従業員14人の町工場が フリーランスパートナーシップアワード2022 審査員特別賞を受賞しました
『人を助ける印刷屋さん』 太美工芸(たいびこうげい)株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表:野田 哲也)は、2022年11月1日(火)に行われました「フリーランスパートナーシップアワード2022」にて、審査員特別賞を受賞いたしました。
フリーランスパートナーシップアワードとは、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が運営する、「自律的なキャリアを築ける世の中」に向けて大きな役割を果たしていくフリーランスおよびフリーランス活用企業の更なる成長・活躍と、マッチングサービス業界の健全な発展を目的に、未来に繋がる良い事例をフリーランスが選び、表彰するもので、成果を披露する年に一度の機会です。
「活用企業部門」と「エージェント部門」の2部門において、予選を勝ち抜いたファイナリスト各3組の中から大賞が選ばれます。今年は特別審査員として、慶應義塾大学の高橋俊介先生と、NewsPicksの佐藤留美氏にご参加いただきました。
太美工芸株式会社は、数ある事例の中から活用企業部門のファイナリストに選出され、特別審査員より授与される「審査員特別賞」を受賞いたしました。
従業員14人の町工場が、外部人材を活用するに至るまで
太美工芸株式会社は、愛知県名古屋市にある従業員14名の印刷会社です。屋外で長期間使用される水・油・日焼けに強い業務用のステッカー製作を得意としています。1977年の創業以来、主に印刷業界からの受注下請けの町工場として、コツコツと仕事を続けてきました。
長年地場に根付いて仕事をしてきましたが、このコロナ禍で地場の市場が縮小し、従来の構造のままでは会社が立ち行かなくなるという危機感を感じるようになりました。その危機感から全国に販路を広げようと試行錯誤を繰り返しています。その一環として取り組んでいるのが一般消費者向けの商品の企画販売です。
一般消費者向けに『人を助ける印刷屋さん』というネットショップを立ち上げ、世の中の役に立てる商品を作り、販売を強化しています。ゼロから手探りで直販通販ショップを立ち上げ、足りないところを少しずつ補いながらショップ運営に取り組んできました。
しかし、これまでBtoBの下請けとして、印刷・加工・検品の生産部分のみを業務としてきたため、それ以外の企画・営業・販売などに関して全く知見がなく、手探りの状態でした。
そこで目を付けたのが外部人材活用でした。スキルのある兼業・プロボノなどの外部人材に自社に足りないところにスポットで参画してもらうことで、自社の課題を一緒に解決していってもらいました。フルタイムで雇うほど仕事量があるわけではない、けれど自社だけでは進めることが難しい企画・広報の領域を、兼業人材がチームとなって担ってくれています。
▷詳細のインタビューはこちらから:https://note.com/frepara/n/n1bed014e19ff
また、自社の採用の在り方も変わってきました。フルタイムの長期雇用を前提とした、職人として育てる為の正社員採用しかしたことがありませんでしたが、リモート・業務委託という形を経験してから、足りない領域にスポットで関わってもらう人が増えました。現在では、企画・広報を担ってくれる兼業人材4名と、組織の教育に関わってくれる方1名と業務委託契約を結んでいます。こういった外部人材との協働は社員の刺激にもなり、モチベーションも高くなりスピード感を持って仕事に取り組んでいます。
▷兼業者の取材動画:https://youtu.be/yyoo4avOfL8
Web投票に際していただいた声
大賞選出のためのWEB投票の際、いただいたお声をいくつか紹介します。
・スピード感と泥臭い活動のバランスが素敵です。コンセプトを持ち、明確なゴールを設けたこと、パートナーを信頼して任せることがポイントだったと思います。
・とにかく社長さんの人柄と会社の雰囲気も良く、お仕事のクオリティーも高く素晴らしい企業さんで投票させて頂きました。
・フリーランスとの理想的な関係構築ができている
・プロボノ→フリーランス協業とステップ踏まえて長期間の事業構築が素晴らしいと思います。
・同じ小規模印刷業を営む者として、EC活用には同じような悩みを抱えており、一歩踏み込んだ地に足を置いた取り組みに感動しました。
・個人の枠を超えて、他業種からの意見に耳を傾けて真摯に取り組まれ、一定の成果を挙げられた事と、更に向上に向けて活動されている前向きな姿勢を評価したいです。
・事業として成果が見えてくるだけでなく、企業の価値観が変化することにまで波及効果が出てきていることが、多様な人材を活用する価値としてフォーカスされると良いなと思うのが、投票理由です。プロフェッショナル性を活用した事業推進に加えて、多様な人材の関わりあいの中で人が成長し、組織が変革する。そういう起点だと伝わる事例を、応援したいです。
・最初の1歩から、良かった点も反省点も踏まえ試行錯誤をしながら、次のステップまたその次のステップへと外部人材の活用の輪がひろがってきていること。また事業の推進だけでなく、組織(既存の社員の方たちなど)自体の変容にも繋がっていることが地方の中小企業の人材活用としてよい事例だと感じました。
他にも投票の際沢山のお声をいただきました。投票いただいた皆様、ありがとうございました。
太美工芸株式会社について
“スクリーン印刷”を核とした特殊印刷加工でお客様のお役に立ちたい、そんな想いから『人を助ける印刷屋さん』を看板として掲げ、ステッカー等の製造請負から消費者の方へのお役立ち商品の制作・販売を手掛けています。熟練の技術と、厳しい品質管理、きめ細かな出荷管理体制によって問題解決や新しいアイデアの実現に貢献いたします。
【会社概要】
社名:太美工芸株式会社
本社所在地:愛知県名古屋市西区中小田井2-75-2
代表取締役社長:野田 哲也
事業内容: “スクリーン印刷”を核とした特殊印刷加工
設立: 昭和54年9月
【掲載履歴】
レタスクラブWeb、中部経済新聞、他多数
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