TPCマーケティングリサーチ株式会社、欧米化学メーカーの戦略について調査結果を発表

TPCマーケティングリサーチ株式会社

2023.06.08 14:30

この程、TPCマーケティングリサーチ株式会社(本社=大阪市西区、代表取締役社長=松本竜馬)は、
欧米化学メーカーの戦略について調査を実施、その結果を発表した。

【調査結果】
◆主要欧米化学メーカーを調査・分析したところ、2022年度の売上高は前年を上回っている企業が多い。ただ、この売上増は販売価格の上昇によるものであって、販売量としては苦戦を強いられている企業が散見された。

◆これは2022年の世界経済が、原材料価格やエネルギーコストの高騰、中国のゼロコロナ政策による需要停滞、建築・建設業界の不振などにより、軟調であったためである。また多くの企業が2023年の見通しとして、しばらくは前年と同様の市況が続き、回復基調に乗るのは後半に入ってからと予測している。その中にあって、各社は経営効率の最適化を図り、企業全体としての利益率を維持・成長させるための施策を講じている。

◆経営効率を最適化するために、短期的な動向管理としてコスト管理を徹底する企業もあるが、多くの各社が取り組んでいるのは、買収・売却による「選択と集中」である。これまでも各社の成長を支えてきた買収・売却であるが、近年は注力事業の取捨選択が、より明確で鋭角になっていることがうかがえる。

◆たとえば、Covestroは2021年にDSMの樹脂および機能性材料事業を買収したが、翌年2022年に売却した積層造形事業(3Dプリンティングプロセス材料)には、DSMから買収した事業も一部含んでいる。また、DuPontは、モビリティ&材料事業のほとんどを売却したが、自動車用接着剤などの主力事業は継続している。

◆このほか、大きな再編動向・計画としては、DSMとFirmenich(スイス)との合併によるdsm-firmenichの誕生、Solvayの「Power of 2 プロジェクト」(2023年12月までに、独立した2つの上場企業に分離する計画)が挙げられる。

◆こうした欧米化学メーカー各社の動向と戦略を明らかにすべく、当資料では主要14社について、業績状況(部門別・地域別売上高、営業利益、利益率)、R&D戦略(研究開発費・人員推移・R&D投資計画)、生産拠点投資状況、事業提携・再編動向、事業戦略の方向性の観点から、企業の成長戦略を調査・分析している。

【調査要覧】
Arkema  BASF   Celanese   Clariant   Covestro   Dow   DuPont   DSM
Eastman Chemical   Evonik Industries   Henkel   Huntsman   LANXESS   Solvay

【調査実査日】
2023年5月

<資料名>
2023年 欧米化学メーカーの成長戦略
―事業再編で経営効率の最適化を図る主要大手の最新動向―
https://www.tpc-osaka.com/c/chemical/mr410230611
発刊日:2023年5月31日   頒価:108,900円(税込)

【会社概要】
会社名:TPCマーケティングリサーチ株式会社
設立:1991年8月
所在地:大阪市西区新町2-4-2 なにわ筋SIAビル
事業内容:マーケティングリサーチおよびコンサルティング、調査資料の作成・販売
コーポレートサイト:http://www.tpc-cop.co.jp/
オンラインショップ「TPCビブリオテック」:http://www.tpc-osaka.com/
ISO27001認証書番号:IS598110

【本件に関するお問い合わせ】
電話番号:06-6538-5358
メールアドレス:webmarke@tpc-osaka.com

企業担当者の連絡先を閲覧するには
会員登録を行い、ログインしてください。

種類
調査レポート

カテゴリ
エネルギー・環境