キャンピングカーづくりで地域活性化
株式会社レクビィの福山工場開設で見えてきたもの
2021年8月、株式会社レクビィ(以下、当社)は、広島県福山市に工場を開設しました。広島県福山市から府中市一帯は、家具の名産地であり、工場開設前から家具や木工品の調達を行ってきましたが、その良質な家具を調達してきた株式会社オークレストの故 楢崎修社長から、「福山産のキャンピングカーを作りたい」と要請を受けて、工場を開設することになりました。
■木工が発達した地区の強み
当初 心配していたのは、工場開設してから1号車が出来上がるまでの期間ですが、本社(愛知県瀬戸市)での約60日の本社研修後、可動から1週間あまりで第1号車が完成しました。元来は家具づくりを行ってきた土地柄からか、初号機が予想より短い工期で完成しています。その後も人員を増やしながら順調に増産しており、直接雇用や関節雇用を含め、福山市と周辺に経済効果をもたらしています。
■キャンピングカーづくりを通じた広がり
キャンピングカーづくりに必要な自動車関係者、木工関、金属部品、FRP製作者、新技術を開発した会社など、広島県東部地区の協力会社との関係が広がりを見せ、予想以上に地域の力を結集することができています。またキャンピングカー自体が、全国に技術やブランドを発信するメディアとして捉える企業も多く、地元の有名企業 株式会社カイハラのデニムを調達したり、キャンピングカー用のファインバブル水装置を共に開発したりと、予想外の広がりを見せています。また福山市、商工会、地元メディアの方々にも多くの支援をいただいています。
■地域活性化の手段として見えてきたキャンピングカー製造
今後2年のうちに福山工場は、当社の生産の約30%を担う予定で、車種や設備を拡充させるとともに地域の協力会社との関係をさらに深めてまいります。また甲信越地区の協力会社工場内に「ものづくり」拠点を共同創設し、地元企業や自治体と協力しながら新たなキャンピングカーの製造を企画しています。キャンピングカーで楽しみを提供することも地域活性化の大事ですが、キャンピングカー製造拠点づくりも重要な手段であると考えています。
■株式会社レクビィ
2024年創業40年を迎えたキャンピングカービルダーの老舗。「数ではなく、品質と使いやすさ」「10年、15年使い続けることができるキャンピングカーづくり」を目標とし、工程のほぼ全てを内製化して高品質を維持している。愛知県瀬戸市に本社と展示場(レクビィステーション)、神奈川県大和市に直営店(レクビィ オスト ベネヴェント)、広島県福山市に工場がある。
■会社概要
商号 : 株式会社レクビィ
代表者 : 増田 浩一
本社所在地 : 愛知県瀬戸市品野町3-3
神奈川支店(レクビィ オスト ベネヴェント): 神奈川県大和市下鶴間10-1
展示場(レクビィ ステーション):愛知県瀬戸市品野町1-126-1 道の駅瀬戸しなの内
福山工場:所在地非公開
設立 : 1984年
資本金 : 2,000万円
事業内容: キャンピングカーの製造 及び 卸し 販売等
従業員数: 70名
URL : https://recvee.jp/
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