KLab × 九州大学、『機械学習による新たなゲーム体験の創出の応用』をテーマに新たな共同研究を開始

KLab株式会社

2023.04.26 15:04

KLab株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森田英克、以下「KLab」)と九州大学 情報基盤研究開発センター 附属汎オミクス計測・計算科学センター(所在地:福岡県春日市、センター長:小野謙二、以下「九州大学」) は、『機械学習による新たなゲーム体験の創出の応用』についての共同研究を開始することをお知らせします。

研究の背景

近年、ゲーム業界では機械学習の活用が盛んになっています。とくに、簡単な指示にしたがって画像や文章、音声などを生み出す「生成AI」が急速に発展しており、生成AIがゲームの創り方や遊び方を革新する可能性に注目が集まっています。

KLabと九州大学櫻井大督研究室は、2021年3月に生成AIに関する共同研究を開始しました。2021年度には、リズムアクションゲームの譜面制作を支援する生成AIの研究に取り組み、開発した技術によって譜面制作ペースを2倍にする成果を生み出し、その研究論文は人工知能の世界最高峰の会議AAAI-23に採択されました。2022年度からは、ゲーム内に生成AIを組み込んで新たなゲーム体験を創出する研究を開始し、様々なタスクに応用できる知的エージェントの基本アーキテクチャを開発しました。
今年度は、その技術をさらに発展させて実際のゲームにて実証実験を行う予定です。

※2022年度の研究について
https://www.klab.com/jp/press/release/2022/0525/klab_8.html

※AAAI-23論文採択について
https://www.klab.com/jp/press/release/2022/1226/geneliveaiklabaaai-23.html

研究の概要

ゲームキャラクターをはじめとする様々な自律エージェントの振る舞いは認知・判断・行動の繰り返しとして捉えられます。画像認識・音声認識・言語理解といった識別AIの昨今の発展により、エージェントを取り巻く様々な状況を正しく「認知」することができるようになりました。また、最近の生成AIの高度化によって、様々な「行動」をも動的に生み出すことができるようになりつつあります。識別AIが抽出した記号を処理して行動AIに適切な指示を送る推論AIが開発できれば、エージェントに「判断」能力が備わり、幅広いタスクを行える自律エージェントを実現できる可能性があります。

本共同研究では、昨年度に開発した推論AIを発展させ、実際のゲームに組み込んで有効性を検証します。本アーキテクチャは、ユーザーと高度な連携プレイをするキャラクターや、話しかけるたびに違った反応をするキャラクターなど、ゲーム体験を豊かにする幅広い応用が見込まれます。

参考:2022年度の研究成果一覧

2022年度の研究についてはこちらをご覧ください。
https://www.klab.com/jp/press/release/2022/0525/klab_8.html

九州大学について

名称:九州大学 情報基盤研究開発センター 附属汎オミクス計測・計算科学センター
代表者:センター長 小野謙二
所在地:〒816-8580 福岡県春日市春日公園6-1
URL:http://clam.cc.kyushu-u.ac.jp/ja/

※記載された会社名、製品名、サービス名は各社の商標または登録商標です。

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カテゴリ
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サブカテゴリ
システム・通信