独身ミドル・シニア世代の約2割がパートナーを望むも、 うち7割が踏み出せず
~独身ミドル・シニア世代の婚活は「マッチングアプリ」が主流へ~
タメニー株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:栗沢研丞、証券コード:東証グロース6181、以下「タメニー」)が運営する結婚相談所「パートナーエージェント」(https://www.p-a.jp/)は、50~79歳の未婚男女2,401人を対象に、「独身ミドル・シニア世代の婚活・恋活」に関するアンケート調査を実施いたしました。
<調査背景>
「人生100年時代」と言われる現在、これからの人生をより豊かに過ごしていきたいと考えるミドル・シニア世代は多いでしょう。実際に日本人の平均寿命は男女ともに80歳を超え、2070年には男性が85歳、女性が90歳に達すると予測されています(国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」)。
そうした長寿社会において、第二の人生をパートナーと共に過ごしていきたいと考える、独身ミドル・シニア世代も少なくありません。今回は、そんな独身ミドル・シニア世代を対象に、出会いの場や理想のお相手、結婚に対する意識の変化などについて調査しました。
<調査結果サマリ>
・恋愛中の独身ミドル・シニア世代は19.9%、昨年調査より微減
・独身ミドル・シニア世代の出会いは「仕事関係」が31.6%でトップ、婚活サービス利用者も
・独身ミドル・シニア世代の21.5%が「結婚相手・恋人が欲しい」、昨年より微増
・独身ミドル・シニア世代の約7割が、結婚相手や恋人探しで「特に何もしていない」
・結婚相手を求める理由「安心・信頼できるパートナーが欲しい」がトップ、7年前に比べて「孤独死」に不安感
・理想の結婚相手トップは「50代」、男性は20~30代のお相手も視野に
・開催したいセレモニーは「食事会」「少人数結婚式」「フォトウェディング」
・独身ミドル・シニア世代の結婚観は“健康に心配がなく、夫婦で過ごせればよい”
■恋愛中の独身ミドル・シニア世代は19.9%、昨年調査より微減
Q. あなたは現在、恋愛をしていますか?(n=2,401)※必須回答
独身ミドル・シニア世代の独身男女2,401人を対象に、現在、恋愛しているかを調査しました。その結果、独身ミドル・シニア世代の11.7%が「交際している相手がいる」、4.0%が「好意を寄せている相手がいる」、4.2%が「なんとなく気になっている相手がいる」と回答。昨年よりも0.6ポイント下がったものの、19.9%の人が「恋愛をしている」ことがわかりました。
■独身ミドル・シニア世代の出会いは「仕事関係」が31.6%でトップ、婚活サービス利用者も
Q. 交際している相手または好意を寄せている相手、気になっている相手とは、どのような場所で出会いましたか?(n=478)※必須回答
「恋愛をしている」と回答した独身ミドル・シニア世代に対し、交際中の相手または好意を寄せている相手、気になっている相手と出会った場所について聞きました。
最も多かったのは「職場など仕事関係」で31.6%でした。次いで、「行きつけの店」(11.5%)、「趣味の集まり」(11.3%)となりました。なお、婚活サービスを利用して出会った人は9.0%で、その内訳としては「マッチングアプリ」(7.1%)、「婚活パーティー・イベント」(1.7%)、「結婚相談所」(0.2%)となりました。
2025年には65歳までの雇用確保が義務化され、既に定年の引き上げを実施している企業も多くみられます。かつては引退していた年代でも現役で働いている人が増えており、仕事関係の場はミドル・シニア世代にとっても重要な出会いの場と言えそうです。
■独身ミドル・シニア世代の21.5%が「結婚相手・恋人が欲しい」、昨年より微増
Q. あなたは恋愛・結婚について、どのような願望を持っていますか?(n=2,401)※必須回答
国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集」によると、50歳時の未婚率は2020年に男性28.3%、女性17.8%と過去最高を記録しています。結婚を選択しない人が増えているように感じられますが、独身のミドル・シニア世代は恋愛・結婚についてどのように考えているのでしょうか。
独身ミドル・シニア世代に恋愛・結婚に対する考えを聞いたところ、「恋人が欲しい」人は10.7%、「結婚(入籍)相手が欲しい」人は7.1%、「事実婚・同棲相手が欲しい」人は3.7%でした。「結婚相手・恋人が欲しい」と考える独身ミドル・シニア世代は21.5%で、昨年と比べると0.9ポイント増加しています。
■独身ミドル・シニア世代の約7割が、結婚相手や恋人探しで「特に何もしていない」
Q. あなたは結婚相手や事実婚・同棲相手、恋人を探すためにどんな行動をしていますか?(n=142)※複数回答
では実際に、結婚相手や事実婚・同棲相手、恋人が欲しいと回答した独身ミドル・シニア世代は、お相手を探すためにどんな行動をしているのでしょうか。
7割以上の人が「特に何もしていない」と回答しています。これは、多くの独身ミドル・シニアがパートナーを見つけたいと望んでいる一方で、具体的な行動に移すことが難しいと感じていることを示しています。ミドル・シニア世代の間でパートナーを探す意欲はあるものの、実際に行動に移している人はまだ多くはありません。この世代がより積極的に行動できるようなサポートや情報提供が求められているのではないでしょうか。
一方で、「特に何もしていない」と回答した人を除き具体的な行動をしている人の活動を見たところ、「マッチングアプリを利用している」(43.0%)が最も多く、次いで「InstagramやX、FacebookなどSNSを利用している」(22.5%)でした。「マッチングアプリ」「SNS」の両方、またはいずれかを使っている人(n=86)は、全体の60.6%に当たります。
タメニーが2021年に実施した調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000531.000006313.html)では、こうしたデジタルツールを「すでに活用している」というミドル・シニア世代は14.3%で、「マッチングアプリ」で出会いを探したいと考えている人は19.6%、「SNS」で出会いを探したいとした人は14.8%でした。これを踏まえると、3年前に比べて「マッチングアプリ」や「SNS」などのデジタルツールは、ミドル・シニア世代でもお相手を探す1つの手段として定着しつつあるようです。
■結婚相手を求める理由「安心・信頼できるパートナーが欲しい」がトップ、7年前に比べて「孤独死」に不安感
Q. あなたが結婚相手(事実婚・同棲相手を含む)を欲しいと思う理由は何ですか?(n=258)※複数回答
結婚相手または事実婚・同棲相手が欲しいと回答した人に、その理由を聞いてみました。最も多かったのは「安心・信頼できるパートナーが欲しいから」で73.6%でした。他に半数以上の人が、「人生をより充実させたいから」(55.0%)、「1人では寂しいから」(50.4%)という理由をあげています。
男女別に見ると、男性は「子どもが欲しいから」と回答した人が18.9%で、女性は0%でした。一方、女性は「経済的に不安だから」(37.3%)という理由をあげた人が男性(8.8%)より28.5ポイント多い結果となりました。
また、2017年の調査結果と比較すると、今回の調査では男女共に「1人では寂しいから」「孤独死が怖いから」と回答した人が増加しています。
■理想の結婚相手トップは「50代」、男性は20~30代のお相手も視野に
Q. あなたが結婚相手(事実婚・同棲相手を含む)を探すなら、お相手の年齢はどのくらいが理想ですか?(n=246)※複数回答
また、結婚相手や事実婚・同棲相手が欲しいと回答した人に、お相手として理想的な年代を聞いたところ、同じミドル・シニア世代の「50代」が62.6%で最も多く、2番目が「40代(26.8%)」、3番目が「30代」(18.3%)という結果になりました。
男女別に集計すると、男性は若い世代を理想とする人が女性より多く、「20代」は12.9ポイント、「30代」は21.7ポイント上回っています。一方、女性は自身と同じミドル・シニア世代の「50代」が79.8%で、男性の50.0%より29.8ポイント高くなりました。
■開催したいセレモニーは「食事会」「少人数結婚式」「フォトウェディング」
Q. あなたは結婚するなら、結婚関連のセレモニーとして、どんなタイプのものを開催したいですか?(n=246)※複数回答
さらに、もし結婚するなら、どんなタイプのセレモニーを開催したいか調査しました。
独身ミドル・シニア世代が開催したいセレモニーとしては、「食事会」(19.9%)、「少人数結婚式」(17.9%)、「フォトウェディング」(12.2%)が上位となっています。一方で、「セレモニーは考えていない/したくない」人がおよそ半数を占めました。
ミドル・シニア世代では、定番ともいえるセレモニーよりも、両親など身近な人を招き、小規模なセレモニーを希望する傾向にあるようです。
■独身ミドル・シニア世代の結婚観は“健康に心配がなく、夫婦で過ごせればよい”
Q. 20~40代のころと比較して、結婚に対する意識で変わったことはありますか?(n=246)※複数回答
タメニーが2024年3月に20~49歳の未婚男女を対象に実施した調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000734.000006313.html)では、結婚に対する独身男女のさまざまな希望が明らかになっています。年を重ね、人生経験を積んだミドル・シニア世代では、若いころと比べて結婚に対する意識はどう変化しているのでしょうか。
最も多かったのは「健康面に心配がない相手がよい」(43.5%)で、僅差で「子どもがいなくても、夫婦で過ごせればよい」(43.1%)が続きました。
また、「容姿などよりも一緒に居て安心できる相手に魅力を感じる」といった声もあるように、見た目や条件などよりも気の合う相手と楽しく過ごせるような生活を望んでいることがわかりました。
【独身ミドル・シニア世代の結婚観が変わった理由】
・経済的に余裕があり、健康であれば楽しい生活が送れるから(50代・男性)
・20代の頃はあまり真剣に結婚を意識した恋愛をしてこなかったが、今は気の合う相手と穏やかでゆっくりとした時間を過ごしたい(50代・男性)
・年齢を重ねるにしたがって、自身の健康面への不安や、孤独感が強まってきたため、容姿などよりも一緒に居て安心できる相手に魅力を感じる(50代・男性)
・二人の間に鎹となる子どもが必要だと思っていたが、お互いの気が合えば良いだけと思うようになった(60代・男性)
・容姿も重要だが、それ以上に一緒にいて落ち着ける相手が良い(70代・男性)
・孤独死の心配やひとりの寂しさがリアルに理解できるようになったため(50代・女性)
・今の自由さを全て無くしてまで、結婚したいと思わない。程よく寄り添え、お互いに同レベルで助け合える関係が良い(50代・女性)
・若い頃は何を目的に結婚するのかわからなかったが、老後を迎えるに当たって、穏やかな生活が出きればよいと考えるようになった(50代・女性)
・若い頃は結婚したら一緒に住むのが当たり前で容姿にかなりこだわったが、いつも寄り添える人と穏やかに過ごしたり、趣味を共有したいから(50代・女性)
・若い頃は結婚を前提としていたので見た目や条件など考えていたが、今は一緒にいて楽で毎日楽しく過ごせるような性格重視に変わった(50代・女性)
・若い時はわからなかったが、将来(老後)の不安を少しでも解消したくなった。一人ぼっち、健康面、経済面など、とにかく力を合わせる人がいるという安心感が欲しくなったから(50代・女性)
・性格的な相性ももちろん大事だが、生活のベースは経済面なので経済的な面も同じくらい大事。容姿は生理的に無理でなければあまり重視しない(60代・女性)
今回の調査では、これからの人生を「気の合う人と、穏やかに過ごしたい」というミドル・シニア世代の希望が多く見られました。そうしたお相手を見つける手段としてマッチングアプリなども利用されており、ミドル・シニア世代の婚活・恋活も今後さらに多様化していきそうです。
「独身ミドル・シニア世代の婚活・恋活」に関する調査
調査方法:インターネット調査
<調査1>
調査対象:50~79歳の未婚男女2,401人
集計期間:2024年8月16日~17日
<調査2>
調査対象:50~79歳の未婚男女246人
集計期間:2024年8月21日~28日
※各項目の数値は小数第二位を四捨五入しているため、各項目の合計が100%とならない場合がございます。
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