非流通空き家を借り手の想いで動かす「さかさま不動産」にて三重県めいわ支局がスタート
~1月28日(日)に開局イベント開催へ~
株式会社On-Co(本社:三重県桑名市、以下On-Co)が運営する、物件を借りて挑戦したいことがある人の想いを可視化して貸主を募集するサービス「さかさま不動産」にて、三重県めいわ支局が立ち上がることとなりました。つきましては、同局主催で1月28日(日)に三重県明和にて、開局イベントが行われます。 地域に密着した方々と連携するさかさま不動産支局。宮城県気仙沼、長野県辰野、鹿児島県沖永良部島、山梨、京都府伊根などに次いで、14拠点目の開設となります。
貸す気も売る気もない空き家が20年で約1.9倍へ
深刻化する空き家問題。総務省によると、2018年の空き家率は過去最高となる13.6%(849万戸)で、二次的利用や賃貸・売却予定のない長期不在の住宅は41.1%(349万戸)。2030年には470万戸程に増加すると推計されています (※1※2)
また国土交通省が調査した「利活用に向けた活動状況」によると、将来的にも利用意向はなく「空き家のままにしておく」との回答が約3割。賃貸・売却の意向を持つ所有者は2割超いるものの、そのうちの約4割は「何もしていない」とのデータが出ています。(※3)
※1 総務省 「平成30年住宅・土地統計調査」
※2 国交省「空き家政策の現状と課題及び検討の方向性」※3 国交省 「社会資本整備審議会 住宅宅地分科会 空き家対策小委員会 とりまとめ 参考データ集」
さかさま不動産の狙い
さかさま不動産は、家の情報ではなく「借り手」の情報を開示してマッチングをするサイトです。
従来の不動産流通の仕組みを逆にすることで、「貸す人や使途は選びたい」「物件情報を公開せず借り手を探したい」と考える非流通空き家の所有者や、チャレンジ精神を持つ人を地域に誘致する際などに有効です。
物件所有者から「情報公開はしたくないが良い人がいたら貸したい」「文化的な使い方をしてほしい」「地域が活性化する人に貸したい」などの相談が寄せられています。
※HP:https://sakasama-fudosan.com/
日本遺産認定地域。賑わいや景観の保全へ
三重県多気郡明和町は、伊勢神宮から約15キロの距離にあり「祈る皇女斎王のみやこ 斎宮(※)」として文化庁「日本遺産」に認定されています。かつて都として栄えた 「斎宮」中心に宿や茶屋などが軒を連ねた「伊勢街道」ですが、近年では空き家が増え、賑わいや景観の保全が課題となっております。
※斎宮とは:天皇に代わり、伊勢神宮の天照大神に仕える斎王の住まう所
空き家を活用した地域づくりを進める三重県めいわ支局
今回支局を立ち上げるのは、持続可能な観光地域づくりに取り組む一般社団法人明和観光商社。2019年設立以来、町内事業者及び地域住民が主体となる日本遺産の地域づくりを進めてきました。
2022年からは総合的・長期的視点で、伊勢街道の空き家を活用した賑わいづくりグランドデザインに注力。家主との関係性が出来つつも、多くは空き家を居住目的で捉えており、「身内で住む人がいない」と好条件の空き家が取り壊しとなるケースも起きていました。
質の良いマッチング事例で空き家活用の意義を浸透
そこで打開策のひとつとして「さかさま不動産」を活用。2023年には「明和町の空き家を借りたい人(さかさま不動産の会)」を集まるイベントを3回開催したところ、新たな文化や商売を創るようなチャレンジ精神を持つ人が発掘されました。
今回、正式に支局を立ち上げることで、担い手を誘致し、質の良いマッチング事例を可視化することで、まちづくりとしての空き家活用の意義を浸透させる流れとなりました。
開局イベントについて
日時:2024年1月28日(日)|13:00~15:00
場所:みのりや(三重県多気郡明和町斎宮579)
内容:①On-Coによるゲストトーク ②支局開局の背景 ③やりたい想いプレゼン ④交流会
対象:まちづくりに関わる人、大家さん、明和町で何か始めたい人、空き家活用希望者 等
ゲスト:株式会社On-Co 水谷岳史・太田憲明・奥田啓太
料金:無料|定員:20名|主催:三重県めいわ支局|担当:中岡・秋山|連絡先:0596-67-6850
メール:info@hana-miewa.jp
申込:https://peatix.com/event/3813021
今後の展開
持続可能なまちづくりにおいて大切なのは、ただ空き家をうめるのではなく新たな仕事と文化を生む、より良いマッチング。2月7日には愛知県豊田支局が立ち上がる予定です。
今後も地域を支える方々との連携を図り、物件を探す方法が従来の「家ベースの不動産屋」に加えて、「人ベースのさかさま不動産」が選択肢になる社会を目指します。
【参考】さかさま不動産について
借り手の人物像を開示にすることで、非流通の空き家の発掘や空き家を介した関係構築を目論む実証実験として2020年にスタートしました。
自治体やまちづくり団体から相談も増えており、①移住や空き家活用相談は増えている ②借りられる空き家がない ③空き家課題は深刻 ④地域にとって良い移住者を選ぶ必要がある という共通課題が視えてきています。2022年からはさかさま不動産支局の展開を始め、空き家を介した関係性づくりを、風土や課題を理解した人たちが地域密着でフォローする仕組みを拡げています。
三重県めいわ支局について
住所:三重県明和町斎宮3039-2|電話:0596-67-6850|メール:info@hana-meiwa.jp|担当:中岡・秋山
一般社団法人明和観光商社について
明和観光商社は三重県・明和町の観光資源や地域資源をより効果的に連携させた観光施策を推進する中心的存在として観光地域づくりや、ふるさと納税支援などに取り組む観光庁に登録されている地域DMO&地域商社です。
代表理事:千田良仁 住所:三重県明和町斎宮3039-2
株式会社On-Co
共同創業:水谷岳史・藤田恭兵|設立:2019年3月|本社:三重県桑名市西別所1375|拠点:名古屋市西区新道1丁目13-15昭和ビル|HP:https://on-co.jp/|
ミッションは「まだない何かに挑む」。強みは社会に必要と感じた概念を具現化させること。さかさま不動産や上回転研究所、丘漁師組合などを展開している。
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