日本酒醸造の繊細な技術を活かした「ジャパニーズウイスキー」生産へ 楯の川酒造 ウイスキー製造子会社設立・月光川蒸留所開設に向け始動

楯の川酒造株式会社

2022.06.24 10:31

~山形県遊佐町から「庄内産ウイスキー」を世界に届ける~

楯の川酒造株式会社(本社:山形県酒田市、代表取締役:佐藤淳平、以下「楯の川酒造」)は、繊細な日本酒醸造の技術を活かした「庄内産ウイスキー」の生産に向け、新たにウイスキー製造子会社を設立し、山形県で2番目となるウイスキー蒸留所「月光川(がっこうがわ)蒸留所」の開設に向け始動します。

ジャパニーズウイスキーの国際的な評価が高まり、日本産ウイスキーの輸出需要は上昇傾向が続く

国税庁「酒類の輸出動向」による2021年の酒類全体の輸出金額は、約1,147億円(前年比161.4%)で過去最高を更新。とりわけウイスキー輸出金額は、461億5000万円(前年比70.6%増)と16年連続のプラス。2020年より2年連続で酒別輸出金額1位となっています。一方、ウイスキーの輸出数量は12,546kL(前年比36%増)と、輸出金額と輸出数量に乖離が生じています。その要因としては日本産ウイスキー、特に「高価格帯ウイスキー」の輸出の増加が考えられます。日本産ウイスキーの国際的な評価の高まりと共に、訪日外国人が帰国後に自国から購入するケースが増加したことが日本産ウイスキー輸出増加に繋がった要因とも言われています。規制されていた訪日外国人観光客の受け入れが6月10日から再開となり、インバウンド観光の急速な回復も見込まれることから、「日本産ウイスキー」の海外からの需要はさらに高まると想定されます。

(参照:酒類の輸出動向 https://www.nta.go.jp/taxes/sake/yushutsu/yushutsu_tokei/index.htm/ 醸造産業新聞社 酒類産業年鑑2022 P83)

 

日本酒醸造の繊細な感覚と技術を活かした「庄内産ウイスキー」を世界へ/「日本産酒類」のさらなる価値向上へ

楯の川酒造では、「美味しい酒への飽くなき探求。そして世界を代表するブランドへ」というTATENOKAWA100年ビジョンを掲げています。変化する時流を掴み、付加価値の高い商品を創出することで、MADE IN JAPANを世界に広げる総合酒類カンパニーを目指しております。

これまでも地元産のフルーツやヨーグルトを活かしたリキュールシリーズ「子宝」、粕取り焼酎、梅酒など製造している他、子会社の奥羽自慢においてはシードルやワイン製造にも挑戦しており、幅広い「日本産酒類」の製造・事業の多角化を推し進めてまいりました。

そして、この度、楯の川酒造は、月光川水系の豊富な水と日本酒醸造で培った繊細な技術を活かして「庄内産ウイスキー」を生み出し、需要が高まる日本産ウイスキー市場に挑戦すべく、ウイスキー事業の子会社を設立し、月光川蒸留所を開設いたします。

月光川(がっこうがわ)蒸留所は、山(鳥海山)・川(月光川)・海(日本海)に囲まれた緑豊かな地域である山形県飽海郡遊佐町吹浦地区に構える予定です。蒸留所で使用する月光川水系は、山形県と秋田県の県境にある鳥海山の南麓を源とされています。その湧き水は古くから山麓に農耕の恵みをもたらしたとされており、守り神として崇められてきました。庄内の食文化を支えてきたといっても過言ではないこの伏流水を、ウイスキー蒸留にも活用してまいります。

楯の川酒造では、2010年に山形県で初めて醸す酒すべてを精米歩合50%以下の純米大吟醸とし、現在は精米歩合20%以下の高精白日本酒の醸造を強化し続けています。ここで培った高精白日本酒醸造の繊細な感覚や、原料処理と発酵に関する高い技術を、ウイスキー蒸留に活用していきます。なお、ウイスキー製造を担当するスタッフは、楯の川酒造で日本酒醸造の経験を豊富に積んだ蔵人(くらびと)達です。「上品で繊細なジャパニーズウイスキー」を造り上げるだけでなく、これまでの常識にとらわれないレシピを生み出すことも可能だと考えております。

そして、現在25カ国超へと輸出を進めている楯の川酒造の販路を最大限に活用し、国内だけでなく需要の高まる海外へと積極的に販売を行います。「庄内産ウイスキー」を世界へ届け、日本酒を含めた「日本産酒類」の更なる価値向上へ努めてまいります。

月光川(がっこうがわ)蒸留所 概要

【社名】月光川(がっこうがわ)蒸留所株式会社(楯の川酒造株式会社子会社)

【蒸留所名称】月光川(がっこうがわ)蒸留所

【建設予定地】山形県飽海郡遊佐町

蒸留所のコンセプト開発と設計を建築家/美術家の佐野文彦氏が担当し、プロダクトおよびロゴマークのデザインは株式会社6D-K・デザイナーの木住野彰悟氏が担当します。ウィスキーの熟成という時の流れを木材の経年変化に重ね、関わる人達と「共に育てる」事をコンセプトとした蒸留所のデザインを検討中です。

【HP URL】https://distillery.gakkogawa.com/(今後コンテンツを拡張していきます)

【SNS】Instagram @gakkogawa2021 / Twitter @gakkogawa



■楯の川酒造株式会社 代表取締役 佐藤 淳平よりコメント

2020年・2021年と新型コロナウイルス感染拡大の影響で、酒類業界は飲食需要の落ち込み等、多大な影響を受けることとなりました。しかし、2021年の日本酒およびウイスキーの輸出金額は急拡大しており、世界的な人気が高まっております。そんな背景の中、以前より温めておりましたウイスキー事業を進めることになりました。

2023年9月蒸留スタートに向けて、世界に誇れる「庄内産シングルモルト」等の製造を行ってまいります。

 

今後の展開

2023年に着工し、2023年9月ごろから蒸留所の稼働を予定しております。オリジナルのシングルモルトウイスキーの販売は2027年ころを想定しております。また、2024年ころよりブレンディッドウイスキーの販売を予定しております。

なお、今後のご案内を希望する場合は、酒類事業関係者の方は酒販店・卸の方の酒販店登録・一般消費者・飲食店の方のニュースレター登録が下記ホームページにて可能となっております。ぜひご覧ください。

月光川蒸留所HP:https://distillery.gakkogawa.com/



■楯の川酒造株式会社 会社概要
会社名:楯の川酒造株式会社 所在地:山形県酒田市山楯字清水田27番地
代表者:佐藤淳平(六代目蔵元)
創業:天保三年(1832年)
公式HP:https://tatenokawa.com/ja/sake/
公式オンラインショップ:https://shop.tatenokawa.com/
公式Twitter:@tatenokawa  公式Instagram:@tatenokawa_sake  公式LINE:楯の川酒造

事業内容:酒類等製造販売(日本酒「楯野川」、焼酎・リキュール「子宝」、リキュール「ホームランまっこり」)



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経営情報

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