「他団体の先着順の助けは私のような思う様に出来ず困っている人には届きません。」ー困った時に助けを求められないと感じる社会
認定NPO法人おてらおやつクラブがひとり親家庭2,395世帯へ生活に関するアンケート調査を実施
認定NPO法人おてらおやつクラブは、当団体から直接的に支援を受ける世帯を対象にアンケート調査を実施しました。家庭を取り巻く環境や、当団体とのつながりに対する意識・実態を把握し、今後の活動の示唆とするための調査を行い、報告書をまとめましたのでお知らせいたします。(対象世帯数:2,395世帯/サンプル数:計400)
【調査概要】
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【調査結果まとめ】
ー調査結果1
今回の調査対象者は、過去におすそわけを受け取った経験がある層が9割以上を占める。
前回調査実施時は、はじめておすそわけを受け取る世帯が44.2%、おすそわけを受け取るのが2回目以降の世帯は55.8%でした。今回は9割以上が2回目以降の受取世帯と、調査対象の世帯の属性が大きく変化しました。
これは、調査を実施した11月〜12月の期間中に、1年以上おすそわけを受け取れていない家庭を対象に「冬のおすそわけ2023」という企画を実施していたためです。
ー調査結果2
おてらおやつクラブが初期成果に掲げる「困った時に助けを求められる」指標のスコアが大幅に低下。
今回の調査で私たちが特に注視するのは、「困った時に助けを求められる」の指標が⼤幅にスコア低下している点です。(前回:66.5% → 今回:44.8%)
この理由として、2023年度はおすそわけの配送費や物資量の兼ねあいで2回目以降のおすそわけを一律に中止し、代替策として夏休み・冬休みに限り希望を募っておすそわけを届けるという形に変えたことが考えられます。
これまでは求められれば必要に応じておすそわけをお届けしてきました。その背景もあり、事務局側でおすそわけのタイミングを決めたことによって生じた結果と受け止めています。
ー調査結果3
自由回答から、社会活動の再開による経済的な負担増により、暮らしぶりが悪化している様子がうかがえる。
本調査では自由回答欄を設け、支援を受けるお母さん・お父さんの暮らしぶりや想いをより鮮明に把握できるように努めました。 一部をご紹介します。
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【回答者属性】
世帯
おてらおやつクラブの直接支援を受ける家庭は、女性30-40代と、子ども1-2人のひとり親家庭が多い。
経済状況
多くはパート・アルバイトとして従事。仕事での収入は10万円前後、預貯金は50万円未満が多くを占める。
公的支援
児童扶養手当を受給していない世帯は1割強。
(公的支援の受給条件等によって、給付の対象かどうかが分かれる)
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【団体概要】
今回の結果を踏まえ、限りある予算や物資を最大限に有効活用できるよう、引き続きおすそわけの方法を検討していきます。
そして、可能な限りお困りのご家庭のお気持ちや状況に寄り添った形で活動を続け、困りごとを抱えたときに気兼ねなく助けてと言える「たよってうれしい、たよられてうれしい。」社会を目指します。
引き続きお力添えをお願い申しあげます。
*本調査に関するお問い合わせ
以下のお問い合わせフォームからご連絡ください。
https://otera-oyatsu.club/contact/
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認定NPO法人おてらおやつクラブについて
おてらおやつクラブは、全国の子どもの貧困問題の解決を目指し、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力のもと、さまざまな事情で困りごとを抱えるひとり親家庭へ「おすそわけ」する活動です。
▼Webサイト
https://otera-oyatsu.club/
*昨年度の活動状況の詳細はインパクトレポートをご参照ください
▼2022年度 インパクトレポート
https://note.com/oteraoyatsu_club/n/n63ea63d7f5aa
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