沖縄県うるま市島しょ地域「ICTを活用した特色ある学校づくり事業」2022年度活動実績報告 ネット授業で88%、ネット部活で92%の高い生徒満足度を記録

学校法人角川ドワンゴ学園

2023.06.06 12:00

2023年度は「こどもウェルビーイング」実現に向けた部活動プログラムを計画

 学校法人角川ドワンゴ学園とうるま市教育委員会は、人口減少が急速に進む沖縄県うるま市島しょ地域において、小中学生を対象にICTを活用した「ネット授業」・「ネット部活」を企画・実施しています。インターネットを通じて島内外の様々な人・企業・団体とつながることで、生徒へ多様な学びの機会を提供し、課題解決や価値創造に取り組む人材育成を図るとともに、特色ある学校づくりを行うことが目的です。取り組み開始から3年目となる2022年度は、ネット授業・ネット部活ともに実施時間数を増やし、島外や海外との交流機会を多数設けました。ネット部活では最大参加者数が前年度の約7倍である70名まで増加するなど規模が拡大し、ネット授業では88%、ネット部活では92%の高い生徒満足度を記録しました。2022年度の主な活動実績をご報告します。

事業の背景とプロジェクト概要


 沖縄県うるま市の島しょ地域では、人口減少が急速に進んでいます。小学校や中学校でも生徒数が減少し、生徒の交流、体験、課外活動などの機会が限られてしまうという課題がありました。
 そこで、ICTを活用してうるま市島しょ地域の小中学生に多様な交流や体験の機会を提供しようと、2020年、「ICTを活用した特色ある学校づくり事業」が始動しました。
 角川ドワンゴ学園がこれまでに培った、ICTを活用した学校運営の知識とノウハウを活かし、うるま市教育委員会と連携してプログラムを企画し、現地でのコーディネートなどを沖縄県に拠点を構える株式会社rokuyouに委託しています。
 現在は、うるま市島しょ地域の小中学生を対象に「総合的な学習の時間」内で実施する「ネット授業」と、課外活動である「ネット部活」を実施しています。地域にとらわれない魅力ある教育を提供することで、島しょ部の子どもたちが多様な価値観を学ぶ機会を生み出し、地域の課題解決や魅力発信に自ら取り組む力を育むと共に、教育の地域格差をなくし、将来的には都市部からの移住を促すことを目指しています。

 

2022年度の主な活動実績

  • ◎ネット授業
    テーマ:ICTを活用した交流体験およびフィールドワークによる
        地域学習と世界への情報発信
    対象 :彩橋小学校、津堅小学校(1学期のみ参加)
    期間 :2022年5月~2023年2月(全22回/32コマ)


 ネット授業は、2021年度の年間27コマから5コマ増の年間32コマで実施し、交流学習の機会を増やしました。1学期は、参加校の生徒同士がインターネット上で交流し、ワークショップの中で自分を表現し他者との違いを受け入れる体験学習を実施し、参加生徒が基本的なPCスキルを身に付けるとともに、自己表現力や他者理解力、意思決定力などを高めました。2学期には、エストニア共和国の子どもたちとのオンライン交流授業を行い、生徒同士がお互いの生活環境やそこで働く人々について、フィールドワークで学んだ内容を発表し合いました。3学期には、フィールドワークやエストニア共和国との交流授業で得た気づき・学びをメディアプラットフォーム「note」で発信する取り組みを行いました。発信物の制作にあたっては、note株式会社のディレクター(公共教育担当)をゲスト講師に招き、フィードバックを貰うことで、学んだことを分かりやすくまとめて発信する力や情報リテラシーを高めました。

 

  • ◎ネット部活
    テーマ:オンラインで協働創作を楽しもう!
        ~うるま島人(しまんちゅ)クリエイタープロジェクト~
    対象 :彩橋小中学校、与勝第二中学校、津堅小中学校、N中等部
    期間 :2022年5月~2023年2月(全58コマ)


 2021年度は継続参加する生徒が5名程度でしたが、各校校長や担当教諭との意見交換やポスター掲示等による周知活動の結果、2022年度では1回あたりの最大参加人数が70名(2021年度比約7倍)、複数回参加生徒が18名と大幅に規模が拡大しました。
 2022年度は、年度前半にお笑いコンビ・ありんくりんを講師に招いた漫才制作ワークショップや、ボカロP・ねじ式氏を講師に招いた音楽制作ワークショップなどを実施し、参加生徒が様々な方法で自己表現のスキルを磨きました。年度後半からは、「うるま“島人(しまんちゅ)クリエイター”プロジェクト」をスタートし、お笑い芸人・せやろがいおじさんタレントのryuchell氏沖縄発VTuber・根間うい氏など世界から注目を集める著名人をゲストに迎え、生徒たちがコンテンツ制作・発信のスキルを身に付けながら、地域の課題と魅力を再発見しインターネット上で発信する取り組みを行いました。年度末の成果発表会にはMeta日本法人Facebook Japanより公共政策本部ポリシープログラムマネージャーの栗原氏をゲストスピーカーに招き、メタバースがもたらす未来と可能性について学びを深めました。

 

参加生徒は対人関係スキルや創造的思考力等が向上、保護者や教職員からポジティブな反応も

 年間を通じて参加生徒に行っている満足度調査では、ネット授業で平均88%、ネット部活で平均92%と高い数値を記録しました。
また、「創造的思考」や「効果的コミュニケーション」などのスキルを計測するライフスキルアセスメントを年度開始時と終了時に実施したところ、ネット授業・ネット部活ともに参加生徒の各スキルの平均値が上昇しました。ネット部活参加生徒においては、特に対人関係・創造的思考におけるスキルが大幅に向上しました

▼ライフスキルアセスメント結果(左・ネット授業、右・ネット部活)

 

 実施校の担当教職員を対象に行ったアンケートでは、「普段の授業ではなかなか出来ない体験をさせてあげられて良かった」「生徒の視野が広がるような取り組みが多数あった」などのポジティブな回答が寄せられたほか、「生徒が制作した成果物を地域に掲出するなど広がりを持たせたい」などの提案も挙がりました。


 ネット部活に参加する生徒の保護者を対象に行ったアンケートでは、回答者全員が「今後も活動を継続してほしい」と回答しました。また、参加児童について、部活参加前よりも「パソコンなどのICT機器を活用する能力が向上した」「自分の良さや強みをより認識できるようになった」「自分の住んでいる地域をより好きになった」などの変化を感じるという回答が集まりました。

自由回答でも、「学校卒業後も引き続き関わりを持ちたい」「思春期の子にとって、家庭とも学校の先生とも異なる、斜めの関係が生まれたことが良かった」などポジティブな声が寄せられました。

 

2023年度は「こどもウェルビーイング」を指標に「ネット部活」を拡大予定

 2022年度の活動実績を踏まえ、2023年度は「ネット部活」に活動を絞りながら、取り組みを継続してまいります。今年度は対象校を島しょ地域以外を含む5校(彩橋小中学校、津堅小中学校、石川中学校、平屋敷小学校、与勝第二中学校)に拡大しており、既に30名を超える生徒から参加申し込みがあります。
 また、今年度は、「こどもウェルビーイング」を実現するためのプログラムを実施する予定です。「こどもウェルビーイング」とは、子どもたちが安心して生活できる環境の中で、希望や夢を持って生活できている状態を指し、大人になったときの雇用・収入・健康等に影響を与えることがわかっています。OECD(経済協力開発機構)が世界の教育の目標として2030年までの達成を目指しているもので、近年各国の教育現場でも注目が集まっていますが、15歳以下のこどもウェルビーイングに関するデータは国際的にも不足している課題があります。そこで、2023年度のうるま市ネット部活では、こどもウェルビーイングの指標を大学と連係して設定し、ネット部活への参加によって生徒のウェルビーイングがどの程度実現されているかを通年で測定する、全国的にも新しい取組を行う予定です。取材も随時受け付けております。ご取材をご希望の際には、本リリース下部の「お問い合わせ」先までご連絡ください。

 

学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校・S高等学校・N中等部について

◆学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校・S高等学校について◆

<N高等学校 本校:沖縄県うるま市、校長:奥平博一/S高等学校 本校:茨城県つくば市、校長:吉井直子>N高等学校、S高等学校はインターネットと通信制高校の制度を活用した “ネットの高校”で、現在の生徒数は両校合わせて24,642名(2023年3月31日時点)。「IT×グローバル社会を生き抜く“総合力”を身につける多様なスキルと多様な体験」を掲げ、今のネット社会に合った新しい教育を実践しています。授業やレポート提出をネットで行うことで自分のペースで学べる高校卒業資格のための必修授業の他に、大学受験やプログラミング、小説、ゲーム、ファッション、料理、美容など多彩なネットでの課外授業や、全国各地で行う職業体験により、社会で役立つスキルや経験も高校時代に身につけられるカリキュラムが特徴です。ネットコース、通学コース、オンライン通学コース、通学プログラミングコースの4つのコースから選択できます。また、日々の学習は映像学習だけでなく、バーチャル技術を活用した体験型の学びを行うこともできます。
<公式サイト>https://nnn.ed.jp/ <公式Twitter>https://twitter.com/nhigh_info


◆学校法人角川ドワンゴ学園 N中等部について◆ 

N中等部は、教育機会確保法の趣旨を鑑みた、新しいコンセプトのスクール、「プログレッシブスクール」です。現在、ネットコースでは763名、通学コースでは460名の生徒が全国で学んでいます (2022年4月時点) 。N中等部では、総合力を身につけるために、教養・思考力・実践力の3つを学びます。21世紀型スキル学習、プログラミング、基礎学習(国・数・英)など多彩な学習コンテンツがあり、一人ひとりが自分のペースで学び、目標を見つけ、主体的に行動することで進路やキャリアづくりといった夢への第一歩が広がります。※N中等部は学校教育法第一条に定められた中学校ではありません。ご自身の中学校に在籍したままN中等部で学んでいただきます。
<公式サイト>https://n-jr.jp/ <公式Twitter>https://twitter.com/njrjp1

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