第25回上海国際映画祭コンペティション部門 『658km、陽子の旅』ワールドプレミア 出品決定!
主演・菊地凛子&監督・熊切和嘉 コメント到着! 海外版ビジュアル解禁!
7月28日(金)より、ユーロスペース、テアトル新宿他全国順次公開を迎える、『658km、陽子の旅』が、第25回上海国際映画祭コンペティション部門に選出され、ワールドプレミアされることが決定。
『バベル』(06)で米アカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、「TOKYO VICE」(22)等で国際的に活躍する菊地凛子と『#マンホール』(23)で第73回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・スペシャル部門に正式招待されるなど国内外で注目を浴びる熊切和嘉監督が、『空の穴』(01)以来22年ぶりにタッグを組み、菊地凛子にとって初の邦画単独主演となる。25回上海国際映画祭コンペティション部門には、本作と共に山田洋次監督『こんにちは、母さん』の2作品が、日本からコンペティション部門に出品される。
上海国国際映画祭の歴史は1993年に始まり、中国で唯一、国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の映画祭として、映画文化の普及と映画産業の発展とを目的に、毎年10日間の会期中に国内外の約500作品が上映されている映画祭。日本映画が多く選出される映画祭としても知られ、日本特集や特別上映会などが人気を博している。昨年は、新型コロナのウイルス感染症の影響から延期となっていた第25回上海国際映画祭。誕生30周年を迎える今年の上海国際映画祭は、リアル開催を予定。審査委員長には、ポーランド・ウッチ出身の映画監督・脚本家・俳優にして、世界三大映画祭すべてで賞を獲得している、イエジー・スコリモフスキが就任。
これまでに日本映画が、コンペティションに参加した作品に、第16回開催時の日向寺太郎監督『爆心 長崎の空』、第19回の阪本順治監督『団地』、第21回の犬童一心監督『猫は抱くもの』、第22回の今泉力哉監督『アイネクライネナハトムジーク』などがある。また、2005年に開催された第8回上海国際映画祭にて、三原光尋監督『村の写真集』が最優秀作品賞、最優秀男優賞(藤竜也)を受賞。また、TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM (TCP)作品としては、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』で第 22 回上海国際映画祭(2019 年) のアジア新人部門にて箱田優子監督が最優秀監督賞を受賞して以来の上海国際映画祭への出品となる。
この度、第25回上海国際映画祭コンペティション部門のワールドプレミア・出品決定に伴い、熊切和嘉監督、並びに主演の菊地凛子より、コメントが到着。海外版のポスタービジュアル(英語タイトル(YOKO)が解禁。なお、映画際には、関係者の渡航を予定している。
■熊切和嘉監督 コメント
この度は、上海国際映画祭の栄えあるコンペティション部門に本作を選出いただきまして、ありがとうございます。世界中から選ばれた素晴らしい作品の中の一本となれたことを光栄に思います。
コロナ禍の真っ只中で生まれた「陽子」の旅路が国境を越え、上海の観客の皆様や、世界から集まる映画人の皆様の心に届くことを願っております。
■菊地凛子 コメント
上海国際映画祭のコンペティションに、私の宝物のような作品が上映される事、本当に本当に嬉しく思っております。20年前に私を役者として最初に導いてくれた熊切監督。またこうして作品が出来た事、手を取って最後のゴールに辿り着いた時の事、今でも私を勇気づけてくれます。
それが、またこの上海をスタートにたくさんの旅をして、観客の皆様のそれぞれのゴールに辿り着いてくれる事を願っております。
■徐昊辰 上海国際映画祭プログラマー コメント
巨大防潮堤、荒々しく激しい波、復興中の町、ほぼ車のない道・・・熊切監督は、旅の途中の風景を完璧に使い、自分の時間が止まった主人公・陽子を連れて、痛みと悲しみを乗り越える旅に出る。
この激動の時代に、こんなパワフルの作品を上海国際映画祭でワールドプレミアができて、とても光栄に思います。
<作品解説>
本作は、父の訃報を受け東京から青森県弘前市の実家までヒッチハイクをすることになった主人公・陽子が、東京―福島―宮城―岩手―青森をたどる旅の中で出会う人々とのトラブルや温かい交流を通して、後悔を抱え孤立した心を癒していく一夜の物語。TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM (TCP)2019脚本部門の審査員特別賞を受賞した室井孝介のオリジナル脚本を原案に、熊切和嘉監督が菊地凛子を主演に迎えメガホンをとった。
熊切監督はこれまで『ノン子36歳(家事手伝い)』(08)や『夏の終り』(13)で個性的なヒロインを描いてきたが、本作でも人生にもがき苦しむ“陽子”というヒロインを繊細に描き出している。また菊地演じる陽子は引きこもりがちの生活から、久しぶりに他人と関わることで長年の自分への後悔を露わにしてゆく難役。竹原ピストル、オダギリジョーをはじめとする豪華キャストに支えられ、切ないまでの生きる痛みや躊躇い、そして絞り出す勇気を熊切監督と共に渾身の演技で表現している。就職氷河期世代の中年期、その定まらない人生というだけではない、他人との密な関係を作らず生きることができる現代、孤独と孤立に凍った心が解けていく様に、誰もが自らや知人を思い起こして心を揺さぶられるロードムービーが誕生した。
<キャスト・スタッフ>
出演: 菊地凛子
竹原ピストル 黒沢あすか 見上愛 浜野謙太 / 仁村紗和 篠原篤 吉澤健 風吹ジュン / オダギリジョー
監督:熊切和嘉 脚本 室井孝介 浪子想
音楽:ジム・オルーク エンディングテーマ「Nothing As」by ジム・オルーク 石橋英子
製作:『658㎞、陽子の旅』製作委員会(カルチュア・エンタテインメント、オフィス・シロウズ、プロジェクト ドーン)
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント 制作プロダクション:オフィス・シロウズ
配給・宣伝:カルチュア・パブリッシャーズ 宣伝協力:DROP.
©2022「658km、陽子の旅」製作委員会
<公式サイト> https://culture-pub.jp/yokotabi.movie/
Twitter→ @yokotabi_movie Instagram→@yokotabi_movie
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