映画ヘビー層ってどんな人? ライフスタイルから読み解く映画ヘビー層の人物像

KITT株式会社

2023.11.11 22:35

映画鑑客の中心は、普段から映画館に行き慣れている映画ファン。とくに、映画館に足を運ぶ頻度の高い映画ヘビー層(月に1本以上劇場で映画鑑賞する人)には、作品の認知を効果的に高めたいところです。

では、その映画ヘビー層とは一体どんな人たちなのでしょうか。
彼らが普段、何に興味を持ち、どんなモチベーションで映画館に行くのか気になるところ。

そこでKIQ REPORTでは、全国の15歳〜69歳の男女30,428名を対象に、ライフスタイルに関するアンケート調査を実施。今回は、鑑賞頻度と興味やライフスタイルの相関性に特化して、レポートしていきます。

映画館での鑑賞頻度が高い人ほど、流行に敏感

まずは、流行への感度に関する調査。
「世間で話題になったものはチェックする」というテーマに対して、鑑賞頻度別にその回答結果を見ると、映画ヘビー層では56%の人が該当します。

「あてはまる」と明確に回答した割合でみてみると、ヘビー層は26%で、これはミドル層(2~3ヶ月に1本程度劇場で映画鑑賞する人)の12%の2倍以上にも上ります。その後、ライト層(半年に1本程度劇場で映画鑑賞する人)8%、ノン層(年に1本程度劇場で映画鑑賞する人)5%と、鑑賞頻度が下がるにつれて割合が減少。よって、映画館での鑑賞頻度が高い層ほど、流行に敏感であることがわかりました。

 

映画ヘビー層は「友人と一緒に映画を見る」ことを好む

続いては、映画ファンの社交性に関する調査。
映画ヘビー層は、誰かと一緒に映画を見ることを好むのでしょうか?それとも、一人で映画館に足を運び、誰にも邪魔されない映画鑑賞ライフを満喫したいのでしょうか?

まず「友人・知人は多い方だと思う」というテーマに対して、映画ヘビー層の43%が該当。「あてはまる」と明確に回答したのは21%でした。これもミドル層の9%の2倍以上に上り、ライト層が7%、その後はノン層が4%と続きます。よって、劇場鑑賞頻度が高い人ほど「友人・知人は多い方だ」という意識を持った人が多いということがわかりました。

次に「映画は誰かと一緒に見る方が楽しい」というテーマで聞いてみたところ、映画ヘビー層では半数を超える53%が誰かと一緒に見る方が楽しいと思っていることが判明。「あてはまる」と明確に回答した人も3割近い28%に達し、ミドル層以下に約10ポイント以上の差をつけています。

合わせみると、劇場鑑賞頻度別では映画ヘビー層がもっとも「友人や知人と一緒に映画を見る」ことを好むようです。

映画ヘビー層は娯楽作品を好む傾向に

ところで、映画ヘビー層は普段どんな映画を観に映画館に足を運んでいるのでしょうか。

「映画を見る際は物語や社会的メッセージなどの作家性よりも娯楽性を重視する」というテーマに対して、映画ヘビー層の54%が該当しました。明確に娯楽性を重視している人は、26%に上り、ミドル層の13%の2倍に相当します。年に1~2本劇場鑑賞するライト層やノン層では、どちらともいえない割合が増加していることを鑑みても、ヘビー層は「娯楽性」を求める傾向が強いと言えそうです。

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今回のアンケート結果から、映画ヘビー層に見られる特徴としては、
「流行に敏感である」
「友人・知人は多い方」
「誰かと一緒に映画を見るのが好き」
「作品に娯楽性を求める」
といった点が挙げられます。

上記の特徴をまとめると、映画ヘビー層には「世の中で話題の娯楽作品を、友人と一緒に見る」ことにモチベーションを感じる人が、他の層と比ベて多いと言えるのではないでしょうか。

つまり、「話題性のある娯楽作品」を推し出すことは映画ヘビー層への訴求力を高め、転じて「話題性のある娯楽作品」を提供し続けることが、劇場への観客動員につながる、とも言えるのかもしれません。

 

【調査概要】
調査時期:2023年07月20日〜2023年07月27日
調査対象:計30,428名 (15歳~69歳の男女)
調査手法 :インターネット調査(FastAsk利用)
調査定義:映画ヘビーファン=月に1本以上劇場で映画鑑賞する人/映画ミドル=2~3ヶ月に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ライトファン=半年に1本程度劇場で映画鑑賞する人/映画ノン=年に1本程度劇場で映画鑑賞する人

※本調査に関するフルレポートおよびコンサルタントもご提供可能です。ご希望の方はこちらまでご連絡ください。

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