絵画修復士→エンジニアに転身したCTOの清水

オープンストリートマップの活動をしている様子

【絵画修復士→エンジニアに転身したCTO清水、能登半島地震の支援地図を作成】

　元絵画修復士からエンジニアとして転身した当社CTO・清水 俊之介は、能登半島地震の支援のため、地図を作成する活動を行っています。オープンストリートマップ(以下、OSM)とは、インターネット上で世界中の多くの人々が地図データを自由に編集し合って、完成させる地図です。OSMユーザーの中には、災害時の支援活動に特化した「Humanitarian OpenStreetMap Team」(HOT) と呼ばれる人道支援チームがあります。清水は、このHOTの日本人メンバーとして、2024年1月1日に発生した能登半島地震の際に世界中のOSMユーザーと協力し、地図の作成に取り組みました。日本メンバーはHOTに複数人在籍しており、清水は、今後の体制づくり、作業エリアの割り振り、初心者への地図作成方法の指導などを担当しました。結果として、計2,111人のボランティアにより、2月12日に、約170kmの道路と約20万棟の建物の地図を完成させました。このように、OSMは災害支援においても重要な役割を行っており、清水はその活動の一部を担っています。

　また、dottの組織を作る中で培ったコミュニケーションの取り方が、清水が行うOSM活動にも活かされています。当社では、否定的な表現を避け、ポジティブな表現を心がけるように日頃から意識して仕事を進めています。 例えば、「xxが動かない」ではなく、「xxをooのように動くように」と穏やかな表現にすることで、効果的なコミュニケーションを実現し、チームのモチベーション維持につながっています。ボランティア活動であるOSMでは、対人関係を大切にし、周りの人への配慮が一層重要となってくるため、特に重要なスキルとなります。

オープンストリートマップで作成した輪島市エリア

【地震で浸水被害を受けた絵画の修復も】　

　清水は、自身のキャリアを生かした被災地支援をライフワークとしています。2020年に発生した九州豪雨では、洪水にて浸水被害を受けたジョジョの版画修復を行っています。清水は、美術品修復の大切さを多くの人に知ってもらい、理解が深まる機会になればとの思いで、自身のSNSで公開をしています。

熊本地震で清水が修復した絵画

修復前（左）、修復後（右）

【あらゆる世代でAI開発を学べる教材「AI STUDIO」も開発】

　新潟県柏崎市出身の清水は、イタリアにある絵画修復士の専門学校をアジア人して初の首席で卒業後、絵画修復士の専門学校の講師として働く傍ら、幼少期から興味を持ったエンジニアの仕事も同時に始めていました。その後、2014年に当社代表である浅井と出会い、2016年2月に共同創業者として浅井と株式会社dottを設立をしました。現在は、認知症のケアにお悩みを抱えている方と情報共有するための、コミュニティサイト「認知症ちえのわnet」や、AIを活用出来る人材を育成し、AIの利活用方法を学べる幅広い教材である「AI STUDIO」などの開発・販売を行いながら、幅広い業界に対してAIのシステム開発を行っています。

　「AI STUDIO」はAIシステム開発・運用の実績が豊富な株式会社dottのノウハウを活かして開発されたAI人材の教育教材です。高校以上の教育機関、さらには民間企業まで年齢・能力に合わせてコンテンツを作れることができるのが特徴です。AI STUDIOでは、プログラミングではなくAIの基礎的な知識と利活用の方法を学ぶ「AI STUDIO for 文系」、AIを組み込んだ基礎的なアプリ・システム開発を学ぶ「AI STUDIO for 理系」、AIそのものの開発方法を学ぶ「AI STUDIO for エキスパート」の3つのカテゴリが設定され、目的にあった教材を選択できます。

　また、実務経験を持つ専門家による監修のもと、AI導入の実例をケーススタディとして教材化しています。そのため、ビジネスの現場でのAI活用事例から実践的な能力の育成が特徴となっております。

dott オフィシャルサイト：https://thedott.io/

AI STUDIO サービスサイト：https://aistudio.jp/

【会社概要】

会社名　：株式会社dott

代表　　：代表取締役　浅井 渉

本社　　：〒110-0015　東京都台東区東上野6-20-3 長谷川ビル2階

事業内容：AIシステム開発

　　　　　AIエンジニア教育プログラム「AI STUDIO」運営

URL　　 ：https://thedott.io/