――「PressWalker」登録のきっかけについて教えてください

ロンドは2021年の4月の立ち上げ以降、しばらくは各種コンテンツの制作に注力してきました。2年目に入り、さて、これからはつくったモノに関する情報発信も活性化していこうというタイミングで「PressWalker」サービスの開始を知り、メンバー間での検討を経て登録いたしました。

登録の決め手となったのは、まず、“無料”であること。前職などで有料のプレスリリースサービスを使用したことがありまして、そちらも決して高額ではないのですが、かけたコストに対してどれほどの定量的な成果が得られるのかという部分になると、難しさを感じる面もあります。その点「PressWalker」は無料ですから、非常に助かりますね。

またもちろん、KADOKAWAさんのメディア力に期待した部分も大きいです。とりわけ、メディアの特性的に、エンタメ、レジャー、観光系のニュースを発信する際には最大の効果が狙えるのではないかと考えました。

――実際にプレスリリースを配信してみて、ご感想は？

UIに関しては問題なく使わせていただいています、登録してプレスリリースをアップし、配信するという一連の作業において、特に迷うようなこともありません。あえて欲を言えば、分析・レポート機能や、配信先のメディアリストを参照できる機能があればより便利だなとは思いますが、なんせ無料ですから、それをお願いするのは欲張りすぎかとも感じます(笑)。

とにかくありがたいのは、リリースの内容を記事としてKADOKAWAの各メディアから配信していただける「記事化」という他にないサービスですね。日々、どうやってメディアに取り上げてもらおうかと心を砕いているPR担当者にとっては、非常に大きな魅力です。

ロンドでは現在「PressWalker」から計4本のプレスリリースを配信しておりますが、そのうち、にかほ市の漁業振興のためにつくった制作物「漁師図鑑」を無償配布する旨のリリースについて、記事化を経験しました。

リリースの転載でも、ちょっと編集しただけのものの掲載でもなく、メール取材の形でのヒアリングを経て独自の視点を盛り込んだ記事として有力なメディアに取り上げてもらえたことが、担当としてはとてもうれしかったですね。

――記事化をきっかけにテレビ取材も受けたそうですが、反響はいかがですか？

地元の方々からは予想以上の好反応をいただきました。「ウォーカープラス」の外部配信先であるYahoo!ニュースで記事を目にしたという声が多く、「漁師図鑑の記事がYahoo!ニュースに出ている！」という事実に、にかほ市中が湧きました。社内で回覧して社員の皆さんの感想をまとめて郵送してくださった地元企業もあったほどです。

記事はテレビ関係者の目にも留まり、TBSからお昼の番組「ひるおび」で「漁師図鑑」を紹介したいとのオファーもいただきました。その後、地上波キー局での5分間にわたる生放送におけるPRが実現したことは、期待以上の成果だと言えます。

残念ながら秋田ではTBSの番組は見られないのですが、番組放送後、ロンドには全国から続々と「漁師図鑑」に関する問い合わせが入りました。Twitterにも「おもしろい！」という声が上がっていたのを見て、個人的にも非常にうれしく、大きな手応えを感じましたね。

今回記事としてご紹介いただいた「漁師図鑑」を出版した狙いは、地元・にかほ市における漁業の担い手を増やすこと。「PressWalker」から始まったPR活動が、最終目標達成への足がかりとなることを期待しています。

取材協力：一般社団法人ロンド