さて、今回は「ゼロ円ではじめるハラルビジネス」のご紹介です！インバウンド向けの飲食店や事業者の皆さんに向けて、ハラルビジネスのスタートアップ方法をご提案します。アフターコロナの時代を迎え、インバウンド観光が本格的に回復してきました。

日本政府観光局のデータによれば、今年上半期の訪日外国人数は1778万人に達し、過去最高を更新しました。円安も追い風となり、日本はコストパフォーマンスの良い旅行先としてますます人気が高まっています。また、英旅行保険会社のレポートでは、日本が「また行きたい国」ランキングで1位に輝きました。

国内の旅行支援策も盛り上がってきてはいますが、まだその恩恵を受けていない企業や飲食店も多いのではないでしょうか。

そこで注目したいのが「ハラルビジネス」です。多くの事業者が「ハラル認証」を取得しようと駆け込みで学び始めていますが、まずは誰でも簡単に無料で始められるハラルビジネスがあるのをご存じでしょうか。

それは、自社製品の「原材料の棚卸し」です。

例えば、自社製品のお土産の成分を調べてみたら「動物性不使用・畜肉フリー」であったり、さらに「ヴィーガン（ベジタリアン）」にも対応していたりする場合があります。また、原材料が「ノーポーク・ノーアルコール」や「ノーアニマル・ノーアルコール」であることが確認・表示できれば、それだけでムスリム対応のセールスポイントになります。

つまり、外国人に選ばれるポイントとなる表示をしてこなかったために、売れる可能性を見逃していたというケースが考えられます。

ハラル認証がなくても、ムスリムやイスラム市場に対して有利に働くことがあります。

もちろん、ハラル認証があることは大きなアドバンテージですが、まずは「ノーポーク」といった表示から始めるのも良いでしょう。原材料を確認し、英語表記などで発信してみましょう。もし表示の仕方やハラル認証の取得に関してお悩みの方は、ぜひハラル・ジャパン協会にご相談ください。

連載記事になっておりますので、関連記事も是非ご覧ください。

【第1回】ハラルの基礎とハラル認証、イスラム教徒マーケット分析

【第2回】ハラルの基礎とハラル認証、イスラム教徒マーケット分析

【第3回】ハラルの基礎とハラル認証、イスラム教徒マーケット分析

【第4回】ハラルの基礎とハラル認証、イスラム教徒マーケット分析

【第5回】ハラルの基礎とハラル認証、イスラム教徒マーケット分析