《発表!》業界人が選ぶ! 記憶に残る【宣伝施策】/2023年上半期 ~前編~
KIQ REPORTでは、半年に一度、映画業界で働く“映画業界人”の記憶に残った<ベスト映画宣伝>を発表しています。
前回の【ポスタービジュアル】に続き、今回は、2023年上半期(1月~6月)に記憶に残った【映画宣伝】の発表です。
今回も、宣伝プロデューサーやパブリシスト、グラフィックデザイナー、ライター、広告代理店担当者、映像ディレクターなど、映画業界人50名から、さまざまな映画宣伝施策が挙がりました。
前後編にわけて、たっぷりご紹介します!
はまると忘れられない!これぞキャッチコピーのパワー!
まずは、ポスタービジュアルに引き続き、映画宣伝になくてはならない映画宣伝クリエティブ(キャッチコピー・予告編)に集まった声をお届けします。
【キャッチコピー】では、クスっと笑えるものから、考えさせられるものまで多様なコピーが挙がりました。一言で印象を残すキャッチコピーには、はまると忘れられない力があると再確認させられます。
「全米が吐いた⁉」
『テリファー 終わらない惨劇』
★「バカバカしさ極まっていた」(50代男性・宣伝プロデューサー)
★「たった六文字が持つインパクトの大きさ、クスッと笑えて思わず口にしたくなるゴロの良さ、一度聞いたら忘れられないキャッチ―さ、そしてギャグではなく本当に起きたというエピソードも相まって最高だと思います。スプラッター系を毛嫌いしている私の母がこのコピーを見て大爆笑しており、キャッチコピーの持つ力を目の当たりにしました」(20代女性・宣伝AP)
「サメの時代は終わった。」
『キラーカブトガニ』
★「令和5年。ついに「サメの時代は終わった。」んだなと思いました!」(20代男性・オンライン番組ディレクター)
「怪物だーれだ」
『怪物』
★「物語をまさに1言で表しているこの一言が、ポスター、動画などどの宣材を見ても、目でも、耳でも入ってきた印象で、頭から離れませんでした。これこそまさにキャッチコピーなんだなと思いました」(30代女性・宣伝)
「殺しはピカイチ。暮らしはイマイチ。」
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』
★「前半と後半で韻を踏みながら、映画の内容をピッタリ言い表している上手いキャッチコピーだと思う。語呂も良くかわいい」(30代男性・映画ライター)
「変わるモノ。変わらないモノ。そして、変えたくないモノ。」
『シン・仮面ライダー』
★「長年続いてるシリーズものならではの言葉が並んでいて、「シン」とタイトルが付いているにも関わらず、最後に「変えたくないモノ」を持ってきているところに、過去作へのリスペクトや本シリーズへの愛を感じて、深い言葉だと思い記憶に残った」(20代女性・WEB編集)
予告編を凌駕する動画のアプローチ法にも注目…!
続いて【予告編】です。
記憶に残った理由をみると、予告編の中にある“言葉”が印象に残った人が多いようです。
『別れる決心』
https://youtu.be/as1an3mvn4E
★「予告編を1度観ただけだが、それだけでとても観たい!と思わせるぐらい、面白そうな予告編だった」(30代女性・マーケティング)
『湯道』
https://www.youtube.com/watch?v=YAxVcFrZ3ts
★「予告編の最初に流れる日常生活で聞くメロディーと『お風呂の映画が、できました。』を劇場ロビーで聞いた時、思わず振り返って予告編を凝視しました。やられた!!感がすごかったです」(40代女性・SNS担当)
★映像よりもまず先に”音”に反応したのはこの予告編が初めてでした。映画を普段観ない方にも響く入りだと思います。お風呂の映画は多いですが、これから二度と『おふろの映画が、できました。』のワードが使えないと思うと宣伝マンの方は大変だなと思いました(笑)」(20代女性・SNS担当)
『キル・ボクスン』
https://www.youtube.com/watch?v=gzjySHFmJec
★「韓国ならではの演出というか、かなり内容が見たくなる構成で、俳優も演技が上手いし、単純に予告に釣られて鑑賞してしまった記憶があり、本編も面白かったので、最高でした」(40代男性・デザイナー)
『怪物』
https://www.youtube.com/watch?v=S3XB1sFhQiA
★「予告編の作り(コピー、子供の声など、不穏な空気感、など)」(40代男性・営業)
『プー あくまのくまさん』
https://youtu.be/IDl7_5Sm_XI
★「『はちみつはもう飽きた。』が最高に面白かった」(30代男性・動画ディレクター)
『M3GAN/ミーガン』
https://youtu.be/CE7IJHqdXOY
★「TVスポットの軽快さの中にある不気味さが、テレビを見ている際についつい目が行きました」(30代女性・マーケティング)
また、予告編ではありませんが、『忌怪島/きかいじま』は、映画館でかかるすべての予告編の合間に6秒動画を流すことで、他の予告編を凌駕する印象づけに成功したようです!
★「新宿バルト9で何かの映画を見たときに、各作品の予告のすべての合間に『忌怪島/きかいじま』の6秒くらいの告知映像が挟まれて、サブリミナル効果のような感じですごくタイトルが記憶に残った。その分、他の予告の記憶が一切なく、何の映画を見たかも思い出せない。恐ろしい施策だと思った」(30代男性・マーケター)
キャラクターが立つ作品は、SNSとの相性抜群!
前編の最後は、今や映画宣伝の要となっている【SNS】で記憶に残った宣伝施策をご紹介します。
上半期も作品ごとに趣向を凝らした投稿がされていましたね。中でも特にキャラクターが立っている作品はSNSとの相性もよく、業界人の記憶にも残ったようです。
『M3GAN/ミーガン』は、劇中で披露される“ミーガンダンス”が全米で大バズりしましたが、日本でも、TikTokを中心に、宣伝活動のために結成された“ミーガンガールズ”の様子や、ユーザーの踊ってみた投稿等で盛り上がっていました。キャラクターの強さを上手く活かした宣伝ですね!
https://www.tiktok.com/@anovamos/video/7242604934926060801
https://www.tiktok.com/@universal_eiga/video/7241868158636739842
★「ミーガンに扮したダンサーたちが踊る姿をよくSNSで見かけ、その不気味さにインパクトがあり覚えています」(20代女性・宣伝)
★「ミーガンの「貞子」的売り方。踊るミーガンの動画が頻繁にSNSで流れてきて、普段、このジャンルの作品は観ないのですが、観てみようかなという気になりました。」(40代女性・宣伝)
★「一度目があったら忘れられないミーガンを、宣伝でもあらゆるところでみかけた記憶がある。インパクトの強さで通常の倍記憶に残った」(40代女性・WEB編集)
キャラクターを活かした施策といえば、『プー あくまのくまさん』もSNSでの活躍が印象的でした。
https://twitter.com/akumano_pooh/status/1676486070416859139?s=20
★「Twitterでプーさんがいろいろやっていたこと。ディズニーと何かあったのか、一度BANされたことも含めて…」(40代女性・パブリシティ)
そして、宣伝マンならではの視点で記憶に残った投稿が『ひみつのなっちゃん。』のこちらの投稿です!
https://twitter.com/HimitsuNacchan/status/1616684582493126659?s=20
★「偶然の産物だろうと思いますが、『ひみつのなっちゃん。』のドラァグクイーン3人の立て看板を電車で運ぶプロデューサーのお写真が公式Twitterで上がっていて、画力(えぢから)羨ましい!と思っていました」(30代女性・宣伝スタッフ)
後編では、2023年上半期、多くの業界人の記憶に残った“あの”作品が登場します!お楽しみに!
【業界人が選ぶ!記憶に残る宣伝クリエイティブ】
【ポスタービジュアル】
2021年下半期
2022年上半期
2022年下半期
【キャッチコピー】
2021年下半期
2022年上半期
2022年下半期
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