~「あたりまえをたやさないまち」池田町~ 「能楽の郷 池田 葉月薪能(はづきたきぎのう)」 チケット6月10日より販売開始
福井県池田町では、令和5年8月11日(金・祝)須波阿湏疑神社境内にて「葉月薪能」を開催します。能文化が根ざす池田町で幽玄の舞をお楽しみください。
福井県池田町は、鎌倉時代から続く「水海の田楽・能舞」をはじめ、貴重な伝統文化を今に受け継いでいます。町内の各神社には歴史ある能面や衣装が大切に保管されており、また常時100面以上の能面を展示する「能面美術館」を有するなど、「能楽の郷」として知られています。
その池田町で昨年23年ぶりに開催し能楽ファンはもちろん初心者の方からも大好評を博した「葉月薪能」を、今年も8月11日(金・祝)開催決定、チケットを6月10日(土)午前10時より販売開始します。
第一部の民俗芸能交流会では、共に国指定重要無形民俗文化財である「水海の田楽・能舞」と「嵯峨大念佛狂言」から演目を披露します。第二部の能狂言には、かつての越前の猿楽ともゆかりのある地、京都から、「金剛流 二十六世宗家 金剛永謹師」と「大蔵流 茂山七五三師」をお招きします。
今回も、能狂言の面には、池田町が毎年開催している「全国能面公募展」の優秀作品の中から使用されます。現代の面打ち師にとって自分の製作した能面が舞台で使用されるのは大変貴重で名誉なこと。能面作家にとっても晴れの舞台となります。
当日は「能役者体験(予約優先)」や「創作能面展」「池田の古面のパネル展」などの関連イベントも開催。JR武生駅・福井駅よりシャトルバスも運行予定です。この夏はぜひ、池田町に足をお運びください。
<葉月薪能>
【主催】福井県池田町/池田町教育委員会
【お問合せ】池田町教育委員会事務局 TEL:0778-44-8006
【日時】令和5年8月11日(金・祝)16:00開場(17:00開演、20:30頃終演予定)
【場所】須波阿湏疑(すわあづき)神社境内(福井県今立郡池田町稲荷13-1)
※雨天時は「能楽の里文化交流会館(池田町薮田5-1)」に変更。A席はこちらで鑑賞又は払い戻し、B 席は払い戻しのみ。当日朝9時までに https://www.e-ikeda.jp/event/p004512.html にて発表します。
【演目】
- 水海の田楽・能舞より 田楽「あまじゃんごこ」、能舞「田村」
- 嵯峨大念佛狂言より 「釈迦如来」
- 大蔵流狂言「二九十八」(演者 茂山七五三 茂山宗彦 ほか)
- 金剛流能「泰山府君」(演者 金剛永謹 金剛龍謹 ほか)
【料金】A席400席:前売3,000円(当日3,500円)、B席400席:前売2,000円(当日2,500円)
※全席自由席です(A席エリアとB席エリアに分かれております)
【前売券販売】
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6月10日より販売開始
・チケットぴあWEB(Pコード520-214)http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=2321477
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6月19日より販売開始
・池田町(こってコテいけだ等)・福井市(パリオ、ベル)・坂井市(アル・プラザアミ、ハートピア春江)・大野市(ヴィオ)・鯖江市(アル・プラザ鯖江)・越前市(武生楽市、シピィ、いまだて芸術館)
【公共交通機関でのアクセス】
- 東京方面から/JR東海道新幹線~特急で武生駅下車、武生駅より車で約35分
- 大阪・名古屋方面から/JR特急で武生駅下車、武生駅より車で約35分
- 金沢方面から/JR特急で福井駅下車、福井駅より車で約45分
※池田中学校グラウンド(福井県今立郡池田町稲荷20-14)に無料駐車場あり
★会場行きシャトルバスが運行します!
※要予約(池田町教育委員会事務局 TEL:0778-44-8006)
- JR武生駅⇔薪能会場(片道1,000円)
- JR福井駅⇔薪能会場(片道1,000円)
<関連イベント>
【能役者体験】 場所:能面美術館
池田町の「水海の田楽・能舞」で使われていた能装束と能面(レプリカ)を着装し、保存会の方々の指導による所作体験と記念撮影ができます。
・定員18名、1人5,000円(約30分)
・事前予約優先〈(一財)池田屋DMO準備室 TEL:0778-44-8060〉
【創作能面展】 場所:能面美術館
古面をコピーすることが常道とされる面打ちの世界で「創作能面」の分野を切り開いてきた池田町在住の面打ち師、桑田能忍・能守親子。両氏の代表作を含む約100点の能面を展示します。
・入場料1人300円、薪能チケット提示で入場無料。
【池田の古面パネル展】 場所:須波阿湏疑神社
先人と地域を敬う象徴として大切に保管され、普段は一般公開していない室町期からの貴重な古面41点を、須波阿湏疑神社拝殿前にて、パネルにて展示します。 ※雨天時は能楽の里文化交流会館アトリウムに変更。
【エコキャンドルと花火の打ち上げ】 場所:須波阿湏疑神社
薪能からの帰り道、神社参道をエコキャンドルが照らします。約10分の打ち上げ花火も予定しています。
<参考資料>葉月薪能 演目解説
【第1部】民俗芸能交流会
■水海の田楽・能舞より 田楽「あまじゃんごこ」、能舞「田村」
池田町に760年以上受け継がれる「水海の田楽・能舞」。鎌倉幕府第5代執権・北条時頼が雪で立ち往生した時、村人たちが「田楽」を舞い、お礼に時頼が「能」を教えたのが始まりとされています。毎年2月15日には古式に従って田楽四番と能舞五番を奉納しており、「田楽」と「能」を併せ持つこの神事は国の重要無形民俗文化財に指定されています。今回はその中から、荒ぶる神々を鎮め世界を清める田楽「あまじゃんごこ」と坂上田村麿の武勇を示す能舞「田村」を上演します。
■嵯峨大念佛狂言より「釈迦如来(しゃかにょらい)」
京都の清凉寺で受け継がれている郷土色豊かな伝統芸能で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。 すべての役者が面をつけ、無言で演じられるのが特徴です。大念佛狂言は、能系統の「カタモン」とコミカルな「ヤワラカモン」に分けられますが、今回は「ヤワラカモン」の代表格。美人の母親がお参りすると「ガッテン、ガッテン」と嬉しそうに動き、娘がお参りすると後ろを向いてしまう人間臭いお釈迦様が登場します。
【第2部】葉月薪能
■火入れ式(梅田紀壽宮司、梅田雅夫神官、巫女2人(池田中学校))
地元の中学生が巫女をにない、国の重要文化財に指定されている須波阿湏疑神社本殿から種火を受け取り、舞台のかがり火に灯りをともします。
*火入れ式の後、能楽師より解説が入ります
■大蔵流狂言「二九十八(にくじゅうはち)」
出演 茂山七五三(しげやましめ) 茂山宗彦(しげやまもとひこ)ほか
伝統を大切にしながら親しみやすい狂言を目指す茂山千五郎家による「二九十八」。舞台は室町時代。妻を持たぬ男が良き伴侶を授かろうと清水寺へ参詣したところ、夢で「西門に立った女を妻にせよ」とのお告げを授かります。お告げに従って西門へ赴き、女に声を掛けますが、住まいを訊いても謎かけで答えてきます。ようやく家を探し当て、男はこれぞ運命とばかりに結婚を口にしますが・・・。
第20回全国能面公募展で創作能面の部・審査員特別賞作品に選ばれた清水充子さん(京都府)作の能面「乙(おと)」が使用されます。
■金剛流能「泰山府君(たいさんぷくん)」
出演 金剛永謹(こんごうひさのり) 金剛龍謹(こんごうたつのり) ほか
桜の花咲き誇る頃、風雅を愛する「中納言」は延命の神「泰山府君」に桜の延命を祈ります。そこに「天女」が現れ、桜を手折り昇天しますが、「泰山府君」が呼び戻し、枝を元に戻させ、さらに大いに神通力を振るって、桜の命を伸ばします。天女の優雅な舞や泰山府君の豪快な舞働きがみどころで、金剛流の人気曲の一つ。分かりやすく、ファンタジーの要素もあり、能になじみの薄い人でも楽しめる作品です。
第20回能面公募展・写し面の部で最優秀賞作品に選ばれた田中徳平さん(福岡県)作の能面「増女(ぞうおんな)」と審査員特別賞作品に選ばれた臼田祐翠さん(岐阜県)作の能面「小癋見(こべしみ)」が使用されます。
《葉月薪能についての最新情報は https://www.e-ikeda.jp/event/p004512.html にて発表いたします》
■「あたりまえをたやさないまち」池田町
福井県池田町は人口約2,300人、森に囲まれた小さな町です。心をいやす日本の原風景、作物をいつくしむ感謝の気持ち、人と人が思いやり、支えあって暮らす「あたりまえをたやさないまち」を目指しています。
池田町町長・杉本博文
「人々が共同して暮らす小さな社会だからこそ、人々が関わりあえる、相互扶助が生きるまちでありたいと願っています」
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