■ドブロブニク発　世界遺産コトル1日観光
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旧ユーゴスラビアから2006年に独立したモンテネグロはまだまだ日本では知られていない国の一つです。首都はポドゴリツァで人口は62万人のバルカン半島にある小国です。農業や観光業が盛んですが、ここで紹介する世界遺産コトルは外貨を得られるモンテネグロを代表する観光地です。ティヴァト空港から車で10分ほどで到着しますが、隣国クロアチアのドブロブニクから片道2-2.5時間なので、その町からの日帰り観光でお越しになる方も多いです。また、大型客船クルーズも寄港しています。

コトルは古代ローマ期に起源を持ち、ヨーロッパ最南端のフィヨルドといわれるほどの切り立った入り江（リアス海岸）を自然要塞として、海運貿易の拠点として栄えました。その美しい港湾や旧市街が評価され、1979年に世界遺産に登録されました。古代ローマ以後は、この街はビザンチン帝国、ハンガリー王国、セルビア王国、ベネチア共和国等様々な支配者によって統治されました。

見どころとして、12世紀に建てられたロマネスク様式の聖トリフォン大聖堂、聖ルカ教会、17世紀建造のゴシック・バロック様式の4階層造りの時計塔などがあります。大人気のドブロブニクと同じく貿易で栄えた街だけあって、石畳の街並みに中世の豪華な建物や教会が並ぶ旧市街が観光の中心となります。人口は13000人。面積は東京ドーム2個分と小さな町なのでこの町に宿泊する方はあまり多くはありません。せせり立つ山に囲まれた三角形の土地は総延長4.5kmの長さを誇る古代の城壁でも囲まれています。あまり知られていない観光地なのでドブロブニクの「アドリア海の真珠」に対して「アドリア海の秘宝」と呼ばれることもあります。旧市街から20分ほど登り、そこから眺める「世界一美しい湾」と呼ばれる海岸線の景色は絶景です。

ドブロブニクからは国境を越えますのでパスポートが必要になりますが、クロアチア同様モンテネグロも簡単に入国できますし、親西側国なのでとても平和な観光地です。物価も安いので是非お土産を買ってお帰り下さい。ドブロブニクからの長閑で美しい海岸線の道中も目の保養になります。ドブロブニクでお時間があるときには「アドリア海の秘宝」まで足を延ばしていただけると嬉しいです。

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