杏色のバラから肌のニトロ化を分解する成分を開発

株式会社ナリス化粧品

2022.04.12 19:50

ナリス化粧品 自社バラ園栽培のバラ「キャラメルアンティーク」※花びらから 紫外線や加齢によって生じる肌のたんぱく質の黄ばみを予防する効果

株式会社ナリス化粧品(本社:大阪市福島区 代表取締役社長:村岡弘義)は、1932年の創業当時から、自社に研究開発部門を持ち、独自の化粧品研究を重ねてきました。自然の力を活かした植物成分の開発に注力し、40種を超えるオリジナル成分を持っています。なかでもバラの成分開発においては、1994年に発売した当社の主力スキンケアブランドに搭載した独自のバラエキスで、肌の活性酸素を除去するとして1996年に社団法人大阪工研協会の工業技術賞を受賞しています。バラエキスの開発以降、バラの力を活かした成分の開発に成功、現在は8種のオリジナルのバラの成分を保有。現在は宮城県に自社バラ園を持ち、過去20年以上に渡り、研究や抽出のための栽培を行っています。今回、新しい成分の開発に成功したバラは、杏色のバラ「キャラメルアンティーク」。紫外線や加齢による肌のニトロ化を分解し、ニトロ化が引き起こす黄ばみを防ぐことが期待される成分です。※作出:コルデス社

たんぱく質の黄ばみ(ニトロ化)の分解に着目

当社は、肌の老化現象のひとつであるニトロ化についての研究を行っており、2020年に開催された国際学会IFSCC Congress 2020においても肌の光老化にニトロ化の関与があることを発見したことを発表しています。(和文タイトル:細胞外マトリクスのニトロ化が光老化を加速する:エラスチン沈着と弾力性低下への関与について)。加齢により、皮膚色は徐々に黄色くくすんでくることがわかっており、肌のニトロ化は肌の弾力性を失うこともわかっており、今回は、ニトロ化を防ぐことにより、肌の黄色化を防ぐとともに弾力の劣化を防ぐことを目的として研究を進めました。

選び抜かれた8つのバラから、キャラメルアンティークを選択

8種のバラの花びらの候補から、ニトロ化を分解する力を調べたところ、「キャラメルアンティーク」※という杏色のバラの花弁(花びら)に、最も強いニトロ化を分解する作用があることがわかり、成分化に成功しました。

今後の展望

これまでに、多くのバラの花びらから、人の肌にとって有効な成分を見いだしてきましたが、種類や花びらの色によってもその作用が異なります。今回、初めて杏色のバラの花の秘めたる力を見いだせたため、化粧品原料として搭載していきます。また、花を咲かせるためには茎や根など、それ以外の部位の働きが大きいと考えており、花びら以外の部位の研究についても進めていきたいと考えます。

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