わない」と回答した人に対し、「保険が災害によるお金の不安に対して有効だと思わない理由は何ですか?(複数回答)」と質問したところ、「保険料が高く負担に感じるから」が最多の51.1%、次いで「保険では全ての被害がカバーされないと思うから」が35.6%、「保険の補償内容が分かりにくいから」が28.9%という結果になりました。

  • 保険料が高く負担に感じるから:51.1%
  • 保険では全ての被害がカバーされないと思うから:35.6%
  • 保険の補償内容が分かりにくいから:28.9%
  • 保険金を実際に受け取れるのかわからないから:28.9%
  • 保険金では復旧のための費用が足りないかもしれないから:28.9%
  • 保険金を受け取れるまで時間がかかると思うから:17.8%
  • その他:0.0%

約3割が直近3か月間で防災対策を行った一方で、半数以上は特に行っていないと回答

直近の3か月間で何らかの防災対策を行いましたか?」(N=360)と質問したところ、「はい」が26.1%となった一方で、「いいえ」が73.9%という結果になりました。

  • はい:26.1%
  • いいえ:73.9%

直近3か月間に行った防災対策、「食料品の備蓄の確認や買い足し」が最多

Q6で「はい」と回答した人に対し、「具体的にどんな防災対策を行いましたか?」(N=94)と質問したところ、「食料品の備蓄の確認や買い足し」が最多の64.9%、次いで「非常用持ち出し袋の準備」が47.9%という結果となりました。

  • 食料品の備蓄の確認や買い足し:64.9%
  • 非常用持ち出し袋の準備:47.9%
  • 避難場所や避難経路の確認:38.3%
  • 防災マップやハザードマップの確認:36.2%
  • 家具・家電製品などの転倒防止対策:23.4%
  • 家庭内での安否確認の連絡方法の確認:17.0%
  • 防災訓練や防災イベントへの参加:13.8%
  • ペットを連れた避難の準備:12.8%
  • その他:0.0%

約2割が「お金の防災」を行ったことがある一方、大多数は行ったことがないと回答

災害による経済的損失に、お金や保険で備える「お金の防災」をこれまでに行ったことはありますか?」(N=360)と質問したところ、「はい」が15.8%、「いいえ」が84.2%という結果になりました。

  • はい:15.8%
  • いいえ:84.2%

行った「お金の防災」、「損害保険(地震保険など)への加入」が最多

Q8で「はい」と回答した人に対し、「具体的にどんな「お金の防災」を行いましたか?(複数回答)」(N=57)と質問したところ、「損害保険(地震保険など)への加入」が最多の64.9%、次いで「保険の補償内容の見直し」が33.3%、「現在の家計や資産の確認」が24.6%という結果になりました。

  • 損害保険(地震保険など)への加入:64.9%
  • 保険の補償内容の見直し:33.3%
  • 現在の家計や資産の確認:24.6%
  • 非常時に使用するための現金の準備:22.8%
  • 保険金の請求方法の確認:17.5%
  • 緊急予備資金の準備:15.8%
  • 被災時の公的支援制度や申請方法の確認:15.8%
  • その他:0.0%

まとめ

今回の調査では多くの人が災害によるお金の不安を感じていることが明らかになりました。理由として「復旧には多くの費用がかかりそうだから」という回答が多いことから、被災後に必要な出費が予測できないことに対する不安が特に大きいと考えられます。保険がこうした不安に有効だと考える人は半数を超えましたが、保険料の負担を理由に保険が有効だと思わない人も一定数いました。また、直近3か月以内に防災対策を行った人は3割程にとどまり、8月の南海トラフ地震臨時情報や9月の防災の日を経たものの、実際に防災に関連した行動をとったのは少数であったことがわかります。さらに災害による経済的損失に備える「お金の防災」を実施したことがある人は約2割程度となりましたが、これは「お金の防災」の認知度の低さも原因と考えられます。

日本に暮らすうえで地震をはじめとした自然災害は避けられない問題です。被災時には生活再建に加え生活費の工面やローンの支払いなど、様々なお金の問題が一気に発生します。石川県の能登半島に深い爪痕を残した豪雨災害も記憶に新しい中、被災後の経済的リスクへの備えとして「お金の防災」の重要性は今後ますます高まるといえるでしょう。もし火災保険料や地震保険料の支払いが大きな負担となっているならば、今一度補償内容などを見直す事も大切です。

コのほけん!では保険の一括比較・見積もりサービスのほかにライフコンサルタントによる無料相談を実施しています。万が一災害に遭った際のお金の不安や火災保険や地震保険の見直しなど、ライフコンサルタントが豊富な知識に基づきアドバイスやご提案をいたします。ぜひお気軽にご利用ください!

調査概要

調査名:保険加入に関するアンケート
調査主体:自社調べ
調査対象:全国の20歳から60歳の男女360名
調査期間:2024年9月12日・13日の2日間
調査方法:インターネットリサーチ
※端数処理の関係上、グラフ内の割合は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が必ずしも100%になりません。

■■報道関係者様へのお願い■■
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