約6割のITエンジニアが「急速な技術変化に脅威を感じる」と回答、将来のキャリアに対する不安も明らかに

レバテック株式会社

2024.08.27 11:00

ITエンジニアのキャリア形成と技術に関する意識調査

レバテック株式会社が運営するITエンジニア・クリエイター専門エージェント「レバテックキャリア」は、ITエンジニア359名を対象に、将来のキャリア形成と転職に関する意識調査を実施しました。

 

<調査サマリ>

  1. 約6割のITエンジニアが「急速な技術変化に脅威を感じる」と回答
  2. 将来のキャリアに不安を抱えるITエンジニアは約63%、「技術進化の速さ」「業務の代替リスク」を危惧
  3. 7割以上がITエンジニアとしてのキャリア継続を希望、スキル向上が働く原動力に
  4. 業務内でスキル向上を実感できないITエンジニアが半数超え、自己研鑽との両立に苦戦

1.約6割のITエンジニアが「急速な技術変化に脅威を感じる」と回答

 近年、生成AIやブロックチェーン、拡張現実(AR)など、新たなテクノロジーが次々と生まれています。このような急速な技術の変化に脅威を感じているかという質問に対して、約6割のITエンジニアが「脅威を感じる(60.1%)」と回答しました。

 テクノロジーの発展は業務の効率化やイノベーションの促進などに繋がる可能性がある一方、急速に進化する技術に不安やリスクを感じるITエンジニアも多く見受けられます。

2.将来のキャリアに不安を抱えるITエンジニアは約63%、「技術進化の速さ」「業務の代替リスク」を危惧

 将来のキャリアに対しては、約63%のITエンジニアが「不安がある」と回答しました。不安を感じることとして、「技術進化の速さに追いつけないこと(19.0%)」が最も多く、ついで「給与や報酬が上がりにくいこと(17.4%)」「生成AIなどにより自身の業務が代替される可能性があること(16.0%)」と続きます。

 急速な技術変化に脅威を感じるITエンジニアが多い一方で、将来のキャリアのために常に新しいスキルを身につけ、技術の進化に適応しなければならないと考えているITエンジニアも多いようです。

3.7割以上がITエンジニアとしてのキャリア継続を希望、スキル向上が働く原動力に

 将来のキャリアについて、「ITエンジニアとして働き続けたい」と回答した方は全体の7割を超えました。

 働き続けたい理由としては「新しい技術やトレンドを学び続けたいから(31.4%)」が最多となり、「リモートワークがしやすいから(13.4%)」「給与水準が高い職業だから(11.5%)」と続きます。

 ITエンジニアのやりがいに関しても、半数以上が「新しい技術を学び、スキルを向上させること(52.4%)」と回答しており、新たな技術の習得やスキル向上が働く原動力に繋がっていることが分かりました。

4.業務内でスキル向上を実感できないITエンジニアが半数超え、自己研鑽との両立に苦戦

 新たな技術を学ぶために学習時間を確保できているかという質問に対して、約7割のITエンジニアが「確保できていない」と回答しました。

 また、過半数のITエンジニアが「業務内で自身の技術やスキルを向上させる機会がない(52.3%)」と回答し、業務を通じてスキルアップの実感を得られていない現状が明らかになりました。学び続けたいという意欲がある一方で、業務と自己研鑽の両立に苦戦しているITエンジニアも多いようです。

<事業責任者のコメント>

 近年、IT業界の変化は急速であり、その進化のスピードはますます加速しています。特に生成AIの技術的進化は目覚ましく、製造現場、介護・医療の分野など様々な分野で活用が進んでいます。2024年5月にはEUでAI規制法が成立し、日本でも法規制の導入が検討されるなど各国でAIに関する規制の動きも見られるようになりました。こうした状況下で、生成AIが私たちの雇用や働き方にどのような変化をもたらすのか注目が集まっています。

 今回の調査では、約6割のITエンジニアが将来のキャリアに対して不安を抱えていることが明らかになりました。その要因としては「技術進化の速さ」が1位に挙がっており、新たな技術の進化によって、自身の業務が変化したり代替される可能性があることに危機感を抱くITエンジニアが多いようです。

 急速に変化する時代の中で、コミュニケーション能力やマネジメント能力などのソフトスキルに加えて、新たな技術の習得をはじめとしたハードスキルの向上も重要となっていきます。企業は社員のモチベーションを深く理解し、個々のニーズに応じた学びの機会を提供する必要があります。学び続けたいと考えるITエンジニアに対して、企業が今後どのようなサポートをしていくかが、社員の定着や企業の競争力向上にとって重要な課題となっていくでしょう。


<調査概要>
調査対象:ITエンジニア359名
調査年月:2024年6月29日~2024年7月1日
調査方法:Webアンケート調査
有効回答数:359名
調査主体:レバテック株式会社
実査委託先:GMOリサーチ&AI株式会社

 

レバテック株式会社

レバテック株式会社では、「日本を、IT先進国に。」をビジョンに掲げ、「IT人材と企業を増やし、伸ばし、繋げる」ためのプラットフォームの構築を目指しています。現在は業界最大手のITフリーランス専門エージェント「レバテックフリーランス」ほか、IT人材と企業を支援するための様々なサービスを提供。累計登録者は50万人を超えます。

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