初めまして、私は神奈川県鎌倉市内で装飾品店を営んでいる梅沢杏奈と申します。

私は、買取先もなく捨てられてゆく古い着物たちを守りたい一心で、年齢、性別、体型問わず今の時代に合うように、着物をあらゆる人が楽しめる着物のアップサイクルを行っています。

なぜそのような活動を行っているかというと、「昔の良い着物がたくさんあるんだけど、買取もできないと言われて、もう捨てるしかないのよ」と今までお客様から何度も相談されたことがきっかけです。

昔の古い着物は、全てを職人さんが手作業で作り上げ、着物自体も軽くそしてしなやかで、触るだけで気持ちがいい！と思えるような素晴らしい生地です。

しかし、昔とは生活様式も変わり、今の生活に着物を着こなすのはなかなか難しいのが現状です。

そこで、多くの人は着物買取にお願いしたりしますが、古い着物は状態がそこそこ良くてもほとんどの場合買取もしてくれません。

値段がつかないだけでなく、引き取りもしてもらえないため、着物たちはゴミになるのです。

そんな現状を見ていると、日本の伝統衣装でもある着物があまりに不憫で、日本文化を自国の日本人が壊していくような感覚に陥りました。

そこで、そのような捨てられてゆく着物を守るためにも、着物をリメイクしなくてもまるで洋服のように簡単に着こなせる、全く新しいスタイリングを考えました。

さらには着物としてはボロボロで着れないようなものは、生地を全部解いて洗い、使える部分で装飾品や服を作り始めました。

着物を活用した新しいファッションスタイルを【フクキモノ®※】と呼んでいます。

このファッションスタイルを通して、着物という日本文化が廃れることなく、新しい形で発展しくことを心から望んでいます。

昨年、3月にパリコレ初出展（Re.museのコレクションピースとして出展）をした際に、

フクキモノ®のスタイルでパリ市内を歩いていたら、何人もの外国人から「beautiful！」「kimono Love! Japan Love!」と声をかけられ、強い関心を持っていただきました。

世界から見れば、着物の価値は非常に高く、着物はゴミとして捨てられるべきものではない！と思いました。

昔の着物の紋様、生地の美しさは今の時代でも色褪せることなく、特にヨーロッパのようなビンテージを愛する国の人には当たり前のように素敵なものであることを学びました。

しかし、日本はどうでしょうか。前述のように古い着物はただのゴミ扱いです。

でも着物の使い方を少し変えるだけで、今の時代にもオシャレに着用できるし、着物を自由な発想で楽しむとこんなにもイメージが変わるんだ！ということを皆様にも知ってほしいと思いました。

来月、新しい着物の着方を提案するファッションショーを行いますので、ぜひ皆様にもご覧いただきたく、ご案内も一緒にお伝えさせていただきます。

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■日時

2024年6月3日(月)　17:30～

「かわさきコレクション」というイベント内にて開催します。

■場所　

クラブチッタ川崎

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【補足】

■フクキモノ2023年　ランウェイ動画

https://youtu.be/gXWntervEBA?si=rFiYjrGC4egz1Pu4

■2023パリコレランウェイ動画

https://youtu.be/UsmugzLqfag?si=zxOd_niwgknxg666

着物リメイクで作った作品は3分8秒～3分47秒のところです。

※注：フクキモノ®とは？

「まるで洋服のように簡単に着こなすことができる服」という意味と、

「着物を着て福が来るように」という意味も込めてFUKUKIMONO（フクキモノ®）という名前を付けました。

日本文化を継承するに相応しい品質の良い、古き良きいまは着れなくなってしまった羽織や着物を新しく洋服のように生まれ変わらせて、今の時代に着用することを目指しています。

着物をリメイクしなくても誰でも楽しめるファッションスタイルです。

（参考動画）

https://youtu.be/ERGMTBazO3M?si=Ki5J0QIuAJfEPlbS