名優の覚悟と至言 「 この作品が遺作とな ってもいい―。 」津嘉山正種 独占インタビュー

有限会社DROP.

2023.10.16 15:58

映画『二十歳に還りたい。』人生の成功と影、そして青春―文学的余韻を漂わせる一篇の映像詩が誕生

人生を振り返ったとき、誰もが一度は胸に抱く願いである・・・もしも青春をやり直せたら―!?その思いを一篇の映像詩とした本作『二十歳に還りたい。』が、公開中だ。

人生の意味や愛とは何なのかを問いかける物語を情緒的に描き出す。主人公・寺沢一徳役は、青年期を田中宏明、老年期を津嘉山正種がそれぞれ演じ、人生の成功と影、そして青春ならではの瑞々しい輝きを表現。青年期・老年期ともに一徳に寄り添う大学生の明香役を三浦理香子が可憐に演じる。壮大なドラマとともに、文学的な余韻を漂わせる映像作品となっている。

9月29日に公開されるとSNS上では、「作品の余韻が凄い!」「二十歳に還れるなら亡くなった両親に親孝行がしたい」「心が温かくなった」など、絶賛のコメントが溢れており、タイトルの『二十歳に還りたい。』のテーマである「無償の愛」に、想いを馳せる人が後を絶たない。

さらに、主人公・寺沢一徳の老年期を演じた津嘉山正種の味わい深い演技に感銘を受ける人も続出している。

そんな津嘉山正種の独占インタビュー映像とメイキング映像を解禁いたします。来年2 月に80 歳を迎え、沖縄で戦争を体験したことから反戦を訴え続け、洋画吹き替えで人々を魅了し続けた名優・津嘉山正種は、映画『二十歳に還りたい。』に、どのような取り組み方をしたのか?そして、本作のテーマ「無償の愛」に何を想うのか――。

「まもなく私は80代になります。作品に関わる度に思うのですが、どんな作品、どんな役と考えながら、作品に参加するようになりました。この『二十歳に還りたい。』に関して言いますと、ひょっとしたらですよ、もしかしたら、コロナの騒ぎもありましたし、この作品が私の遺作になるかもしれない。と、いつも思い続けながら演じていました。遺作になるとしても私はそれで、いい出会いがありましたと、言えるような作品だったと思います。」と覚悟を語った。

また、本作のテーマである「無償の愛」については、「世の中、混沌として、あちらこちらで、まだ争いが起きている。なぜ、この争いが起きているのか。多分、皆さんが争いや紛争に巻き込まれた、あるいは巻き込んだ、そういった方々が、無償の愛という見返りを求めない、利他の心と言いますか、相手の心を考えて、相手の立場を考えて思いながら毎日を生きることが出来れば、こういう紛争は起きないのではなかろうかと思うんです。だから人間は生まれてきたからには、最終的には利他の心を持っていたということで、もし、人生を終わることが出来たら、多分世の中は、色々違う方向に変わっていくのではないだろうかと、そう思います。」と、俳優のみならず、ナレーターや洋画の吹き替えでならした渋い美声で、至言を語った。

メイキング映像では、津嘉山演じる寺沢一徳が、若き日に仕事にかまけて家庭を顧みないシーンや、撮影の合間に赤羽監督と津嘉山による閑談風景、クランクアップの様子など貴重な映像も収められている。

津嘉山演じる寺沢一徳が、若き日に仕事にかまけて家庭を顧みないシーンや、撮影の合間に赤羽監督と津嘉山による閑談風景より

■寺沢一徳(老年期)役 津嘉山正種 プロフィール
1944
年生まれ。沖縄県那覇市出身。俳優として舞台、ドラマ、映画など幅広く活動。最近の主な出演作はNHK 「ちむどんどん」「八重の桜」、テレビ朝日「刑事7 人」、舞台ひとり語り 沖縄の魂シリーズ」「NINAGAWA マクベス」、映画『あのこは貴族』『ちはやふる』『踊る大捜査線』など多数。また洋画の吹き替えでは、ケビン・コスナーやリチャード・ギアなどを担当。近年のアニメでは「O NE PIECE 」の海賊王ロジャー役で出演している。

 

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