シニア世代が株式投資に取り組む3大理由 「生活のため」「老後資金」「やりたいことに使う」
9月16日の「敬老の日」にあわせ、オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」(運営会社:株式会社トレジャープロモート、東京都千代田区、代表取締役社長:瀬川 丈)では、シニア世代における株式投資の実態調査を行いました。
60代以上の個人投資家のうち約45%の人が、株式投資に取り組む理由として「今の生活に使えるお金を増やすため」を選びました。そのための具体的な目標を回答してくれた人がいる一方で、株式投資で達成したい目標としては「特にない」という回答も多く、脳トレや楽しみのひとつとして株をやっている人も。
株式投資を通して、現代のシニア世代の思いや生き方も見えてきます。
【参考】シニア世代の株式投資を実態調査 株歴10年以上の4割が株資産1000万円超
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国60代以上の男女
調査人数:800人(男性400人、女性400人)
調査日 :2024年8月20日
※「株の学校ドットコム」では個人投資家を対象としたアンケート調査を継続的に実施しています。過去の調査結果などは、こちらをご参照ください。https://www.kabunogakkou.com/media/category/voice/
※本調査について記事等に引用いただく際には、「株の学校ドットコム」(https://www.kabunogakkou.com/)へのリンクを設定いただけますと幸いです。
株に取り組む最大の理由は「生活を豊かにすること」
シニア世代の個人投資家に「株式投資に取り組む理由」について尋ねたところ(複数回答)、回答率が最も高かったのは「今の生活に使えるお金を増やすため」の44.8%でした。第2位は「人生100年時代を見すえた老後資金を準備するため」の37.1%、僅差での第3位は「趣味や旅行など自分のやりたいことに使うお金を増やすため」の35.0%でした。
「今の生活」と「自分のやりたいこと」のいずれかを選んだ人は全体の62.8%にのぼり、やはりこの世代でも、より豊かな生活を送りたいという思いが強いことがわかります。その一方で、全体の3分の1以上の人が「老後資金」を選択しており、人生100年時代に対する不安も高いことがうかがえます。
また、第4位は「頭の体操(脳トレ)、知的好奇心を維持するため」(16.9%)、第5位は「株式投資そのものが面白く楽しいため」(16.8%)で、このいずれかを選んだ人は全体の27%になります。利益ではない部分に楽しみを見出して取り組んでいる人が4人に1人もいることは、シニア世代ならではと言えるでしょう。
年代別に比較すると、70代以上では60代と比べて「今の生活」「老後資金」を選ぶ人が減り、反対に、「頭の体操」「自分のやりたいこと」「面白く楽しい」を選ぶ人が増えています。年齢が上がることで、生活費や老後への心配は少なくなり、趣味や楽しみとして株に取り組む人が多くなっているようです。
男女別では全体の傾向に大きな違いはありませんでしたが、その中で差が大きかった項目のうち男性の回答率が高かったのは「頭の体操」(7.8差)や「自分のやりたいこと」(7.5差)、「面白く楽しい」(6.8差)で、女性の回答率が男性を上回ったのは「友人などの話を聞いて」(5.3差)などでした。
株式投資で達成したい目標は「特にない」?
シニアの個人投資家は、どんな目標を持って株に取り組んでいるのか。自由記述形式で回答してもらったところ、「特にない」という主旨の回答が最も多く116件(14.5%)ありました。具体的な目標を設定せずに取り組んでいる人も多いようです。これもまた、シニア世代ならではと言えるかもしれません。
それ以外で多く見られた回答は、「配当金」(86件・10.8%)、「老後」(79件・10.8%)、「利益」(57件・7.1%)、「生活」(55件・6.9%)、「優待」(44件・5.4%)などでした。
以下、具体的な目標の回答例を、年代・男女別にいくつか抜粋してご紹介します。
■60代男性の目標
「現役時代と同じような収入を得る事」(69歳・男性)/「配当だけで生活できるようにする」(67歳・男性)/「2000万円を貯めること」(65歳・男性)/「年間100万位増やせたらいいと思います」(65歳・男性)/「老後の安定した資金作りのために、最低5000万円はほしい」(68歳・男性)/「セカンドハウスの購入」(63歳・男性)/「自分の感覚を磨く」(62歳・男性)/「若い時は大きく勝負していましたが、今は毎日デイトレード少しでもプラスなら嬉しい」(69歳・男性)/「ある程度利益を出し、趣味の鉄道模型のジオラマを作りたい」(65歳・男性)
■60代女性の目標
「投資資金が10%増えれば利食いし、これを繰り返し、新聞一面に暴落記事が出たら全力買いしたい」(69歳・女性)/「今までの損失分を取り戻したい。あと5000万くらい。生きているうちには無理かも」(61歳・女性)/「孫の大学資金を貯めたい」(68歳・女性)/「損をしなければいい」(63歳・女性)/「年に一度、家族で旅行」(62歳・女性)/「老後の老人ホームへの入居金及び生活費を賄う」(62歳・女性)/「年間で税抜き金額手取りもうけで最低12万円以上を目標として、20万で良しとする。身の丈のおこづかい稼ぎ」(64歳・女性)/「キャピタルとインカム合わせて年間利益確定600万円以上を継続し続けたい」(64歳・女性)/「達成したい目標なんて考えた事はなかったが、夫婦でちょっと豪華なホテルに行けるくらい儲かったら良いなと思っています」(60歳・女性)
■70代男性の目標
「退職までに流動性資産を5000万円確保する」(71歳・男性)/「配当金で生活」(75歳・男性)/「ハラハラドキドキの人生」(70歳・男性)/「1000万残高達成して豪華クルーズ船旅行をしたい」(72歳・男性)/「投資金額を下回らないこと。マイナスになった場合はそのまま長期保有し、利益が出ればそのまま再投資する。車の購入やリフォームで必要な金額が目標」(74歳・男性)/「収益をあげて借金を減らしたい」(79歳・男性)/「孫に500万円あげたい」(78歳・男性)/「新しい家やマンションを購入する資金の一部としたい」(72歳・男性)/「充実したセカンドライフを送れるような資金額1500万円を増やしたい」(76歳・男性)
■70代女性の目標
「老後資金の確保4000万円」(74歳・女性)/「孫への学資準備」(73歳・女性)/「高い時に買っていることと倒産してしまった企業などがあり、投資した金額を回収することが今の目標」(70歳・女性)/「老後の生活や介護及び葬式などの費用を確保することできること」(77歳・女性)/「海外旅行で一度で良いからビジネスクラスに乗りたい」(71歳・女性)/「高配当銘柄を購入し、年間配当120万円を目指している」(70歳・女性)/「将来的に自立型高齢者施設の入居資金の一助にしたい」(76歳・女性)/「大きな病気や怪我で入院した場合に年金以外の資金でまかなうことが目標」(70歳・女性)/「80歳時点での必要なお金を確保した上で、残りは配当金で2人の息子の生活資金と5人の孫の学費援助に充てる」(76歳・女性)/「トレーダーとして成功したい」(71歳・女性)
保有している株式、どうするつもりか?
関連して、現在保有している株式について今後どうするつもりでいるかについても質問しました。「売却して現金化する」「家族に遺す」「寄付する」「特に考えていない」「その他」の中から選んでもらったところ、最も多かった回答は「売却して現金化する」で半数を超える55.5%でした。
何らかの方法でお金を使おうと考えている人が多いことがわかりますが、その一方で、「特に考えていない」と答えた人も26.9%にのぼりました。
シニア世代でも株式投資に目標設定は大切
60代以上の個人投資家を対象とした今回のアンケート調査で、シニア世代は、今の生活をより豊かにすることを目指しながらも、単に利益を追求するだけでなく、頭の体操や、株式投資そのものを楽しむために取り組んでいる人も多くいることがわかりました。
その一方で、人生100年時代を見すえた老後資金への不安も抱えています。100歳まで生きる可能性を考えた場合、シニア世代であっても人生はまだ20~40年残っています。具体的な目標を立てていない人や、保有している株式の扱いを考えていない人も数多くいますが、株式投資でしっかりと成果を出すには、明確な目標を立て、それを達成するためにふさわしい手法や銘柄を選ぶことが大切です。
「株の学校ドットコム」では、個人投資家が単に株式投資の知識を身につけるだけでなく、一人ひとりの人生設計に適した投資に取り組むことができるよう、株の本質についての教育と情報発信を続けて参ります。
■株の学校ドットコムについて https://www.kabunogakkou.com
2002年より、投資勉強会として投資・金融に関する各種セミナーを開催。2009年からは、オンライン形式の株式スクール「株の学校ドットコム」として、より幅広い層に向けた投資教育・情報発信を行っています。現役のトレーダーを講師に迎え、あくまで本質にこだわった講義が多くの支持を得ています。講座の受講者数は累計89万人を超え(2024年9月現在)、同種のサービスとして国内最大級の規模を誇っています。
株の学校ドットコム金融教育研究所について
近年、国民のライフプラン多様化に伴う金融リテラシー向上が課題とされ、さまざまな金融教育が広がりつつあります。しかしながら、学習者が必ずしも適切な教育機関と出会えているとは言えない現状があります。そこで、株の学校ドットコムでは金融教育研究所を設立し、金融教育を必要とする学習者がライフステージとライフプランに合わせた適切な教育者に出会えることを目的とした調査・研究を行っています。
■トレジャープロモートについて
投資・トレード教育、企業経営・起業家教育に主軸を置いたコンテンツの企画・制作、それらを効率的かつ効果的に学習するためのシステム開発・運営、広く届けるためのメディア運営などを行っています。オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」、株式投資・トレードの情報サイト「かぶまど」の運営のほか、脳科学の視点を取り入れて独自に開発したオンライン学習システム等の提供も行っています。
■会社概要
社 名:株式会社トレジャープロモート
本社所在地:東京都千代田区丸の内1-6-2 新丸の内センタービル21階
代 表 者:代表取締役社長 瀬川 丈
設 立:2005年12月26日
電話番号 :03-3216-7354(代)
資 本 金:5,000,000円
従業員数 :23名(業務委託スタッフ含む)
事業内容 :投資教育事業/セミナー開発事業/コンサルティング事業/メディア運営事業/金融商品仲介業
ホームページ:https://www.tpromote.com
金融商品取引法等に係る表示
□金融商品仲介業者
商 号:株式会社トレジャープロモート
登録番号:関東財務局長(金仲)第581号
□所属金融商品取引業者
商 号:株式会社SBI証券(金融商品取引業者、商品先物取引業者)
登録番号:関東財務局長(金商)第44号
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会
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