〈オールラウンド・シネマセレクター〉ってどんな人?~ライフスタイル別映画ファンの人物イメージ
KIQ REPORTでは独自調査をもとに、映画ファンをライフスタイルで7つのタイプに分類。このたび3年ぶりに刷新した新しい7タイプの映画ファンを紹介しています。
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今回はオールラウンド・シネマセレクターの実態を探りたいと思います。
彼らの映画ファンに占める割合は27%に達し、7タイプ中で最大です。映画ファン意識が高く人数も多く、ヒットの動向を握る重要な層ですが・・・。
オールラウンド・シネマセレクターの出現率と構成比
まずは性・年代の特徴を見ましょう。
男性が6割を占め、性別差があります。年代別に見ると、男性30-40代では4割を占めますが、比較的年代差がないといえるでしょう。同グループの平均年齢は41歳であり、調査対象者全体の42歳とほぼ同値。どの年代にもバランスよく存在している点は見逃せません。
オールラウンド・シネマセレクターの映画鑑賞頻度
映画の鑑賞状況は年間4-6作品鑑賞するミドル層が多いものの、映画ファン全体とあまり差がありません。76%にも達する映画ファン意識に比べると、映画鑑賞頻度はやや物足りない水準といえます。好きな映画のカテゴリーもやや洋画志向が強いものの、アニメも実写も区別なく楽しみ、きわめて平均的です。
オールラウンド・シネマセレクターの人物像
性・年代や映画鑑賞状況には際立った特徴はありませんが、作品選びに特徴を有しています。この層が重視するのは「監督」「アカデミー賞などの賞レース」で、重視しないのは「出演者」「娯楽性」です。映画ファン意識も高く、映画雑誌の愛読者のような人物像が浮かび上がってきます。SNSの活用度が低く、流行への感度が低く、“推し活”とは無縁です。ちょうど前々回に紹介した〈エンタメマスター〉から情報感度と社交性を差し引いたようなイメージです。そして、映画ファンとしての大きな特徴は、新作映画への興味はあるものの、「映画はなるべくスクリーンで見たい」という意識が低い点です。
映画の情報はSNSに重心を移し、映画鑑賞は“鑑賞から参加”へと変化し、イベント性が高まっています。昨今の映画鑑賞のトレンドにいまひとつ乗れていない、映画ファンの一群が浮かび上がります。
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【調査概要】
調査時期:2024年4月25日〜2024年5月1日
調査手法:インターネット調査(FastAsk利用 )
調査対象:計30428名 (15歳以上の男女)
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