IdeinとAWL、エッジAI分野における技術・知見を掛け合わせて協業開始
幅広い業界のDXに貢献するソリューションを共同開発
国内シェア2年連続No.1のエッジAIプラットフォーム「Actcast」を運営するIdein株式会社(読み:イデイン、本社:東京都千代田区、代表取締役:中村 晃一)と、北海道大学発ベンチャーで、画像認識のコア技術開発とエッジAIカメラソリューションを提供するAWL株式会社(読み:アウル、本社: 東京都千代田区、代表取締役社長:北出 宗治)は、両社の得意領域を活かしたエッジAIソリューションの提供に向けて業務提携契約を締結しました。
■本提携の背景
世界のIoTデバイス数増加に伴い、通信コストの削減や超低遅延処理の実現、個人情報保護に関する規制へのプライバシーリスク対応などの需要が高まり、エッジAI市場は急速な発展を遂げています。しかし、AIカメラなどエッジデバイスの導入コストは未だ大きく、特に大規模運用・管理面では様々な課題が残されています。
IdeinはエッジAIプラットフォーマーとして国内シェアNo.1のプラットフォームを開発・運営するノウハウを有しており、エッジデバイスの大規模運用・管理という難易度の高い取組みを評価いただき、大手企業における数千台規模の本導入など、これまでブラックボックスだったリアルな現場のデータ化を実現しています。一方AWLは、様々なエッジデバイスにおいて低演算量で動作し、様々な設置環境における長期間運用においてもAIの精度を維持可能な、エッジAI映像分析エンジン「AWL Engine(アウルエンジン)」にて、技術優位性と豊富な導入実績を評価いただき、小売業をはじめとする様々な業界のお客様に提供することで、エッジAIソリューションの社会実装に大きく貢献してきました。
両社が培ってきたエッジAI分野における技術・知見およびパートナーネットワークなどをかけ合わせることにより、幅広い業種・業界のDX化をより加速させ、より高付加価値なソリューション提供の環境を整えるべく、このたび業務提携に至りました。
■本提携の内容
本提携により、AWLの強みであるAIの精度維持(MLOps)・エッジデバイスに最適化されたAIモデル開発技術と、Ideinのエッジデバイスの大規模運用・管理技術などのエッジAIプラットフォーム開発・運営における強みをかけ合わせたより高度なエッジAIソリューションを提供できるようになり、顧客の課題解決を従来よりも低コストかつ迅速に行うことが可能になります。
本提携において取り組む内容は主に以下の通りです。
(1)エッジAIソリューション共同開発
AWLのエッジAI映像分析エンジン「AWL Engine」をIdeinのエッジAIプラットフォーム「Actcast」に対応させた「AWL Engine on Actcast」や、両社のエッジAI技術を結集した新規ソリューションの開発を計画しています。
(2)顧客課題解決
本取り組みにおいては、Ideinはプラットフォーマーとして「AWL Engine on Actcast」などの開発・運営を担い、AWLはAIアプリ開発およびソリューション導入により注力することで、顧客の課題解決をテクノロジーとソリューションの両面から強力に支援します。
(3)ソリューション販売
両社が擁する営業人員および販売パートナー網を活用し、共同開発したソリューションを販売します。当面は国内市場を対象としますが、将来的には海外市場も視野に入れて販売活動を拡大する計画です。
■両社コメント
◆Idein株式会社 代表取締役 / CEO 中村 晃一
Idein株式会社は、この度の業務提携を大変喜ばしく感じております。当社は2020年1月にエッジAIプラットフォーム「Actcast」を正式リリースして以来、順調に導入実績を積み上げており、エッジAIの大規模導入に耐えうる堅牢なプラットフォームとして高く評価いただいております。一方、AWL様は「AWL Trainer」によるML Ops機能を兼ね備えた自社開発エンジンである「AWL Engine」をはじめとしたAI開発力でエッジAIの社会実装を進めてきました。
今後は両社がこれまで培ってきたエッジAI分野における技術・知見およびパートナーネットワークを掛け合わせることで、より幅広い業種・業界のDX化を加速させ、様々な社会課題にエッジAIの技術で一層の貢献ができると考えています。この提携により、より良い未来に向かって様々な事業共創を加速してまいります。
◆AWL株式会社 代表取締役社長 北出 宗治
2016年の創業以来、AWLは小売現場を中心に、低価格・高品質で運用可能なエッジAIカメラソリューションを提供し、業務効率化、生産性向上に貢献してきました。エッジAIカメラシステムの運用にあたって、通常は各カメラの設置環境に合わせて最適化する労力と時間も要するために、汎用化できず、大規模展開を行う上での大きな課題となっていました。AWLは、本課題に対し、様々な環境において低演算量で動作する自社開発エンジンAWL Engineを開発し、提供しております。本エンジンはAWL TrainerというMLOps機能を持ち、AIモデルを各環境に自動で最適化することによってAIの精度劣化を防ぎます。我々はこのようなAWL Engineの機能を中心に、グローバルに知財活動も進めております。Idein様が築き上げてきた国内シェア2年連続No.1のエッジAIプラットフォーム「Actcast」のビジネス資産とAWLの最先端技術を掛け合わせることで、世界でも類を見ないAIソリューションを構築し、更に多くのシーンで社会に役に立ち、安心・安全、豊かな未来に貢献できることを確信しております。
Actcastの「国内シェアNo.1」表記について
デロイト トーマツ ミック経済研究所 『エッジAIコンピューティング市場の実態と将来展望 2022年度版』
(https://mic-r.co.jp/mr/02530/)「エッジAIプラットフォームのベンダシェア(台数)」の調査結果に基づく
■Idein株式会社 概要
安価な汎用デバイス上での深層学習推論の高速化を実現した、世界にも類を見ない高い技術力を有するスタートアップです。当該技術を用いたエッジAIによる現場データ収集プラットフォーム「Actcast」を開発し、実用的なAI/IoTシステムを開発・導入・活用する開発者及び事業会社へのサービス提供を行っております。今後もパートナー企業と共に、AI/IoTシステムの普及に貢献してまいります。「実世界のあらゆる情報をソフトウェアで扱えるようにする」をミッションに掲げ、日本国内では経済産業省 J-Startup選定をはじめ、日本経済新聞社 NEXTユニコーン企業にも選ばれています。英Arm社のAI Partnerや、米NVIDIA社のInception Program Partnerになるなど、海外でも高く評価いただいています。
【設立日】 2015年4月7日
【代表者】 代表取締役 中村 晃一
【所在地】 東京都千代田区神田神保町1-4-13
【事業内容】 Actcast事業(エッジAIプラットフォームの開発・運営)、受託開発事業(次世代自動車開発での協業等)
コーポレートサイト: https://www.idein.jp
■AWL株式会社 概要
「More Than Your Eyes Can See人の目を超えてフィジカル空間を可視化する」をミッションとする、最先端エッジAI映像解析ソリューションを開発・提供する北海道大学発のスタートアップです。映像を中心とした高速・高精度なAIモデル開発技術と、導入後もAIモデル精度を高く維持し、安定運用・大規模展開を可能とする「AWL Engine」により、小売業界をはじめとするお客様への豊富な展開実績とノウハウを蓄積し、人の目に代わって現場DXを支援しています。AWLは、創業時より北海道のドラッグストアチェーンである「サツドラ」との提携により、現場に最適なソリューションを、高品質・低価格で提供できることが強みです。「Japan Venture Awards 2022」受賞、経済産業省 J-Startup Hokkaido認定、日本経済新聞社 NEXTユニコーン企業にも選ばれています。また、約20カ国から集まる多国籍なメンバーで構成されるシリコンバレーさながらの多様性溢れる企業風土も特長です。
【設立日】 2016年6月1日
【代表者】 代表取締役社長 北出 宗治
【所在地】 東京本社:東京都千代田区丸の内3丁目3-1 新東京ビル4階 434号
札幌本社:北海道札幌市東区北8条東4丁目1-20
【事業内容】 エッジAIカメラソリューション事業
コーポレートサイト: https://awl.co.jp/
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