わずかに残存する台湾の彩色タイルの記録をまとめた大好評書籍が待望の翻訳化 『台湾 和製マジョリカタイルの記憶』10月24日(火)発売
株式会社トゥーヴァージンズ(東京都千代田区)は2023年10月24日(火)に、『台湾 和製マジョリカタイルの記憶』を発売いたします。
和製マジョリカタイルは、大正から昭和10年代にかけ、ヴィクトリアンスタイルのタイルを模倣して生産された多彩色タイル。東アジア、東南アジアほか海外に盛んに輸出された。日本の統治下にあった1920~1935年頃の台湾や、金門島でも、家屋の装飾として和製マジョリカタイルを採用することが流行しました。
台湾では近年、郷土の文化や庶民史を見直すムーブメントの中で、かつて一世を風靡したマジョリカタイルに関心を持ち、それを調査、研究しようという動きが起きています。
本書はヨーロッパや日本における彩色タイル文化や歴史を導入に、台湾の民家で記録された和製マジョリカタイルの使用例、タイルの図柄の分類、組み合わせパターンのバリエーションなどを、膨大なカラー写真で紹介。
台湾と日本を繋ぐタイルの歴史をたどる
日本統治時代の後半、台湾社会は繁栄し、和製マジョリカタイルが大量に用いられるようになりました。しかし、後に戦争と政治情勢の変動により生産が止まったため、台湾で使用されたのは15〜20年間に限られます。台湾の建築史に燦然と輝く1ページを残すため、長年にわたるフィールドワークにより張り合わされた、美しきタイルの記録と記憶。
1,000点を超える豊富なタイルの種類とその使用例を掲載したビジュアルアーカイブ
花鳥、人物、風景や幾何学図形など、和製マジョリカタイルのジャンルは多岐にわたります。台湾全土にとどまらず世界を訪ね歩いた著者が撮り集めたタイルの図案と、実際に建築や調度品にあしらわれた使用例を、本書では1,000点以上掲載!
書籍情報
『台湾 和製マジョリカタイルの記憶』
作:康鍩錫(こう・だくし)、訳:大洞敦史(だいどう・あつし)
定価:2,420円(本体2,200円+税)
仕様:A5判(210 mm×148mm×16mm)/オールカラー/214頁
ISBN:978-4-910352-72-5
発売日:2023年10月24日(火)
発行:株式会社トゥーヴァージンズ *発売日は地域によって異なることがあります
≪オンラインでの購⼊はこちら≫
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4910352724
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著者プロフィール
〇康鍩錫(著)(こう・だくし)
歴史文化研究者、コミュニティ・カレッジ講師。
1985年より今日まで、台湾の歴史的建造物を対象としたフィールドワークを続けている。李乾朗古建築研究室研究補佐員、台北市古風史蹟協会理事長を歴任。台湾の歴史的な建築および装飾に関する多くの著作がある。
『台湾古厝図鑑』『台湾古建築裝飾図鑑』『台湾廟宇深度導覧図鑑』『台湾門神図録』(以上猫頭鷹出版)、および『大龍峒保安宮建築装飾』『新竹市都城隍廟建築芸術与歴史』『摘星山莊』『彫刻之美――林本源園邸』『桃園景福宮大廟建築芸術与歴史』『板橋接雲寺建築芸術与歴史』『泥塑剪黏之美――林本源園邸細賞系列』など。
〇大洞敦史(訳)(だいどう・あつし)
文筆家、三線奏者、蕎麦職人、台湾政府認定観光ガイド、法廷通訳者、台南市日本人協会副理事長。
1984年東京生まれ。明治大学理工学研究科修士課程修了。2012年台南市に移住、ワーキングホリデーと2年間の日本語塾勤務を経て蕎麦レストラン「洞蕎麦」を開業、5年間経営する。現在「鶴恩翻訳社」代表。著書『台湾環島 南風のスケッチ』(書肆侃侃房)『遊歩台南 12位藝術家的台南慢時光』(皇冠)、共著『旅する台湾・屏東』(ウエッジ)『仕事本』(左右社)、翻訳書『フォルモサに吹く風』(陳耀昌原著、東方書店)『君の心に刻んだ名前』(映画ノベライズ、幻冬舎)。nippon.comにもコラムを寄稿。ブログ「素描南風」http://nan-feng.blogspot.com/
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