日清紡ホールディングス株式会社との共同実証実験に関するお知らせ 〜植物工場を生活者向けにリデザインし、豊かな空間を提供する〜

日本出版販売株式会社

2022.07.20 11:00

日販グループホールディングス株式会社(代表取締役社長:吉川 英作、以下:日販GHD)、および日本出版販売株式会社(代表取締役社長:奥村 景二、略称:日販)は、 日清紡ホールディングス株式会社(代表取締役社長:村上 雅洋、以下:日清紡)とともに、植物工場技術を生活者向けにリデザインし提供する「City Farming事業」の実証実験を、2022年8月1日(月)より開始します。

■City Farming事業について
 City Farming事業とは、新鮮ないちごが収穫できる小型設備を、生活空間に向けて貸出提供する新サービスです。近年ますます注目されるアグリテック「植物工場」について、更なるイノベーションを追求し、日販が事業開発、日清紡が技術開発を行いました。
 誰もがその場で採れたての食物を囲い、分かち合う。そのような「食物と人が共生する、豊かなコミュニティ」の創造を目指し、店舗やオフィス、公共空間など、様々な生活の場へサービスを提供してまいります。


■事業を開始する背景
 1949年の創業以来、日販は人々の文化的生活を支えるため、本を届け続けてきました。その本質は、ただ一冊の本を届けることに留まらず、人が文化と出会うことによって生まれる、喜びや豊かさを届けるということにあります。
 この使命を果たし続けるべく、日販グループは事業領域を拡大しており、近年では、文化的で豊かな場を創造する事業に力を入れています。日本初の入場料のある本屋「文喫」や、本に囲まれて暮らすように滞在するブックオーベルジュ「箱根本箱」など、様々な空間を生活者起点で手がけております。
 今後もすべての人の心に豊かさを届け続けるためには、サステナブルな社会を実現することが必要不可欠です。そのため、日販の「場づくり」のコンセプトとしても、環境に優しい場所や、地域社会の交流に貢献する場所を創造していくことを掲げています。
 今回これらを同時に実現するために、新たな取り組みとして着目したのが植物工場です。連続栽培の技術を生活者向けにリデザインすることで、持続可能な暮らしを支えると同時に、文化的で豊かな交流の場を創出できると考えました。日販の文化的な場づくりのノウハウと日清紡の最新技術をかけ合わせ、食物と人が共生する、豊かなコミュニティの創造を目指します。

 

■「植物工場」について
 植物工場とは、季節・天候・技能といった制約に左右されず、主にレタスなどの葉物野菜を屋内設備で量産する技術です。日販は、この技術を生活者の身近な場所で、コンパクトなパッケージとして提供するモデルの企画開発を行いました。
 身近に楽しめる果実としていちごに注目し、国内で初めていちごの連続栽培に成功した日清紡に技術開発を依頼しました。この度プロトタイプが完成したため、実証実験を開始します。

 

■City Farmingの植物工場の特徴  

・季節・天候・場所に左右されず、屋内でのいちごの栽培が可能です。
・特別な農業知識や技能は不要です。光源・温度管理・養液循環など、自動で制御します。
・ショーケースは、店舗空間・オフィス・公共空間などにも導入可能なコンパクトサイズで、
 100Vコンセントがあれば設置・栽培が可能です。
・いちごが育つ様子を間近で観察し、収穫できます。
・採れたてのいちごが、その場でシェアできます。

 

■実証実験の内容
以下の3店舗にて植物工場の設置、いちごの栽培、いちご関連メニューの販売、収穫体験イベントなどを行います。詳細は各店舗ホームページにて順次発信いたします。

①文喫 六本木:2022年8月1日(月)~9月11日(日)
 ※8月1日(月)から設備を設置し、8月9日(火)より特別企画展「六本木いちご畑」を開催いたします

②OHAGI3南町田グランベリーパーク店:2022年9月1日(木)~9月中旬予定

③TSUTAYA BOOKSTORE 下北沢:2022年9月30日(金)~2023年3月予定

 

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