1.柔軟で健康的な働き方の実現を目指した　接客業におけるアバター活用

接客業に従事する従業員は、対面でなければ成立しない業務が多いと考えられ、コロナ禍でもその従事形態の課題が浮き彫りとなりました。また、感情労働（※）と言われる対面の接客サービスは、人を笑顔にするかけがえのない仕事ですが、その分、感情の抑制・緊張・忍耐といったコントロールが常に必要とされ、従事する従業員の精神的な負担やストレスが多いとも言われています。

SPSは、アバターを活用した非対面サービスの導入により、リモートワークができる柔軟な勤務形態の実現と従業員の心身の負担軽減による健康的な働き方を模索しており、今回の実証実験では、１名のスタッフで複数拠点の受付業務に遠隔で対応できるかを確認します。接客・サービス業を展開する企業として、従業員の新たな働き方を生み出し、今まで従事できなかった方の新たな雇用創出や、顧客の多様なニーズに応えられるサービスの展開を目指していきます。

※感情労働：1983年にアメリカのボストン生まれの社会学者であるアーリー・ラッセル・ホックシールド氏によって提唱された概念

2.実証実験の概要（予定）

（１）実験日時

　２０２３年６月５日（月）～６月９日（金）１０:００～１７:００　

（２）実験場所

　①お客様側

   サントリー田町オフィス２階・１１階受付

　〒１０８－８５０３東京都港区芝浦３-１-１田町ステーションタワーN

　＞アクセス：https://www.suntory.co.jp/company/branch/

   ②オペレーター側　

   SPS東京本社　内

   〒１３５－００６１東京都江東区豊洲３-２-２４ 豊洲フォレシア１６階

   ＞アクセス：https://www.sps.sgn.ne.jp/company/profile.html

（３）実験内容

期間中、サントリー田町オフィス２階・11階受付に、アバターを表示したディスプレイを設置し、受付スタッフが遠隔で接客対応を行います。実験の為、有人受付も同時に設ける予定です。

3.アバターオンライン接客サービス「AVACOM」について

「AVACOM」は、AVITA株式会社が手掛けるアバターを活用した接客体験のDX推進サービスです。大阪大学基礎工学研究科の教授でもある代表取締役CEOの石黒浩氏が20年以上もの間行ってきたアバターに関する研究開発の成果（70件以上もの特許の実施権、実証実験で得たノウハウなど）を活かして開発しています。

アバターによるリモート接客によって、店舗や受付などの無人化・省人化、Webサイトでのオンライン接客（問い合わせ対応やインバウンドセールス）が実現可能です。

コーポレートサイト　　　：https://avita.co.jp/

AVACOMサービスページ：https://avita.co.jp/avacom

4.サントリーパブリシティサービス株式会社について

SPSは、1963年の創業以来、人と企業、人と文化、人と地域をつなぐ接点の場で、独自の価値を創造することに取り組んでまいりました。

ブランド創出やステークホルダーとの関係強化につながる工場見学・企業展示・企業受付・インフォメーション・コールセンターなどの30を数える企業施設の運営。人々の心豊かな生活と、地域の活性化に貢献する音楽ホールや美術館など51箇所の文化施設の運営。また、施設運営で培ったノウハウを元に、組織と人の成長を促す「研修企画・運営」、施設の価値創造・向上につながる「施設運営コンサルティング」業務を展開しています。

会社名 ：サントリーパブリシティサービス株式会社

所在地 ：東京都江東区豊洲3-2-24 豊洲フォレシア16階

代表者 ：代表取締役社長　千大輔

URL ：https://www.sps.sgn.ne.jp/

登録・認可： 多様な働き方ができる企業として、2017年に厚生労働省の「えるぼし」認定を獲得。この他にも、地方自治体が制定する、女性が活躍する企業に与えられる認証も複数受けています。働きやすい会社、仕事と介護、子育てが両立できる会社として多くの認証をいただいております。