【6/1新刊】『自分を再生させるためのユング心理学入門』山根久美子/著
不安や生きづらさを感じたとき「本当の自分」を取り戻すための心理学
株式会社日本実業出版社(東京都新宿区)は、新刊『自分を再生させるためのユング心理学入門』(山根久美子/著)を6月1日に発売します。長引くコロナや自然災害などの影響で、多くの人が漠然とした不安や迷いを感じている時代。1人ひとりにそっと寄り添う「やわらかい心理学」であり、「自らの行く道を照らしてくれる灯りのような存在」ともいえるユング心理学を学ぶことで、「本当の自分」を取り戻すためのヒントが得られる一冊です。
混迷の時代に「自分らしく生きる」ための心理学
「なぜ、こんな〈理不尽な思い〉をしなくてはならないの?」
「この〈漠然とした不安〉はどこからくるのだろう……」
「昔は要領よくやれていたのに、ひょっとして〈負け組〉?」
そんな〈生きづらさ〉や〈不安〉〈焦燥感〉などを感じたとき、こころのリセットに役立つのが「ユング心理学」です。正式名称は「分析心理学(Analytical Psychology)」。スイスの精神科医・心理療法家であったカール・グスタフ・ユングが創始した深層心理学理論・心理療法理論で、「勝ち・負け」「白・黒」といった二元論的な見方から離れ、夢(深層心理)や自分自身の体験分析などを手がかりに、人生をトータルで見ることで「学び」や「気づき」を得ようとする学問です。
「こころの理解を通じて自分を知り、安心を得ること」を本質とし、「失敗したときや負けたときこそ、人は立ち止まることができ、そこに変化のチャンス(=個性化)がある」ととらえます。個性化とは、すなわち「自分らしく生きる」ということ。「自分ってこういうところがあるんだな」「自分にとってはAよりBを選択するほうがしっくりくるんだな」と自己理解を深めることで、「本当の自分」を取り戻していくのです。
迷ったとき、悩んだとき、内なるこころの声を聴く
著者は、スイスのユング研究所から帰国したばかりの気鋭のユング派分析家。
単なる知識ではなく、実際に活かせるよう、アニマ、アニムス、影(シャドウ)、夢分析、タイプ論といったユング心理学独特のエッセンスを、著者自身の体験も交えてわかりやすく解説します。また、推し活、親ガチャ、ジェンダーアイデンティティ、セクシャリティ、メタバース、チャットGPT、マッチングアプリといった時代のキーワードを絡めながら最新の研究動向もわかる構成になっています。
大切なのは、「誰かの答え」ではなく「私の答え」を見つけるということ。自分を知らなければ、他人を知ることも、自分らしく生きることもできません。ユング心理学を通じて内なるこころの声を聴き、自分について理解を深めることは、人生に意味と豊かさを与える一歩になるでしょう。
純喫茶に行ってサイフォンで丁寧にいれたコーヒーをじっくり味わうように、迷ったとき、悩んだとき、自分のこころとゆっくり向き合いたい方におすすめです。
目次
第1章 失敗や負けは変化のチャンス 〜個性化〜
第2章 内なる住人の声を聞く 〜ユング派の夢分析〜
第3章 人生の理不尽を引き受ける 〜内なる親〜
第4章 こころはバランスを求める 〜心的エネルギーと補償〜
第5章 自分の意識のあり方を知る 〜タイプ論〜
第6章 目に見える世界がすべてではない 〜シンクロニシティ〜
第7章 人生には答えよりも大事なものがある 〜対立概念と第三のもの〜
第8章 ユング心理学を現実の世界に活かす
第9章 ユング心理学を学ぶには
著者Profile 山根 久美子
やまね くみこ/臨床心理士・公認心理師・ユング派分析家
東京生まれ。臨床心理士、公認心理師。ユング派分析家。慶應義塾大学卒、同大学院修士課程修了。Ph.D. (University of Essex、 臨床心理学・分析心理学)。目白ユング派心理療法室Libra主宰。人生のほぼ3分の1を主にヨーロッパで過ごし、幼少期より「自分とは何者か」という問いに直面せざるを得なかったことから、さまざまな国・地域の文化やその比較に関心がある。関心のある分野は、ユング心理学における対立概念と日本文化、多様性、女性。
書誌情報
四六判 並製/タテ組 336ページ
価格:1760円(10%税込)
ISBN:978-4-534-06019-8
発行:2023年6月1日
Amazon書籍詳細ページ
⇒『自分を再生させるためのユング心理学入門』(山根 久美子/著)
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