2024年問題にアプローチ、ペンシルが始める「オルタナカーゴ」

株式会社ペンシル

2023.11.24 14:00

研究開発型ウェブコンサルティング事業を展開する株式会社ペンシル(本社:福岡市中央区、代表取締役社長CEO:倉橋美佳、以下:ペンシル)は、物流・運送業界をとりまく”2024年問題”の解消に向けて、社内で運送業務の効率化にアプローチするための取り組み「オルタナカーゴ」を開始しました。

解消を目前に迫られる「2024年問題」

「2024年問題」とは、働き方改革法案により、物流・運送業界のドライバーの労働時間に上限が課されることにより生じるとされる問題の総称です。2024年4月1日からドライバーの時間外労働時間が年間960時間に制限されることで、輸送リソースの減少とそれに伴う流通の停滞、物流・運送業界の売上減少、トラックドライバーの収入の減少などが起こると言われています。

運送業が長時間労働が常態化しやすくい業種であるうえに、ドライバーの若手不足や高齢化、またECの成長による需要の増加などがさらに長時間労働を加速させているのが現状です。このような実態を改善すべく、働き方改革関連法に基づき、時間外労働時間の制限が定められ、発生する諸問題の解決に向けた動きが強まっています。

課題解決に向けた取り組み「オルタナカーゴ」


取り組みの背景

こうした状況の中、ペンシルで働くほとんどのスタッフも日中は会社にいるため、自宅に届く荷物を受け取れず、再配達が多数発生している事実がありました。また、お客様のEC事業のコンサルティングを行っているという業務上の特性から、スタッフがマーケティングフローや顧客体験設計の実態を知るために購入した物が、日々会社にたくさん届くという状況もありました。2024年問題の解消に社会が動く中、自社内の現状もふまえ、何か取り組みを行おうと開始したのが「オルタナカーゴ」です。


オルタナカーゴとは

ECでの購入品などの配達場所を「会社」に指定するよう推奨し、スタッフ宛の荷物を会社で受け取り、配達物を集約するカゴを用意して一括管理する取り組みです。取り組みの開始にあたり、荷物の取り扱いやプライバシー保護に関するガイドラインも策定しました。
この取り組みにより、再配達回数および配達件数を減らし、人手不足や労働時間を起因とする2024年問題の解消にアプローチしようと考えています。

オルタナカーゴは
・オルタナ=alternative(代わりの、取って代わる新たなもの)
・カーゴ=cargo(貨物、積み荷)
 (※荷物を入れる「カゴ」の発音も重ねています)
という意味の言葉を組み合わせています。

現状に取って代わるような新たな物流・運送のカタチを創出していきたいという思いを込めています。


今後の展望

「インターネットの力で世界のビジネスを革新する」という理念を掲げるIT企業として、DXによって、ECを通して生じている流通の課題を解決したり、物流・運送業界の現場で働く人の生産性を向上することによって、2024年問題の解消に向けた取り組みを行っていく所存です。

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