3年でどう変わった? ライフスタイル別にみる映画ファンの変化
KIQ REPORTでは独自調査をもとに、映画ファンをライフスタイルで7つのタイプに分類しています。
前回記事では、新たな映画ファンの7タイプをご紹介しましたが、今回は3年前に分類したユーザータイプとの違いにフォーカスして、コロナ禍を挟んだ3年間の映画ファン像の変化を考察します。
結論から言うと、大きくふたつの変化が見られました。
>>>映画ファンをライフスタイル別に分類! 〈新〉ライフスタイル別映画ファンの基本データ
まず注目すべきはアニメに関連のユーザータイプが2つに分かれたことでしょう。
2021年時はアニメ好きを特徴とするユーザー層は1タイプで括られましたが、今回は「アクディブ・アニメエンジョイヤー」と「インドア・アニメラバー」の2タイプに分かれました。前者は熱心な映画ファンではありませんが、映画館を推し活の場と捉えてる点に特徴があり、昨今の映画館にとって欠かせない鑑賞層です。転換点となったのは『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(2020年/興収404.3億円)でしょうか。観客動員が落ち込んだコロナ禍で記録的なヒットを飛ばし、原作アニメのポテンシャルが示されました。
一方、後者は自宅でアニメを見るけれども劇場にはあまり足を運ばない層であり、従来のアニメファン層に近いイメージです。
次に注目したいのが、「リア充」な人々の態度変化です。
2021年時は「高感度リア充層」として邦画実写やアニメの鑑賞意識の高いアクティブな若年層がグルーピングされてましたが、この層が「リア充トレンドキャッチャー」に変化し、劇場鑑賞意欲の低い層として分類されました。
3年前の「高感度リア充層」からアニメファン意識の高い層が「アクディブ・アニメエンジョイヤー」に移動し、アニメを好まない人たちが「リア充トレンドキャッチャー」として残った印象です。背景には、かつて映画興行を席巻したテレビドラマの劇場版など邦画実写にヒット作が減り、邦画実写を好む層が劇場への足が遠のいていそうです。
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【調査概要】
調査時期:2024年4月25日〜2024年5月1日
調査手法:インターネット調査(FastAsk利用 )
調査対象:計30428名 (15歳~69歳の男女)
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