シニアの鈑金・塗装求人応募、経験と応募件数が少ないと不利となる調査結果
シニア専門求人メディア「シニアジョブ」の傾向調査、未経験の内定もあり可能性は拡大
シニア転職支援の(株)シニアジョブ(本社:東京都新宿区/代表取締役 中島康恵)は、サービス提供するシニア専門求人メディア「シニアジョブ」に掲載された、自動車整備業の鈑金・塗装の求人に応募した求職者の傾向調査結果を発表しました。応募総数に対する就業決定率は25%と高く、未経験者も就業決定しているものの、不採用となった求職者の傾向からは、応募件数が少ない場合や、未経験者の応募の場合、不利になりやすい可能性が考えられます。
鈑金・塗装のシニア応募者の傾向調査ポイント
シニア専門求人メディア「シニアジョブ」(https://seniorjob.jp/)に掲載された、自動車整備業の鈑金・塗装の求人に、2022年8月15日〜2024年6月30の期間応募した求職者の主な傾向には次のようなものがありました。
- 鈑金・塗装求人応募の就業決定率は25%と高い
- 鈑金・塗装求人就業決定者の50%は未経験だが、これは特異な例と見られる
- 鈑金・塗装求人の平均応募数は就業決定者が2件、不採用者が3.4件、平均年齢は就業決定社が54歳、不採用者が52.4歳と大差ない
- 不採用者のうち応募件数が1件の求職者が不採用者に占める割合は50%と高く、また応募件数1件の求職者のうち経験20年以上が46.2%を占めており、さらに不採用者のうち経験20年以上の求職者の平均応募件数が1.3件と少ないことから、鈑金・塗装の経験豊富な求職者でも応募件数が少ない場合、不採用となりやすいと思われる
- 不採用者のうち応募件数が5件以上の求職者では、鈑金・塗装経験が20年以上の求職者0人、未経験の求職者は60%と多く、一方、不採用者のうち鈑金・塗装未経験者の平均応募件数は5.5件と高いことから、応募件数が多くとも未経験者は不採用となりやすいと思われる
鈑金・塗装のシニア応募者の傾向調査結果
<鈑金・塗装求人の就業決定者の傾向>
- 就業決定率: 25%
- 平均応募数: 2件
- 平均年齢: 54歳
- 鈑金・塗装経験: 20年以上・50%、未経験・50%
<鈑金・塗装求人の不採用者の傾向(全体)>
- 平均応募数: 3.4件
- 平均年齢: 52.4歳
- 鈑金・塗装経験: 20年以上・30.8%、10年未満・30.8%、未経験・38.5%
<鈑金・塗装求人の不採用者の傾向(経験20年以上の人)>
- 平均応募数: 1.3件
- 平均年齢: 55.3歳
<鈑金・塗装求人の不採用者の傾向(未経験の人)>
- 平均応募数: 5.5件
- 平均年齢: 56歳
<鈑金・塗装求人の不採用者の傾向(応募件数が1件の人)>
- 全体での割合: 50%
- 平均年齢: 47歳
- 鈑金・塗装経験: 20年以上・46.2%、10年未満・15.4%、未経験・38.5%
<鈑金・塗装求人の不採用者の傾向(応募件数が5件以上の人)>
- 全体での割合: 19.2%
- 平均年齢: 56.8歳
- 鈑金・塗装経験: 20年以上・0、10年未満・40%、未経験・60%
<参考:自動車整備士求人の就業決定者の傾向>
- 平均応募数: 2.8件
- 平均年齢: 54.3歳
- 自動車整備経験: 20年以上・100%
鈑金・塗装のシニア応募者の傾向についての考察
今回、シニア専門求人メディア「シニアジョブ」に掲載された鈑金・塗装求人の応募者について、主に就業決定者と不採用者の比較を行っています。就業決定者の単独の傾向では、未経験者の就業決定があったため、特徴のない結果となっています。また、平均応募件数や平均年齢、経験年数の分布にも、就業決定者と不採用者に大きな差は認められませんでした。
しかし、不採用者を経験年数の多いグループと未経験のグループ、応募件数の多いグループと少ない(1件のみ)のグループといったように細分化すると、特徴が見え始め、経験年数が多くても応募件数が少ないと不作用となりやすく、応募件数が多くても鈑金・塗装未経験では不採用となりやすいのではないかという仮説が立てられるようになりました。
これらのことから、シニア向けの鈑金・塗装の求人では、経験年数が多い求職者が多数の求人に応募することで、採用されやすいと考えられ、今回、未経験者が就業決定していることはイレギュラーである可能性が高いと考えられます。また、求職者の年齢は合否にまったく関係ないと思われます。
なお、参考までにシニア専門求人メディア「シニアジョブ」掲載の自動車整備求人の就業決定者についても傾向を求め、鈑金・塗装の就業決定者のデータと比較したところ、平均応募数や平均年齢に大きな差がなく、一方、自動車整備経験については「20年以上」の経験者が100%であり、今回、たまたま未経験者の就業が決定することがなければ、鈑金・塗装でも同様の結果になったのではないかと予測しています。
調査概要
シニア専門求人メディア掲載求人における鈑金・塗装の求人応募者の傾向調査
- 調査期間: 2022年8月15日〜2024年6月28日
- 調査機関: 自社調査
- 調査対象: シニア専門求人メディア「シニアジョブ」に掲載された鈑金・塗装の求人に対し、上記調査期間内に応募した28名(※1)(※2)
- 対象地域: 全国
- 調査方法: シニア専門求人メディア「シニアジョブ」に掲載された鈑金・塗装の求人に対し、上記調査期間内に応募した求職者の傾向を調査
(※1)調査対象の求職者には、同期間内に登録したものの、何らかの事情で就職活動を停止し、記録の一部または全部が削除された求職者、登録が完了していない求職者、あるいは求人企業の登録データが削除されるなどして内定に至った記録を追えない求職者は含まれない。
(※2)調査対象の求人の職種は、求人情報の仕事内容、および求人企業の事業概要から判断しており、機械加工の板金加工、建築塗装などは含まれない。
シニアジョブ 代表取締役 中島康恵からのコメント
今回、シニア専門求人メディア「シニアジョブ」を活用して鈑金・塗装の仕事に就いたシニアの方の傾向を調べたところ、たまたま未経験の方が就業していることがわかりました。しかし、調査結果のとおり、基本的には経験が重要です。これは鈑金・塗装に限らず、自動車整備士でも他の職種でも変わりません。即戦力であることを求められやすいシニアの転職では、実務経験が非常に重要であることを登壇などの際にも、私は繰り返しお伝えしてきました。
また、応募件数も重要です。そもそも転職の難易度は年齢とともに上がるため、1社で内定を得ることはほとんどありません。別サービスのシニア専門人材紹介では、1人のシニアの方のために何百社と私たちが連絡することも日常ですが、求人メディアではシニアの方ご自身で少なくとも2〜3社は応募することが必要でしょう。
ただし、今回、未経験の方が鈑金・塗装の仕事で決まっていたように、求人メディアでは多様な会社とその求人が掲載されており、必ずしも同じ転職のパターンではなく、何かには他に類似の仕事がないユニークな求人もあります。様々な求人を検索し、ご自身に合ったものに出会っていただけたら幸いです。
シニア専門求人メディア「シニアジョブ」について
50歳以上のシニアに特化した求人サイト事業として、2022年8月にオープンしました。求人の対象が主に50歳以上になることを了承した企業のみが求人を掲載しており、また、求人企業の平均年齢や、50代・60代・70代以上の勤務人数といったシニアの活躍情報がわかるなど、シニアが安心して応募や就職活動ができる機能が揃っています。
求人企業もキャンペーン期間中は初期費用無料、成果報酬制で、採用決定までは、求人を何件掲載しても無料で使用できます。
お仕事をお探しのシニアの方や、シニア人材採用をお考えの企業の採用担当者の方は、サイトからご登録・お問い合わせをお願いいたします。
- お仕事をお探しのシニアの方はこちら https://seniorjob.jp/
- 企業の採用担当者の方はこちら https://seniorjob.jp/landing/client/lp-03/
【会社概要】
代表 : 代表取締役 中島 康恵
本社 : 東京都新宿区大久保2丁目5−22セキサクビル8F
URL : https://corp.senior-job.co.jp/
事業内容 : シニアの人材ビジネス提供
運営サイト:
シニアジョブ: https://seniorjob.jp/
シニアジョブエージェント: https://senior-job.co.jp/
シニアタイムズ: https://senior-job.co.jp/magazine/
本件に関するお問い合わせ先
株式会社シニアジョブ 広報部 安彦(あびこ)
TEL:080-4107-5851 e-mail:m-abiko@senior-job.co.jp
企業担当者の連絡先を閲覧するには
会員登録を行い、ログインしてください。