製品化の背景　～ゴミとして捨てられていた「茎」を新たな資源に！！～

花屋や花市場、葬儀会社など、花を取り扱う現場では、日々たくさんの茎が廃棄されています。

ブーケやアレンジメント製作、冠婚葬祭の装飾において、花が必要な長さにカットされるからです。ある花屋では、たった1日で135リットルの茎がゴミとして捨てられていました。これは、45リットルのゴミ袋3袋分となります。

SDGsが注目されている昨今、この茎もただ廃棄するのではなく、新たな資源として捉え、活用することはできないか。そう考え、株式会社山櫻と株式会社JOUROの共同で商品開発に臨んだのが、「STEMN‐ステムン-」です。

昨年実施したクラウドファンディングの反響を受けて、2022年6月1日より循環型植物用ポットの販売がスタートしました。

製品の特徴

新たな地球資源を使わない

循環型植物用ポットの原材料は2つ。葉を含む茎と新聞古紙です。

まず、回収した茎を乾燥粉砕し、粉末状にします。それから、水で溶かした新聞古紙のなかに、粉末の茎を練り込みます。そして、それらを金型で成形し、乾燥させて、ポットを作っています。

STEMNは、製造工程で新たな地球資源を使いません。

土に埋めれば、地球に還る

園芸用ポットとして使った後は、ポットごと土に埋めることができます。すると、地中にいる微生物が、半年から1年ほどかけてポットを分解してくれます。お花を楽しんだ後のアレンジメントの器は、使い道に困ったり、倉庫の奥で眠っていたり…ゴミとして廃棄されることが多いのが実情です。しかし、STEMNはゴミを排出しません。

仕様

原料：植物の茎、新聞古紙

茎粉：5%配合

重量：約50g

直径：約105mm

深さ：約95mm

容量：約500ml

※園芸用の器としての二次利用も想定している為、底側に穴が開いております。

購入方法

株式会社JOUROが運営するSTEMN公式ホームページよりリクエストをいただき、商品の仕様をご確認いただいたのち、所定のフォームより発注いただけます。

STEMN公式ホームページ：https://www.stemn.jp/（株式会社JOURO）

※株式会社山櫻では販売しておりません。

使用例

SDGsへの貢献

目標12 【つくる責任つかう責任】

 ターゲット12-2「天然資源の持続可能な管理と利用」

 ターゲット12-5「廃棄物の発生の大幅な削減」

目標14【海の豊かさを守ろう】

 ターゲット14-1「海洋汚染を減らす」

目標15【陸の豊かさを守ろう】

 ターゲット15-2「森林減少の阻止と劣化した森林の修復」

株式会社 JOURO、株式会社 山櫻について

株式会社 JOURO（ジョウロ）

花と緑に関連した各種サービスの開発および提供をしています。

【業務内容】

・花と緑の業界に関わる人のオンラインサロン「虹ノアトリエ」の運営

・花と緑を活用した社会実験を通じて、世の中に埋もれるアイデアをカタチにしていくオンラインサロン「soe（ソー）！」の運営

・関わる人と環境にやさしいフラワーギフトプラットフォーム「HANAMUKE for biz」の開発（2022年6月リニューアル予定）

フラワーディレクターでもある代表の青木は、花や緑に関わる仕事の多様化を目指しています。フローリストや生産者にとって、手が届きにくい営業/企画/マーケティングなどの分野に特化し、活動しています。

https://www.jouro.jp/

株式会社 山櫻

株式会社山櫻は、名刺・封筒など、オフィス用紙製品を中心とした紙製品事業を軸に、Webサービス事業やプリンター事業など、紙製品以外の分野でも事業領域を拡大している企業です。『バナナペーパー』の開発など、変わらない「紙」というものに、エシカルという考えを吹き込むことによって、SDGsに基づいた経営戦略として、持続可能な社会へ貢献する数多くの製品を生み出しています。

https://www.yamazakura.co.jp/

2022年6月1日、2日　東京ビッグサイトで開催された「ブライダル産業フェア」にて、STEMNを出品し、「エシカルウェディング」の提案をしました。

このニュースに関するお客様のお問い合わせ先：03-5543-6320（エシカルプロダクト室）

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